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2018年4月22日 (日)

READY PLAYER ONE

アルファベットでタイトルを書いたのは、「LADY」ではなく「READY」だから。そして、

 めちゃめちゃ面白かったこの作品へのリスペクトの意味を込めて。

 スッッゲェ面白かった!!

一二度見た予告だけで、大概面白そうだな、と思っていたけど、そんな7点の期待を覆す、

 ★★★★☆!の映画だった!

どこから書いていけばいいのかというほど伝えたい感情の昂ぶりがあるのだけど、とにもかくにも、

 ジュラシックパークもデロリアンもキングコングもガンダムも出てくるが、そんなのは枝葉末節に過ぎない。重要なのは、ゲームやアニメや映画、マンガのキャラクターが出ることではなく、

 面白い映画を作るという明確な意志。そして、「楽しい映画」を撮るという情熱。

その上で、

 まさに僕の、僕一人のための映画だったんじゃないかというジャストミート世代。

僕は1970年生まれなのだけど、僕より3才年上でも、3才年下でも、僕ほどは楽しめなかったと思う。更に言えば、僕なみに特撮映画や洋画を子供の頃から見ていて、ゲームもやってきたからこそ楽しめるファクターの量と質。

たださっきも書いたけど重要なのは、ゲームとかキャラクターとかではない。

 ピクセルやシュガーラッシュのような、「エッセンスありき」で作った映画じゃない。

ファンの人には申し訳ないが、僕はこの2作が大嫌いなので、この2作を大きく評価する人には、本作は全くオススメ出来ないし、趣味思考価値観が違うとしか言いようがない。

READY PLAYER ONEは、

 むしろ1970年生まれが、中高生の頃めちゃめちゃ楽しんだ洋画のファンが見ることを想定した映画。

ガンダムが出るからガンダムのファン向けなんじゃない。1970年生まれを楽しませるのに、もっともキャッチーな「マグネット」だったからガンダムを出しただけで、

 ベースはグーニーズやバックトゥザフューチャーだ。

流れている音楽は確かに懐かしさを喚起するものだし、映像は最新のCG技術の塊。ただ、そのテイストは、僕らが子供の頃初めて出会った「トロン」のような手触りで、音楽との相乗効果は、バックトゥーザフューチャーのソレを彷彿とさせる。また、登場人物の役割分担はまさにグーニーズだし、少年の心をワクワクさせるわかりやすい「三つのカギ」や、ドキドキさせるキスシーン。格闘シーンも銃撃シーンも、

 ニヤニヤせずには居られない!

もう、楽しさがほとばしって、僕は見ている途中で、

 前のめりになってた!

派手なチェイスシーンは、下手したら何をしてるかわからなくなるギリギリ「アウト」なところで仕上げていて、僕の中で過去最も好きなチェイスシーンの映画「イーグルアイ」のそれを超えているし、

 何度も何度も僕の頭は左右に振れまくった。

 3Dでもないのに、「思わず避けてしまう」動いてしまう!

ホントは3D吹き替えで見たかったのだけど、初日のレイトショーは残念ながら2D字幕のみ。スクリーンもイオンシネマで一番大きい7番はコナンに取られてセカンドベストの3番スクリーンと、

 見る前のテンションはやや下り気味だったものの、

最初に選んだ席を、あえて「2列前に」替えて貰い、
※ちなみにお客さんの総数が7人くらいで、みんな僕より後ろ

 視界いっぱいのスクリーンと、「字幕だからこそ楽しめる」見せ場!

ああなんて面白いんだ、なんて最高なんだ!

 現時点で、2018年のクリスアワード最有力と言ってもいい。

「え?そんなになの!?」と思う人もいるかもだけど、

 ホントそのくらいよかった。

金額にして、3400円分くらいよかった。なので、時間があえば、

 3D吹き替え版も見に行きたいくらい。

見終わったあと、隣を歩いていた見ず知らずの人に思わず声を掛けそうになったほど。でもガマンして夜の11時半だというのに、友人のnori君にTEL。結局出なくて、でもこのほとばしりを何とか外に出したい。てか、

 面白すぎたので、お祝いしなきゃ、と今月のVitaグレープフルーツを買って、祝勝会気分に!とコンビニに入ったら、

 なんか店員さんが話しやすい感じだったので、

「見ず知らずの人に話しかけるのもどうかと思うんですが、ちょっとだけいいスか?」

と言い、深夜のコンビニで、店員さんに向かって、

 「READY PLAYER ONE、超ーーーー面白かったです!」

 「あ、ガンダムとかデロリアンとか出るヤツですよね?」

 「そう!でもホントにいいのはそこじゃないですよ!」

 「僕もスターウォーズとか好きなのでちょっと気になってました」

 「わかる!ちなみに主人公は、カイロレンに似てる!」

聞けば年齢は僕よりイッコしたで、「もう間違いなく楽しめる世代」。お客さんは他に誰も居なかったし、わずかなコミュニケーションだったけど、ひとしきり楽しさをはじけさせることが出来た。

 もし僕と同い年で、映画もゲームもアニメも好きなら、絶対見に行った方がイイ。つまり、

 もし、アナタがボクなら、絶対の絶対に楽しめる。

まぁたぶんアナタはボクじゃないので、僕ほどは楽しめないかも知れないけど、それでも久々に期待を大幅に超える、

 映画館で見るべき映画、映画館に来て本当によかったと思える映画だったな。

※つか冷静に考えたら「君の名は」もそれくらいよかったから、そこまで久々でもなかったけど。

ともかく、以下のネタバレは、絶対見てからじゃなきゃ読んじゃダメ。あ、とりあえずこれは書いてもいいと思うので、先に伝えておくけど、

 スタッフロールのあとには何のオマケもないので、気軽に席を立って大丈夫です。

---------------

以下ネタバレ

間違って目に入らないように地味に改行

つかトレーラーも1回くらいで、何度も見ない方がイイ

久々にパンフレット買えばよかったな~

このあとプレイしたエクスヴィアスの寂しげなこと!

ホント、ゲームとかやってる場合じゃねぇ!ってスゲェ久々に思った

つかこんな映画は3年に1本もないから、他はゲームやっててもいいんだけど!

一緒に見に行く相手が居る人は幸せだけど、その場合は同世代の同姓がいいと思います!ちと異性というか、女性が楽しむには厳しい部分もなきにしもあらず、、、

-------------改行終了。

しょっぱな、ヴァン・ヘイレンのジャンプから心を奪われ、VRどっぷりな世界観を1分で紹介。トータルリコール並の街並み造形にやや「見飽きてるよ?」とうそぶいたと思えば、

 すぐさまクライマックスに!

ストーリー的には、近未来、みんなの娯楽は仮想現実に移り、その世界「オアシス」を作った作者は、自らの死と共に、大いなるゲームを発表する。

 このオアシスに隠された三つのカギを集め、イースターエッグを手に入れた者に、5000億ドルをプレゼント&このオアシスの王様にしてあげる

そのなぞを解くために、「本来彼の会社」だった「IOI」という会社や、全世界のオアシスユーザーが血眼になって探し始めて早数年。どうやら「このゲームの中にあるらしい」というレースゲームが毎晩のように開催され、そのゴールをみんな目指していたのだが、

 誰一人クリア出来た者は居ない。

的な話。

そのレースシーン、「広告の品」として、ジュラシックパークのティラノサウルスや、キングコング、デロリアンが目立つけど、僕的には「金田のバイク」の挙動のかっこよさ、マッハGOGOGOのような変形ノコギリ、デロリアンの車輪収納などの「小技の効き」と、コースレイアウトの派手さと上手さ。

 僕の大好きな「スピリットセカンド」を1000倍ド派手にしたような演出!と付いていくのがやっと、、、ではなくもはや置いてけぼりにされてる高速展開!

 惚れるわ。既に前のめりだわ。ニヤニヤが止まらないわ。拍手とかしちゃうわ。

ブルーレイ買って何度も繰り返しリピートしたくなる。

 僕が初めて買う3Dブルーレイは、これに決めた!

って感じだわ。

オアシス内のアバターのデザインにはややバタ臭さを禁じ得ないものの、そもそも仮想空間だから、CGっぽさがあっても何ら違和感がないのがむしろ愉快。また、仮想空間なので人間が大事故に遭っても、

 コインになって消えるだけ。

そのコインは後続がゲットして仮想通貨稼ぎ。

 てか、「コイン」ってのがシャレが効いてる。

マリオのコインをソニックのリングのようにバラ撒く感じが、どうにも既視感、、、いや、安心感を感じさせる。

ああ、僕の記憶力が衰えているのがもどかしいっ!

もっともっと言いたいことはいくらでもあったはずなのに、思い出せなくなっていく。エクスヴィアスなんてやってる場合じゃなかった!しまった!

以下思い出せるままに順不同で書いていく。

・アイアンジャイアント!!笑う!なんでこんなニッチなのをこんなにデカく取り上げるか!全世界の常識だとでも思っているのか!

 僕のハートにジャストミーット!

・メカゴジラ!デザインがアレンジされてても、メカゴジラっぽさは良く出てたし、何より、

 BGMが伊福部昭!!! スタッフロールにも「GODZZIRA MAIN THEMA AKIRA IFUKUBE」って出てた!ホッとした!それ見るために凝視してた!ちょっと違ったらゴメン。

・波動拳!もう笑う以外無い!最高過ぎて最高!サマーソルトはどう見てもサラ・ブライアント!(バーチャファイター)描く軌跡が美しすぎて、思わず絶句。マジで震えたわ。

・モブがもったいなすぎる。わかったのが凄く少ない。一応ヘイロー、ミュータントタートルズ、バトルトード、チュンリー、スポーン、ああ口惜しい!見てたときはもっとわかったのに!

・チェストバスター!リアル過ぎ!バットマン!扱いが軽すぎ!ルービックキューブ!威力高すぎ!チャッキー!怖すぎ!強すぎ!でも許す!

・「オレはガンダムで行く」。日本語!これを聞くために字幕を見たんだなぁと思った。でも古谷徹じゃないのはちょっとだけ残念。まぁ英語パートを全て彼にしゃべらせるわけにも行かなかっただろうけど。てか、

 ガンダムの見せ場、超少ない!ホントオマケ!でも許す。造形自体は鬼かっこよかったから!

・ショウの正体!めちゃかわいい男の子!てか、

 キー・ホイ・クアンを彷彿!

今も昔もスピルバーグ監督のハートを射止める「男の子像」って変わってないんだなって。ヒロインが正体見て「ハグさせて!」って言っても「忍者はハグしない」

 かっこかわいい!!ショタ萌え!!

・サイモン・ペグ美味し過ぎ!てか名前が繋がるキャストは彼だけ!素敵すぎてニヤニヤが止まらない!てか、

 EXTRA LIFE!!大爆笑!(^O^!!最高!

コインだろうな、と思ったけど、あれが「コイン」ってのがイカす。つまり、

 コンティニューってことだからなっ!

・洋楽はジャンプ以外ステイン・アライブくらいしかわからなかったけど、それでも個々のパートを「長く引きずりすぎない」のが良かった。懐古趣味的アプローチで「ガーディアンズオブギャラクシー」にも古い洋楽は出来るけど、

 あっちは長すぎてダレる。

スピルバーグ監督がさすがだと思うのは、「美味しいところだけすくい取るように編集してるとこ」。蛇足がない。1秒長いがない。これは昔の映画のイマイチなところだったから、そこをキッチリ今風に修正してるところにグッと来る。てか、

 要所要所のBGMがとてもフィットしてて、嫌が応にもテンションが上がってしまった。

さすがとしか言いようがない。

・主人公はずっとアダム・ドライバー(スターウォーズのカイロレンだった人)だと思って見てたけど、別人でむしろビックリ。

・ウィキペ見たら、「ウルトラマン」も出る可能性が高かった(原作では出てた)らしく、実現しなくてメチャ残念!円谷が前向きでも、権利問題で引っかかったんだと。でも続編があるなら出したいって言ってるから、結構期待!

・アイアンジャイアントの死に際、最高!「I'LL BE BACK」って声が聞こえてきそうだったよ!!

・「シャイニング」を見てなかった自分を悔やんだ・・・でもホラーは苦手なんだもん

・音楽がジョン・ウィリアムズじゃないのが超残念だけど、いろんなエッセンスが混ざり合ってるから、しょうがないかな。

---------------

とにかく、一言で言えば「面白かった!」これに尽きる。ゲームありきでもパロディありきでもない。純粋に一本の映画として、最高に面白かった。キスシーンで最後締めるのもとても好き。ヒロインも必要十分にカワイイ。

CM以外一切情報なしで、僕の前に座ってる人もなしで、体調も悪くなくて、いろんな条件を全てクリアした上で、まさに僕のための映画を見ることが出来た幸運。スピルバーグやスタッフと神様に大感謝だ。

 早くもう一回見たい!やっぱ3Dでも見たい映画だったもんな!ブルーレイ、3時間位内に発売しろ!

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