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2018年6月 2日 (土)

甲鉄城のカバネリ

ネトフリのアニメ。相変わらず「1stシーズン」ってなってるけど、12話には「最終話」ってなってるから終わったと思う。

前知識は一切なく、原作があるのかどうかもわからない。スタジオも監督も知らないし、面白いかどうかもわからない。ただなんとなく再生開始したら、、、

 顔の作画がかなりハイレベル。

というか、「え?コレ久々に美樹本晴彦?」って思ったのだけど、どうやらそうではないらしい。でもタッチの方向としてはそんな感じ。

世界観は「戦国スチームパンク」。着物もあれば汽車(列車)も走る。銃もあれば刀も有り、ゾンビも居る。そんな感じ。てか、

 いろんな売れ線要素の集合体って感じで、

商品としてかなり手堅いというか、「狙いすぎ」という気がしないでもない。

あらすじとしては、

 どこから来たのかわからないカバネと呼ばれるゾンビが人を襲う世界。噛まれたらたちまちカバネになってしまうこの世界は、「駅」と呼ばれる壁に囲まれた地と、その間を移動する「城」と呼ばれる列車だけが、人間の生きていける場所だった。

みたいな。

ぶっちゃけ1から99までが既視感を伴うパクリで固められてる感じで、それを「戦後風」というカラーで強引にオリジナリティを出した感じ。

主人公生駒は、機械技師だが子供の頃妹をカバネに殺され、その時の自分を強く悔やんでいて、機械の力でカバネを倒そう、カバネに噛まれても踏みとどまれるように研究をする最中、まんまと噛まれてしまう。しかしギリギリのところで踏みとどまり、「人でもカバネでもない"カバネリ"」という存在になる。

支配階級である武士の中には、人の力でカバネリとなり、人間ならざる力と技で、カバネたちを次から次へ葬り去るカバネリも居た。娘の名は「無名(むめい)」。幼い頃将軍の嫡男に拾われ、

 なんだか良くわからないけど、将軍の待つところに行かなきゃならないんだとか。

ともかく、さっきも書いたけどどこを見ても「どっかで見たことがある」ようなニオイが終始つきまとう。列車は、クリス・エヴァンス主演の「スノーピアサー」みたいだし、無名がウイルスで人知を越えた力を手に入れ、ゾンビ達を倒す様はまんま「バイオハザード」のミラだ。彼らを乗せた「甲鉄城」のデザインこそ既視感が沸かなかったものの、城主が黒髪ロン毛のお姫様だとか、側近に純心従順な剣の達人が居たりとか、

 ここまで徹底してるとむしろ潔い。

僕はその方面の知識がないけど、あの「壁に囲まれた駅」は、どう見ても「進撃の巨人」みたいだし、そもそも巨人みたいな敵も出てくる。

銃と剣を使った殺陣も、雑とは言わないがオリジナリティを感じるほどではないし、要所要所で中ボスクラスの相手が出てきはするものの、そこまで苦戦したりもしない。全体的にテンポ重視、メインキャストの作画重視の展開。

当然のように嫌なヤツも出てきて反吐が出るが、割とサクッと死んでくれたのでホッとした。まぁ順当に罠に掛かっては切り抜けるの繰り返しで、途中ほんわかした平和なシーンがありぃの、それを実現するためにがんばろーみたいなやりとりがありぃの、終盤いきなりモチベが下がる主人公と、奮起してがんばるクライマックスありぃの、、、

 世界観に不慣れな序盤の面白さは★★☆くらいあったけど、終盤はもう息切れというか、「飽きてる」自分が居た。

 最終的には★くらい。

見る人はあんま居ないと思うので、ネタバレも書いてしまうが、、、あ、その前に、もうひとつ良かったところがあった。

 EGOISTが歌う主題歌がかなりかっこいい。

●甲鉄城のカバネリOP『KABANERI OF THE IRON FORTRESS/EGOIST』
https://www.youtube.com/watch?v=8B8RAOc2wNE

歌詞はほとんど何言ってるかわからないレベルなんだけど、高揚感のあるメロディが心地よく、普通だとサクッと「イントロスキップ」してしまうのが、つい聴きたくなってしまうレベル。てか、OPアニメの出来もとても良く、

 やるなぁと。

そんなこんなで最終話、なんとなく見てたら、この歌、

 作詞作曲がRYOさんだった!

スゲェなRYOさん。全然雰囲気違うのに、同じように名曲だと感じる作品を紡ぐことが出来るって、まさに天才。娘にも教えたいくらいだわ。

 歌入れて評価は★☆くらいかな。

以下ネタバレへ。

 ※見るつもりの人はここから読まないほうがいいよ~

最終話、デカキャラの核となった無名に手をさしのべる生駒は、

 シンクロ率120%のエヴァ。

甲鉄城で両手を開く仲間達は、

 めぐりあい宇宙で救命艇から手を開くミライさんやセイラさん

最後加速して脱出する甲鉄城のあと、崩れていく線路は、、、

 銀河鉄道999かよ!?

バケモノになってしまった無名と生駒を戻すために必要な「白い薬」も、「一つしかない」と言いつつ途中でもう一個出てきて「ああ二人とも助かるのね」感出まくりで、

 まんまとハッピーエンド。

これは嫌いじゃないけど。てか、がんばれば続編も作れるのかもだけど、全体的に暗かった印象は拭いきれないかな~。綺麗にまとめたとは思うし、好きな人は絶対居ると思うけど、自分の好みで言えばもっと肩の力が抜けた主人公の方がいい。僕の中では、

 コブラの「マジメになっちゃダメなんだ、その方が上手くいく」

ってさじ加減が一番好きなんだよな。

てかEGOIST、前からなんとなく知っててなんとなく嫌いじゃなかったけど、スゲェいいかもな~。ちょっと何言ってるかわからないけど。

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