ネットフリックスで映画数本
ネットフリックスというのは、「ネットフリックス限定の映画やドラマやアニメ」が結構ある。ぶっちゃけ「ツタヤ限定」よりは面白いとは思うし、お金も掛かっているが、あまりにも情報がないので最初のとっかかりが弱い。中には極めて面白いものもあるのだろうけど。
●インフェルノ
ロン・ハワード×トム・ハンクスのダヴィンチコード三作目。さして良い印象もないまま、何となくミステリーが見たい時もあるって感じで視聴。
ぶっちゃけ大したこたぁない。
いかにも「大それた永遠の謎」みたいな顔をしてプレゼンするが、実際はニッキーのナショナルトレジャーと大差はない。しゃらくさい雰囲気を纏ってる分面倒くさい感じが拭えないのと、
トム・ハンクスがそもそもシリアス顔なので、
好みとは乖離がある。
あらすじとしては、何か大金持ちが「増えすぎた人類を減らした方が、本当の意味で人間の為だ」とか言って、全世界の人口を半減させるウイルスをバラ撒こうという計画を立て、それを防ぐために我らがラングドン教授が東奔西走する話。
てかそのウイルスは人間にしか効果がないの?あと「半減」って、もし全滅しちゃったらどうすんの?
それは「大人の都合」か。
ちょっとだけ面白かったのは、たまたま直前に「良かったシーンだけ見直そう」と見た「最強のふたり」に出てたオマール・シーという黒人俳優が、続けてこれにも出てたこと。そこまでメジャーではない、でもかっこいい俳優が、たまたま続けて見た映画に出るのって、
たまにあるけど何か軽く運命的なものを感じたり。
ただ、最強のふたりでは超イイヤツだった分、ミステリー映画で「善玉か悪玉か」の区別が付かなくなるのは、ある意味ノイズになってたかも。それはそれで面白いとも思うけど。
映画の特徴としては、
非常にお金が掛かっていて、CGシーンも多く、カット割りも濃密。飽きさせない努力、テンポの良さ、ハイクオリティな俳優で仕上げてる。
ヒロインもかなり魅力的だったし、
※かわいい、美人というより、かっこいい、凛々しい系
誰が味方で誰が敵なのかも、良い意味でめちゃ混乱させまくり。ある意味強引とも言える謎解きは、もはや僕みたいな門外漢にわかろうはずもないが、それとて雰囲気で押し切れるだけの演出をしてるので、問題にもならず。
シリーズがそれほど好きではない僕でも、今作は割と面白かったのだが、一点運が悪かったのは、
クライマックスもクライマックス、一番の山場で、かみさんが昼飯を持って部屋に入ってきたこと。
「ここか~」と落胆。うどんをすすりながら、迎えたラストシーンの切なさよ。
クリス評価は、絵より話にウェイトを置きつつ、★★というところ。ロン・ハワードもトム・ハンクスも嫌いな僕としては高評価。伏線回収も丁寧で、「隠された歴史の真実」みたいなうさん臭さに抵抗がなければ、そこそこ楽しめると思うな。そこまで長尺でもないし。
●ガーディアンズ呪われた地下宮殿※ネットフリックス限定
タイトルからは想像も付かないが、クモの映画。不老長寿の妙薬を探しに中国?の砂漠?にある地下遺跡?を探索中に、毒蜘蛛に襲われた弟を捜しに、アジア系の美人のお姉さんと、その薬目当ての製薬会社の悪そうな社長たちのチームが現地へ。
クモのCGはかなりのクオリティで、安っぽい「D級」な感じはなく、主演でありヒロインでもあるお姉さんも、必要十分なルックス。「地下宮殿」というキーワードでイメージする、「インディジョーンズ」や「グーニーズ」のような展開も、派手さは劣るものの悪くはないし、
思ってた以上に良くできてたのだが、、、
いわゆるラスボス的な「マザーエイリアン」に相当するデカいヤツが、
あまりにぞんざいな死に様
そこはもう少しがんばれたんじゃないの?って感じ。終わりさえ良ければ全て良しとは言わないけど、「なんだかもったいなかった」なぁと。
ちょいちょい出て来る子供の頃の姉弟の映像がウザいのもマイナス。まぁ1点を期待して見るなら2点はある、そんな映画かな。クリス評価は★☆(10点満点中3点)ってところ。
スゲェネタバレなので、反転するけど、
「マザーの体に子グモが群がってる」演出は、なかなか新鮮でよかった。
クモ映画は、スパイダーパニックとアラクノフォビア、巨大クモ軍団の襲来を超えられないなぁ。
●TAU※ネットフリックス限定
次世代型の人工知能を開発する科学者が、人間の感情や思考をAIに学習させるため、身よりの無さそうな若者を自宅に拉致監禁。その家は、「TAU」と呼ばれる前世代型のAIに管理され、主の命令に従って掃除や料理、監視などを行っていた。
舞台はほぼその家の中だけで、キャストも主と、監禁されたヒロインの二人以外はほぼおまけレベル。ただ、そのAIである「TAU」がとてもイイ感じで、
ヒロインがTAUとやりとりして人間性を教え、心を通わせていく
つまりは、科学的電子的に無理矢理構築するのではなく、順序良く「AIを人として扱って」学ばせる方が、遙かに人間的なAIが造れるという、皮肉が裏テーマにある感じで、
ちょっと説教臭いかな、と思えなくもないのだけど、
邪推しなければ普通にTAUとやりとりしていく過程が楽しいSF物。
特筆すべきは攻撃能力がある大型の変形ロボットと、掃除や料理など細かな仕事をこなす飛行可能な大量のドローンロボット。どちらもTAUが制御というか入ってるという感じで、
見た目も行動もとてもかっこいい。
話も結構面白かったが、メカ目当てで見るのも悪くない。
クリス評価は殊の外高く、★★★☆。ちょっとおまけ気味だけど、ヒロインも「偽ミラ・ジョボビッチ」と言って良いレベルには美形だったし、何よりTAUのキャラとルックスがよかった。悪い科学者は、最初ニコラス・ホルトかな?と思ったけど別の人。
最後の最後、話が終わったあとこの先どうなるんだろ、と考えるとちょっと不安にもなるけど、特に深く考えなければ、まぁハッピーエンドと言っていいと思う。
何度も見る映画じゃないかも知れないけど、今日見た中では突出して良かったな。
●赤い珊瑚礁オープンウォーター
若者5人が乗ったヨットが珊瑚礁の海で座礁、転覆してしまい、最寄りの陸地、、というか島まで「16~20km」。目印もなく、ただ腕時計に落ちる太陽の影を頼りに泳いで行くのか、助かる可能性が低くてもいつ沈むかわからないヨットに残り救助を待つのか。
4人(カップル二組)は泳いで島を目指すことにしたが、一人は、「サメが怖いから」と、ヨットに残る。
一切の目印がない海の真ん中を泳いで行くというのは、ホントにどうしようもなく不安だなぁと思いつつ、あまたあるサメ映画と違うのは、
サメがそこまで徹底的に攻撃的じゃない。
というか、巨大でもない普通のホオジロザメ。もしかしたら「食べられたりしないんじゃないか」と夢が見たくなるレベルであり、事実途中何度かニアミスするものの、そのまま窮地を切り抜けたりするシーンもあったほど。
わずか200mを泳げない「ロストバケーション」とは大違い。
まぁアレはもっと巨大で、もっと凶悪で、もっとどん欲なサメだったけど。
そんなわけで、あまりに攻撃的じゃない分、展開がヌルく、
全然襲われない。
あまりに襲われなさすぎて、
思わずちょっとだけ早送りしたら、、、
ひとり食われてた!
ギャフン。今度はしっかり見逃さないようにしようと思って見ていたのだけど、それでもやっぱり展開がヌルい。いい加減ガマン出来ない、ほんのちょっとだけ早送りしよう、、、
もうひとり食われてた!
もう嫌になるが、そのくらいのペースなのである。船に残った一人に関しては完全放置だし、食われるシーンも特に武器もなければ陸もなく、ただ食われるだけだから尺も稼げない。
クライマックスで、「目指していた島とは違うちょっとした陸地」に上る際、最後に残ったカップルの彼女が上り、彼氏が食われ、、、
そこで映画は終了。
テロップで、ヨットは発見されず、彼女は救助されたと表示。
「なんだそりゃ?」と思った刹那、オープニングに表示されていたメッセージを思い出す。
「実際にあった話を元にした、、、」
カーーーーッそれか!「事実は小説よりツマンネー」か!ギャフンだ。ノンフィクションは大概つまんない。というか、事実はたぶんつまんなくはない。だが、事実を元にした映画は大概つまんないのだ。ほぼつまんないのだ。全てつまんないのだ。面白い映画なんてひとつもないのだ。
クリス評価は0点。
まぁ一番美味しいであろう3回しかないサメに襲われるシーンのウチ2つを早送りで飛ばしちゃったのはこちらに非があるのだけど、
あまりにも展開が遅くてガマン出来なかった、つまりつまんない映画だったのは僕のせいじゃないし。
サメのルックスは非常にリアルで、行動もたぶん本物ならこんな感じなんだろうな、ってくらい「そこまで攻撃的じゃない」のだけど、だからこそ映画としては面白みがないし、キャスト全般魅力も薄い。大半は何もない海をゆっくり泳いでるだけだし、
※実際劇中で彼らが泳いだ距離なんて、200mにも満たないだろうと思うけど
シチュエーションとしては面白いけど、所詮ノンフィクションだったな
って感じだ。このあとリハビリでロストバケーションを見たけど、、、
比べるのは失礼だわ。
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エクスヴィアスの経験値稼ぎに映画を見るのは悪くない。が、常に面白い作品に巡り会えるわけでもない。何か続き物でガッツリ時間取れるオススメがあればなぁって感じだな~。
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