はたらく魔王さまほか
●はたらく魔王さま
ネットフリックスには相当数のアニメがある。DTVの場合は、アニメと区分けされていた分ほぼ無かったが、ネトフリは統合されている分より目に付く。中にはドラゴンボールやスラムダンクのような王道ジャンプ系作品もあるが、その多くは、
萌え
「多くは」は言い過ぎか。ただ結構目に付くのは事実。
嫌いではない。
が、正直明確に「当たり」だと(個人の嗜好とは言え)断定出来る作品もそれほど多くない。今までだとエロマンガ先生くらいだ。
何だろうね、ホント自分の好みがはっきりとあるからなのか、エロマンガ先生の9話だったかな、
20回くらい見てる。
ウットリしてしまう。もちろん僕の年齢で主人公に感情移入したり、置き換えて考えたりはしない。ただただ、その言葉、その描写、その熱量にグッと来る。ある意味オリンピックでギリギリ勝利する時の緊張感に共感することにも似ていると僕は思う。
溢れた感情が流れ込んでくるのが好きなのだ。
「モーレツオトナ帝国」で東京タワーだっけ?駆け上っていくしんちゃんや、ヱヴァ破で綾波に手をさしのべるシンジ、ルカワにハイタッチする花道、天を貫くラオウ、、、
違うのは、それがラブコメの方がお手軽だって話。僕が知らないだけで、他にも絶対あると想うんだけどな~。
「はたらく魔王さま」は、異界で争っていた天使&人間vs魔王軍の、英雄エミリア(♀)と、魔王サタン(♂)が、現代の日本にゲートをくぐって来てしまう。この世界では魔力を得る方法が極めて乏しく、日々暮らしていくだけでも大変。サタンは、マクドでバイトを始め、エミリアもまたドコモでOLをして暮らしていたが、ひょんなところで2人は出会い、一悶着。
てか、魔王がそもそも全然悪いヤツじゃない。
なんだかよくわからないけど、人間界に来た彼は、その時点で既に結構普通のいい人になっていて、異世界で大量虐殺したのも「部下のルシフェル」、みたいな?まるで元から魔王自身はそんなに悪いヤツじゃなかったんじゃないの?みたいな。
テイストとしては、どことなく「セイントお兄さん」の雰囲気もあり、バイト先の後輩に純度100%で好かれる魔王(「まおうさだお」と名乗っている)はラブコメエッセンスもある。
魔王は人間達の恐怖や怒りなど負の感情によって魔力を蓄えることが出来るが、特に意図してそれを狙うこともなく、あまつさえ異世界からの刺客が人間界を破壊し、恐怖をまき散らして魔力を回復しても、
その魔力で建物やらなんやらを復興したりする。
なんだか大切なことを忘れたまま物語が進んでる感が凄くするのだが、
これはそう言う話
だと割り切ってしまえば、そこまでツライこともない。てか、「甲鉄城のカバネリ」と交互に見ていたので、こっちで癒し、あっちで緊張って感じだったりもしたんだよね。
主題歌は普通。キャラデザインはありきたりだけど悪くない。設定の面白さ一点突破という気もするけど、人気はそこそこあったらしく、普通なら2ndシーズンが始まってもおかしくないクオリティではあった。が、残念ながらその可能性は潰えているらしく、話は「そんな毎日が続いていく」的な終わりで、結構残念。まぁ、
魔王は居るけど日常系
それを期待して見るなら、そこまで裏切られたりはしないだろうな。
クリス評価は★☆。魔王がニブチンで、後輩の女の子に愛の告白をされても「のれんに腕押し」なのがとても物足りない。エミリアも親とかを魔王の軍勢に殺されたから、絶対許せない、許せないと言いつつ、煮え切らない感じがもどかしく。
2ndシーズンでグッと距離感が近づいてくれたら、、、
って思える雰囲気だっただけに、もったいないやら悔しいやら。まぁノベルは続いてるみたいだから読めばいいのかもだけど。てか、
いっそのことギャルゲー、エロゲーに置き換えて、「普通にラブラブ路線」にシフトしてくれてもよかったんだけど、
そんな感じだったな~。
●ボクらを作ったオモチャたち
海外版プロジェクトXのおもちゃ版みたいな番組。45分で今のところシーズン2まで、計8話が配信されている。1stシーズンは、スターウォーズ、ヒーマン、GIジョー、バービー。2ndは、スタートレック、レゴ、キティ、トランスフォーマー。
僕はスターウォーズがそこまで大好きというわけではないが、メイキングとかこういったサイドストーリーみたいなのは結構嫌いじゃないので、とりあえずそれだけ見てみた。
なんか、国が変わればこうも変わるんだな、と。
一言で言うと、とても慌ただしい。やってることは、スターウォーズが最初に公開される時、おもちゃの専属契約を結んだ「ケナー」という会社の話が中心で、契約がどうだったとか、メチャメチャ売れたとかそう言うサクセスストーリーを面白おかしく構成しているわけだけど、
1カットが異常に短かったりする。
常日頃テンポの善し悪しに関してしょっちゅう文句を言っている僕なので、テンポが悪くない展開自体は嫌いじゃないはずなのだけど、
ほんの0.5秒くらいの隙に、一瞬だけ当時のカットやら、グッズやらを映すのはどうなんだろうか。
日本ではサブリミナル広告は禁止されてたと思うけど、なんかそんな感じで、パラパラと回っていく。
あと、特に感動とかはない。
何つか、構成が雑。エネルギーはあるのに、それを全て物量に注いじゃったというか、「そこはもう少し深く教えて欲しいんだけど?」というところもバッサリと行ってしまう。世界一のスターウォーズコレクター、ギネスにも載ってて、
番組当時40万点という膨大な数のSWグッズ。
個人的にはもっといろんな変なのがいっぱいあっただろうに、見せてくれたのは、
非常に貴重です、と紹介された「ロケットボバフェット」というフィギュア。
※他はパチモンのフィギュアとか
これだけあれば、もっと凄いプロップモデルとか、バカデカイマット画とかもありそうなもんなのに。
ちなみにロケットボバフェットは、13年くらい前に1体2万ドルだったかな。まぁ凄いんでしょうけど、
これって、つまりはエラーコインみたいなもんだもんな。
「珍しい=価値がある」のはわかるけど、だから「=興味深い」とは限らない。
ケナー社のフィギュアや、オリジナル展開していった流れ、エピソード4~6が終わって、独占契約が途切れた直後に新作を発表したみたいな話も面白いとは思うけど、
※初期のケナーの取り分は、「全体の95%」もあったそうな。なぜなら他のどの大手おもちゃメーカーも、「こんなジャンルが売れるとは全く思わず」、ジョージの話に耳を傾けなかったから。
言ってもそんなにかっこいいフィギュアってわけでもないわけで。
結局は「子供だましで大金をせしめたオモチャメーカーの話」でしかなく、そこに誠実さや、「オトナも満足出来るようなクオリティ」はない。日本のメーカーであるファインモールドのX-WINGの方が、あっちのどのプラモよりも精緻で、正確だという点でも、「アメリカのズルさ」がよくわかるのだ。全く別のオモチャのガワだけ塗装したりとか、スターウォーズには一切出てこないキャラを勝手に付け加えたりとか。
海賊版じゃなく、オフィシャルのメーカーがやってたって言われても、、、
スタートレックの回のCMでも、「70年代の子供はこれで十分だった」って、つまりは子供をナメてるってことだもんな。そりゃアタリショックも来るだろうよ、って感じ。
全体通して見ると、そこまで面白い番組ではなく、クリス評価は☆くらい。見所は、「マホガニーなどの堅い木材を使って作られたミレニアムファルコンの文字通りモックアップ」くらいかな~。
なんつか、プロジェクトXが全て素晴らしいとは言わないけど、こういうの見ると、「アメリカ人ってなんでこんな偉そうなんだ?」って思う。
※まぁ以前見たビル・ゲイツは全然そんな感じはしなかったけど。「器が違う」感じで。
深いソファーにふんぞり返って座ってたりとか。
物作りのプロって、絶対そんなじゃないと思う。ただ、運良く版権を手に入れて、波に乗って粗製濫造しててもあぶく銭で会社をでかくすることが出来た連中。
そう言う人の話だったな。
●レゴバットマン
最後まで見てない。というか3分の1くらいまでしか見てない。
いたたまれなくなって止めてしまう。それを3回くらい繰り返してやっと3分の1。
レゴは以前からストップモーションを使った「レゴのアニメーション」で、CMを作っていたが、最近のはCGをフル活用して、
ホントにレゴっぽい、でも実際は作ってない
長編作品も数々リリースしている。このバットマンもそのひとつなのだが、
予告はウィットが効いててかなり面白そうだった。
でも、実際はなんつんだろ、
わかりづらい?
何が何だかよくわからなくなってしまうと言うか、加えて、
話が暗い。
相変わらずの「バットマンは不要!」みたいな、そんなの面倒なんですけど。もっと気持ちよくバカやって派手な絵を見せてくれればそれでよかったんですけど。
予告は面白そうだったけど、本編はかなり微妙。中には実際に発売されてたら欲しいかも、って作品も
※敵のモンスターとか、バットマンの乗る獣型ロボットとか
あったけど、まぁ1週間もしたら忘れちゃうだろうな。
あまりにも見てないので評価は控えます。オススメは全くしません。
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