レイヤーケーキ
ダニエル・クレイグ主演、監督マシュー・ヴォーン。聞いたことある名前だと思って調べてみたら、
・キックアス
・X-MENファーストジェンレーション
・キングスマン
の監督だった。ふむ。言われてみればなんとなく共通点があるかも。
先日見たアニメの「B The Begining」が、ダニエルのドラゴンタトゥの女に似てると思い、見直したいと検索してみたら、そっちはなくて、代わりにこれがヒットした。全く知らないタイトルだったが、主演がダニエルなら、大きくは外さないだろうと視聴開始。
年式2004年。ということは今から14年前。ふむ。
これは007より前なのか?
ただ、少なくとも最近と呼べるほど新しい作品ではない。ダニエルのルックスはほぼ今と変わらなく見えたが、このくらいの年齢になると極端に劣化速度が緩やかになる俳優も多い。あまりあてにはならない。
まぁそれはともかく。
話は、麻薬の仲介人である主人公が、この世界から足を洗う直前に、取引先の大物から依頼を受けるところから始まる。それは知り合いの娘を探してくれ、というものだったが、その過程で、彼の意図とは別の、大きな取引へと巻き込まれていく。
ザックリ言えばこんな感じ。よりシンプルに言うなら、
次から次へと裏切りと殺人が繰り返されていくサスペンス。
オチがハッピーエンドかどうかもここでは伏せておくが、僕的にはケヴィン・スペイシーの「ユージュアル・サスペクツ」に似た印象を持った。あそこまで巧妙で知的ではないものの、なかなか上手く外堀が埋められていくというか、
ここはこうすればよかったんじゃないの?
とか、
そこはサクッと殺せよ、
とか、
なんでこいつを生かしておくの?
みたいな疑問が、ほぼなかった。つまり、常に逃げ道がない状況の作り方が上手く、殺すべき相手はサクッと殺すし、生かしておくのはその理由があるから。つまり、
脚本がなかなかに上手かった。
なので、見ていてイライラすることがほとんどなく、ダニエルは安定のイケメン。ほんのちょっぴりサービスカットがあるものの、特筆するヒロインのない「男臭さ」が全面に押し出された作風だったのは残念だったけど、
概ね良く出来てたと思う。
ただ、だからと言って当然満点ではない。てか、全てが良く出来ていたとしても、僕の中では7点がせいぜいで、そこから先は「良く出来てるだけではダメ」な領域ではあるのだが。
クリス評価★☆。
つまり3点である。ばず第一に、
面白くない。
主人公は別段スーパーマンではないし、
※ダニエル・クレイグなのに!
基本罠に掛けられ、がんじがらめで苦悩しつつ、選択を繰り返す感じは、単純に僕の好みじゃない。上手い脚本であるのは、不条理さやごまかしが目立たなかったという意味での上手さ以上の評価ではないし、要所要所で展開し、畳まれていく話も、大して気持ちよさがない。
登場人物、、、特に最後になって初めて主人公に「名前がない」ことがわかったが、それ以外にも固有名詞というか、人名がかなり多く、ぶっちゃけジジイには覚えきれない。それでもある程度はがんばれたけど、最後の最後「ああ、あの人のことか」って人が結構居た。てか、
デュークの横にいた女の名前とか、出さなくてよくね?
ウィキペ見ると、タミー、スラヴォ、クラーキー、テリー、コーディ、ポール、、この辺は全く誰かわからない。見終わった直後なのに。
で、シャンクス、キンキー、トレバー、ガザ、、、この辺は、見てる時は「こいつかな?」って感じだったけど、今はほぼほぼ忘れかけてる。
ネタバレだけどあえて言う。
誰が警官だったの?
良くわからない。単純に僕の能力が低いことは百も承知。それでも楽しめる映画もあるわけで、見た人間が感想を言う自由もあると思うわけで。
やっぱわかりにくかったと思う。
ダニエルはかっこよかったけど。
世間の評価はわからないが、「わかりにくいサスペンス」とダニエル・クレイグが好きな人なら、見る価値はあると思う。全て理解しながら見進めていけるなら、もう2点くらい加算しても良さそうな内容ではあったしね。
つかちょっとしか出なかったけど、ヒロインの女の子の雰囲気はなかなかよかった。もっと絡んで欲しかったな~。
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