頭文字D
なぜか最近ブーム再燃。マンガ読んだりアニメ見たりしてる。つっても新しいシリーズじゃなく、昔のヤツ。
歳を重ねてきたからか、読んでて感じることが昔とは違うかな、とも思う。何つか前もそうだったのかも知れないけど、
イツキに胸を打たれる。
もはや彼が僕の中で主役なんじゃないか、ってほど。池谷とイツキ、ケンジの3人が居てこそのイニDだったんだな、と。後半プロジェクトDの遠征が佳境になると、彼らの影はどんどん薄くなり、同時に面白さも目減りした気がする。つまり、
彼ら3人、特にイツキが居てこそのイニDだったんだな、と。
拓海は言わずと知れた天才ドライバーだが、学校では特に勉強が出来るわけでもなく、文字通り「ボケた拓海」でしかない。まぁ顔がイイ分女子人気は高かったが、それを感じさせるエピソードは色づけ程度で、特に彼自身が「モテ夫」として振る舞っている場面はない。
だからこそ、イツキが拓海の「親友」と恥ずかしげもなく叫ぶことを違和感なく受け入れられる。
二人はホントに親友なんだろうな、と。
後半それが全く見えなくなっていくのがとてももどかしく、かつ読み返したときのイツキと拓海の掛け合いに、グッと来る。
「おまえだから言うけど」
というセリフを何度か拓海はイツキに言ってると思うのだけど、
「おまえだから」
って凄く重い言葉だと思う。「他の誰にも言えないことを言える友達」。って、
何て素晴らしいんだろうと思う。
それは(劇中では一切触れなかったし必要もなかったのかも知れないけど)、
車の運転が上手いことと同じくらい価値があると思うんだよ。マブダチが居るってことは。
だからアニメのイツキが「くーーッ凄すぎるぅ!」ってセリフがホント好き。
イニDのアニメシリーズには「バトルステージ」というバトルだけをつなぎ合わせた作品もあるのだけど、
ぶっちゃけ超物足りない。
イツキも池谷も、啓介のコメントもないただバトルだけ。最後勝敗が決してすぐ次のステージ、、、
一番美味しいところはソコじゃねぇだろ。
ドラゴンボールだってガラスの仮面だってはじめの一歩だってキャプテンだって、主人公がかっこいいのは、「勝つところ」じゃない。
勝つのが間違いないとわかるところ。
「おれたちが勝てるわけはなかったはずだ」というジースのセリフであり、「北島マヤ、、恐ろしい子」が最高なのだ。
てかイニDの大半はそう言うシーンだからこそ、あのマンガは最高に面白いんだがな。
もうお約束とフラグの繰り返し。ベタベタの展開で読者の期待を一切裏切らない。期待通り過ぎてつまらないと言う人も居るかも知れないけど、僕は、
王道、ワンパターンが大好きなのだ。
ゲームでもそう。音楽でもそう。「ワンパターンをバカにするヤツは、結局面白いゲームを遊べない」と思う。売れない音楽に価値がないとは言わないけど、やっぱり売れる曲はどこかしら過去の経験で接触があったメロディの面影があるというか、
黄金比、黄金律ってのはあるから。
・・・
話は戻るけど、祐一もかなり好き。昔はこんなほとんど遊んでるだけのアルバイトで、セルフじゃないガソリンスタンドがやっていけるのかとも思った頃があったけど、そこは「ファンタジー」として受け入れられるようになったし、何より彼の「好きな物」が「車好きの若者」ってのを見て、
※ちょっと違うかも。でも概ねそんな感じ
なんだか凄く納得しちゃったんだよな。
だからこそ彼のバックボーン、若いとき車の運転が下手で、でも友達、、、親友にベラボーに運転の上手い文太が居て、メカニックの政志が居て、、、
イツキと拓海、池谷の未来を見る気がする。
そこに凄くグッと来るんだよ。
あと、割と名前で呼ぶ間柄が多いのもいい。エンペラーの須藤京一。圏外のドライバーで、なかよしな同窓生ってわけでもないのに、高橋涼介は彼のことを「京一」と呼ぶ。その距離感がとても好き。嫌なヤツとして出てきたナイトキッズの慎二も名前で呼ぶ。
マンガだからと思いながら、居心地の良さを感じる。「イイ感じのライバル感」がその名前呼びに見え隠れするというか。
・・・
ヒロインがかわいいところも好き。
僕は、原作者のしげの秀一先生のデビュー当初から氏のマンガを読んでたと思うのだけど、一番最初の入り口もまさに、
女の子が飛び抜けてかわいかったから。
これはもう完全に好みの部分だと思うけど、単純に当時氏のようなタッチで女の子を描くマンガ家は居なかったし、何ツンだろ、
伊藤つかさみたいな雰囲気があったんだよな。
純粋というか透明というか。
まぁそう言う意味では茂木なつきの方向は全然違うと言えば違うのだけど、その後彼女になった子とか、池谷とニアミスした真子ちゃん、啓介大好きの恭子ちゃん、みんな基本はウブなんだよね。
まぁファンタジーなんだけども!
だがそれがイイ!
時々4頭身になるとこも嫌いじゃないというか、しげの先生は案外4コママンガとかも書けるんじゃないかなぁって思ったりもするくらい。
・・・
昔はパープルシャドウの「ゴッドアーム&ゴッドフット」のところが一番好きだって思ってたけど、今は割と前半ならどこも好きかも知れない。池谷が真子ちゃんに会って「30分立ちつくした」とか、ニヤッとしてしまう。祐一が和美ちゃんのために飛び出していったイツキに「それ以上に大事なことなんてないんだろうな」みたいなセリフ
※うろ覚えで失敬
もいいなと思う。
やっぱ「人と人の繋がり」以上にドラマティックなことなんて、無いのかも知れないな~って、イニDを見たり読んだりしながら再発見した今日この頃だ。
頭文字D、今でも★★★★くらい面白い。凄い作品だ。てか新しいアニメシリーズはイツキの魅力がなさ過ぎるというか、
監督がわかってなさ過ぎるから、マイナス1500点くらいだ。
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