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2018年8月 3日 (金)

イベントホライズンほか

最近はアニメばっか見てたけど、たまには、と思ってハリウッド系を視聴。大した予備知識もなく、雰囲気だけで「宇宙系サバイバルホラー」かな、と思って見始めたら、、、

 監督ポール・アンダーソンbyバイオハザードの人

 ローレンス・フィッシュバーンbyマトリックスの人

 サム・ニールbyジュラシックな人

なかなかに豪華スタッフ&キャスト。これだけ豪華なのに僕の記憶にほぼ残ってないということは、

 それだけ僕の記憶の劣化速度が早いか、もしくは本作が微妙だったか。

雰囲気的にはほぼエイリアンで、行方不明になっていた宇宙船「イベントホライゾン号」から謎の通信が入り、それを探査に行く流れ。ローレンス・フィッシュバーンは船長で、サム・ニールはそのイベントホライゾン号を作った技術者。

今調べたら年式は1997年で、バイオの一作目が2002年。さらに制作費7000万ドルに対し興収2700万ドルと、結構な大コケで、逆に言えばよく(監督生命を)持ち直したなぁというか、

 売れはしなかったが、何か彼の中に光るモノを見いだした人が居たんだろうな、と。

本作の時点での監督は若干32歳。かなり若い。ちなみに今ちょっと見たら「バイオ5」は本作よりローコストの6500万ドルで撮られており、物価上昇を加えると、「結構大がかりだった」ことが伺える。

確かにセットはなかなかに大げさで、CGも当然使われてはいる(と思われる)ものの、爆発やら特殊メーキャップやらは、割と古い時代を感じさせる物。具体的に言えば、

 花火ような火花が散る爆発が多く、オカルトテイストのゾンビ系メイクも随所に出て来る。

つまり、言ってしまえば本作は、

 エイリアンのようなカリスマ性を持った異性物を出さずに、オカルト仕上げでサバイバルホラーを仕上げたSF作品。

これで説明の10割はクリアしてると思う。いやマジで。

スゲェつまらなかったわけではないが、コレと言ったバケモノが出てこなくて、時々「ババーン」と大きな音でビビらせるこけおどし演出はぶっちゃけ古くさい。さらに、際だってメイクが上手いわけでも個性的なわけでもインパクトがあるわけでもなく、

 結構小さい。

掛けてるお金はそれなりでも、仕上がりはかなり小粒で、メイン二人の出演料が相当に含まれているのかなぁ、、、って思ったけど、よくよく考えたら、ローレンス・フィッシュバーンはマトリックス前夜であり、サム・ニールも「コストが安いから」という理由でジュラシックパークに起用された人。まぁジュラシックパーク後だから安くはないだろうけど、

 3人の今の肩書きから考えたら、かなりの失敗作だったと言う感じ。

クリス評価は★☆。ヒロインはまぁまぁ綺麗で、CGではない実際の模型やセットで作ったとおぼしきカットは嫌いじゃない。それでも最後までなんだかスッキリしないというか、

 バイオハザードシリーズで微妙だった「ごまかし感」が、妙に浮かび上がってる

そんな映画だったな。ちなみにR15だけどエロはない。グロはある。まぁバイオの「前身」みたいなもんかも知れないな。

●ラストミッション

ケビン・コスナー主演のサスペンスアクション、、、みたいな感じで、ちょっと面白そうかな、と思ったけど、序盤で「一時的に空けていた自宅に、勝手に家族が住み着いていて、冬だから追い出すことも出来ず、、、」というシチュエーションが耐えられず停止。

 そんな不条理な話あるかよ、と。

たとえそれが現実にある話だったとしても、「そんなシチュエーション」は見たくもないし、ただただムカついたので、僕の評価は0点だ。コスナーの無駄使いだわ。

●SHIROBAKO

女の子ばかり出て来る学園アニメ。オススメされたので見てみたけど、、、

 ゴメン1話途中で無理。

基本僕は「女の子だけ」の話が好きじゃないんだな、と改めて実感し、話の展開が遅いというか、「何をやってるんだ?この子達は」って感じで、「折れちゃった」。

作画はかなり「女の子をかわいく描く」ことに注力され、結実していると思うけど、だからと言って好みの絵面であるかと言えばそうでもなく、とにかく話が見えなくて、

 これって何のアニメなの?

って感じだった。

●咲

麻雀を題材にしたアニメ。勧められたわけじゃないけど、何となく前から気になってたので見たのだけど、、、

 さほどでもない。

これもほぼ女子ばかりで、
※男子も居るがメインではなくサブなので印象は空気
何かこうしっくり来ないというか、、、

僕は麻雀が出来ないのだけど、
※ゲームくらいは出来るけど点数とかは数えたいと思ったこともない
たぶんそれが原因じゃない。ただその世界設定、かわいい女の子で麻雀が強い、ということが、どうも受け入れられなかったのかなぁと。いや、居てもいいとは思う。マンガだから荒唐無稽であっても何ら問題はないのだけど、

 上手く騙して欲しい。乗せて欲しい。

そんな感じ。

●フルメタルパニック

オススメされたロボットと女の子が出て来るアニメ。1話見終わったか見終わってないか、、、。寝ちゃった気もするし、キャラが好きじゃないなぁと思った気もするけど、一番強く感じたのは、

 古い。

いや、古くても自分が好きなアニメはいっぱいあるわけで、ただ古いこと=悪ではないのだけど、僕はどうもこの「うるし原智志」っぽい絵が好きになれないんだな、と。ゲームでも氏がキャラデザインした物はどうも好きになれなかったし、「士郎正宗」も同様。生理的に「合わない」何かがある感じ。

・・・

人がアニメや映画を好きになるとき、理由となるのはひとつじゃない。物語であったり、見た目であったり、音楽や背景の描き込みであったり。でも、嫌いになる理由が、

 生理的な物

である場合、ある意味とりつく島がない。それはフルメタルパニックよりむしろまどかマギカを見た時に強く感じたことなんだよな。

 最後まで見れば絶対絶大な評価をすると思う。でも見続けるのがあまりに辛い。

僕が良く言う「内側に入れるか否か」だ。これは無理だった。

●この素晴らしい世界に祝福を

剣と魔法の世界を舞台にしたアニメ。2ndシーズン最終話まで見終わった。

 評価は★★☆。

かなり微妙なところ、ちょっと飛ばしたところもあるけど、最後に感じたのは、

 作ってる人たちは凄く楽しんで作ってたんだろうな、

そして、その感じは、

 「うる星やつら」を思い出させた。

本作はスタジオディーンが作っている。ディーンは中期以降うる星やつらを作っていたある意味古参のアニメーションスタジオで、何ツンだろ、

 ノリが古い。

が、

 楽しそう。

僕はもっぱら「スタジオぴえろ」の頃のうる星やつらが好きだったのだけど、
※押井守がチーフディレクターをしていた頃
「うる星やつらのDNA」という視点で見ると、なんだか「このすば」にもそれが生き残ってたというか、「纏っていた」感じがした。

キャラの立て方がインフレしていく感じ。「キャラが自分で物語を綴っていく感じ」は、原作でもきっとそうだったんだろうと思う。そしてその世界に入っていった人たちにとってとても居心地良く、かけがえのないものになっていったのかな、と。

ぶっちゃけオススメはしない。人に寄っては0点でもおかしくないと思うし、僕自身振り返ってみて初めて「5点あるかも」と思ったレベルだし。でも、僕がうる星やつらの世界が終わることが凄く寂しく感じたように、最終話を見終えたあと、「ああもう少し続きを見ていたかったな」と思ったのも事実なんだよね。

第一印象は微妙だったけど、尻上がりにどんどん良くなっていった。そんなアニメだったな。オススメはしないけど。

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しかし「剣と魔法の世界を舞台にしたアニメ」の多いこと多いこと。結局時代劇や西部劇がポピュラーだった頃、その説明が不要であったように、学園物とファンタジー物は、僕らより若い世代にとって説明不要の「必修科目」になってるんだな、と思った。「スライム」と聞いて、「黄緑色のポリバケツ型容器に入った玩具」をイメージする人はもうそれほど多くはない。下手したらドラキュラ、狼男、フランケンよりメジャーな「モンスター」だ。

物語の中での魔法は、刑事物のドラマに出て来る銃撃戦みたいなもので、「日常ではないが存在そのものは普通」であるし、今アニメを定期的に摂取している層にしてみれば、

 ドラゴンは、クマやカバより身近な存在かも知れない。

ま、だからなんだって話なんだけどさ。

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