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2018年6月19日 (火)

同窓会絡みで、、、

※タイミングが合わなくて書いてから日が経ってる。失敬。

こないだも少し書いたけど、僕は母校の同窓会委員長というのをやっていて、LINEを中心に住所の更新作業を進めてたりするのだけど、今日なんとなく当時のクラスの男子11人に電話を掛けてみた。

 まぁまんまとひとりも本人とは、しゃべれなかったわけだけど、

でもやっぱ自分は電話が嫌いじゃないなと思った。

僕は家が小売業だったので、子供の頃から母親が「よそ行き」の声で電話に出るのを聞いて育った。僕がめちゃ怒られている時でも、電話が掛かってきたらすぐさま切り替えて別人である。まぁそう言うのはどこのご家庭にもある話だとは思うのだけど、ちょっと違ったのは、

 僕もそう言う感じで割としゃべれるようになったこと。

まぁ家が、とか親が、と言うのではなく、単に僕がそう言う人間だったってだけのことなのかも知れないけど、割と電話は得意な方だった。つか、大人になってもそれはそれなりに自認してるというか、お客様や学校に電話するのも、そんなに嫌いじゃない。サポートセンターとかも、かなり先走ったりはするものの、こちらの意図を伝え、あちらの意図を汲むという行為そのものが結構好きだったりする。コンセンサスを得るのが気持ちいいと言うことなのかも知れないが。

そんな中、ある女子、、、と言っても同窓会絡みなので同い年なわけだが、の家に電話をしてみたところ、

 高校の頃のまんまの声が返ってきた。

僕はその子のことが好きだったわけではないが、それなりにかわいくて、それなりに好かれていたような子だったので、

 電話口の声が、まるで高校時代のその子と話してるような感じになった。

僕の住んでいる愛知県の東部にも方言がある。もちろん大阪弁とか博多弁とかと比べると、インパクトは薄いし、決して綺麗な物言いではないのだが、ずっとそこで暮らしていると、その言葉遣いに違和感を感じなくはなる。
※正確には僕は静岡県に居たこともあるので、そこでのアレンジが加わってたりはするが

で、相手が男性であれ女性であれ、この地元から遠くに離れたりすると、、、例えば大学が大阪だったり、「上下関係が普通に厳しい社会人になってたりすると」、当時とは似ても似つかない口調で話すようになってたりする。細かなところで、一人称が「ワタシ」になってたりする。男でも。当時は「オレ」だったのに。

中には高校時代ほとんどしゃべらない無口だったヤツも居るが、当然社会に出てそれではやっていけないわけで、逆にその反動か饒舌になったり。ともかく、人は環境によっていかようにも言葉遣いは変わるし、それは当然だとも思う。そして、その変化が、相手と自分との時間の流れを否応なく認識させることになるのだが、

 たまたまその女の子の口調が、全然変化のない当時のままだったりすると、、、

もう電話の向こうに居るのは、「女子高生の頃のその子」であり、電話をしている僕も、「高校生の頃の自分」になってたりする。

 まぁ僕の中身はいつでも中高生のままだったりするのだが。ガチで。

で、ひとしきり「若い女の子」との会話を楽しんでいたのだが、その中で、彼女のLINEを訊くという話になった。教えたくないなら無理に言わなくてもいいよ、と言いつつも、まぁ普通に教えて貰えるだろうと思ったら、

 最近スマホに替えたばっかで、操作がよくわからない

ああそうか、と。それを理由に断るつもりなんだなそうなんだな、とまるで伊集院のようにふてくされて布団にくるまろうかと思った直後、彼女が口にした言葉に戦慄が走った。

 「ねぇお母さんのLINEって何だっけ?」

さっきまで女子高生だったのに!?いきなりお母さん!?いつの間に!!<そりゃ30年も経ってるから、いつの間にもないもんだが。

そっから先はなんだか変な感じで、話もろくに入って来なかった。

なんだろ、この感じ。とても新鮮で、とても強い違和感がある。言葉遣いも声質も、下手したら会話の内容すらも変わらない異性との会話が、30年の時を超えて成立していたのに、直後に「未来」に連れてこられる感じ?ある種タイムトラベルのような、、、

フィクションの世界では、こんなことは日常茶飯事だと思う。未来の自分や知り合いと話をしたり、出会ったり。でも実際にそれを体験することはまず無理で、僕らはいつの間にか、「フィクションの中での普通」を、当たり前に覚え、学習してきていた。

 でも実際はそうじゃない。やっぱり時を超えるコミュニケーションというのは、

 「変」なのだ。

僕は古い友人に会って話をしたりすると、10割くらいの確率で、「○○変わらないなぁ」と言われる。見た目は老けたが中身は変わらないと、昔のまんまだと言われる。
※相変わらずよくしゃべるなぁとも言われる

結局、変わることが普通なんだろうと思う。久々に会う友人10人の中で、他の9人はきっと昔とは違う「大人」になってるんだと思う。それを「普通」として学び、「変わらないこと」をイレギュラーとして反応する。

 まぁ言っても48歳なわけだが。

なんだか、急に怖くなったりする。ああ48歳なんだな、実は、と思ったりする。いつまでも高校生じゃないわな。当たり前だけど。

 もし未来から自分がタイムマシンに乗ってやってきたとしても、例えばそれが80歳だったとしても、(ボケたりしてなければ)今の僕と全然同じ、変わらないのかも知れないって思ったよ。

・・・

もうひとり野郎と話をしたのは、それはそれで楽しかったのだけど、そいつの自宅に電話したときに、娘と思しき女の子が出て、軽く二言三言しゃべる中で、その子が「16歳」だと知った。
※平気で年齢を訊いてしまうあたり、僕らしいとも言えるが。

図らずも僕の娘は18歳で、ついこないだまで高校生だった。この子とはそれほど差が無かったが、電話に出た時は見た目も年齢も全く知らなかった。でもなんか、

 同じくらいなんだろうなって思って(歳を)訊いちゃったんだよな。

まるで娘の友人に話をするように。

親父、つまり僕の友人の方は普通にいつも笑顔のイイヤツで、電話もとても気さくで、楽しい時間だったけど、ふと思えば「この親父からあの娘なんだな」と。さっき「時を超えた」のは、本人だったけど、これはこれで別のタイムトラベルというか、きっとあの娘の中にも親父のDNAは活きていて、僕の娘や長男にも僕のDNAは活きている。それはルックスかも知れないし、趣味かも知れないし、笑顔になったときのシワや声かも知れないけど、

 時間は、流れていくんだな~って思った。当たり前なんだけど。

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