サンクタム
正直ネットフリックスの映画で「自分が知らないヤツ」は、ハズレが多い。条件設定や検索の流れ
※タイトルではなく監督や出演者等で調べられない
が僕向きでなく、思うようなオススメをしてくれないからだが、開始1分見て「ダメだ」とジャッジしてしまえば、数をこなすのもそこまで苦痛じゃない。そして、
たまにイイ感じのを見つける。
「イイ感じ」の基準は、単純に見たことがある俳優が出てるかどうか。逆に言えば誰一人知った顔が居ない作品で「当たる」ことは、極めて稀だ。もちろんスピルバーグやエイブラムスなど、監督がメジャーな場合はその限りじゃない。
※とは言っても日本の場合、というか宮崎駿の監督作品に関しては、こと声優における信頼度は"ゼロ"だ
本作では、冒頭から二人の知った顔が出てきた。ひとりは「旧ファンタスティック4」で主役だった人。ドウェイン・ジョンソンのカリフォルニアダウンで悪役を演じたこともあって、本作でも「こいつ悪いヤツなのかな」感が拭いきれない感じだったが、、。
もうひとりは、最初アメイジングスパイダーマンでトカゲ男だった人かな?と思ったけど、そうではなく、ステルスで科学者だった人だった。
※他にもミッションインポッシブル2やヴァンヘルシングにも出てた
ともかく、二人も知ってる顔が居れば、その映画はそこまで悪くないだろうと。ちなみに見始めたきっかけ的には、数行の解説で「地下でのサバイバル」が伺え、クリーチャーでも出て来るのかな?と期待したため。年式は2011年で、いわゆるC級クリーチャーのような「クソCG物」ではない。
あらすじ
地球最後の未開の大森林にポッカリと空いた巨大な穴。その奥にはまだ人類が未だ足を踏み入れていない洞窟が広がっていて、「冒険者フランク」はチームと共に最深部のその先を目指していたが、地上ではかつてない巨大なハリケーンが襲来していた、、、
みたいな話。おきまりの「父と子」を入れつつ、かなり狭い洞窟、それも「水中」を抜けるというシチュエーションは、
トミーさんの大好物かも!(笑
基本は洞窟の行軍なので、暗くて狭くて水もガンガン来る。まさにサバイバルホラーのテンプレ通りとも言える展開なのだけど、特筆するとしたら、
生来の悪者はひとりも居ない。が、ちょっとしたことがきっかけでパニックになって、結果死者がひとりまたひとり・・・
低予算映画っぽくないな、と思ったのは、セットがなかなか良くできていて、あからさまにCGだとわかる場面が少なかったこと。実際に洞窟の中で撮影してるパートもあったのかも知れないし、ぶっちゃけ「これ、手作りだろ」という岩肌も無かったとは言わないけど、屋外のパニック物と違って「キャストがそこに居て怖さを伝える」必要があるため、その「舞台」を作るのにかなり腐心してる感じは伝わってきた。
逆にとにかく気に入らなかったことは、食べ物にしても酸素にしても、リソースが限られた状態で、
※来た道は岩でふさがれる良くあるパターン
頻繁にライトを点けっぱなしにするバカさ加減。
何つかウンザリする。「ライトを消せ!」とリーダーが指示を出すも、
当のリーダーがライトを消すまでに結構しゃべる。
すぐに消せよ、と。そもそもあのシビアな状況下、「ライトは定期的に点けたり消したりしながら、先頭の人間だけが照らせばいいじゃないの?」と。
あまつさえ、「なぜ二つのライトを頭に付けているのか!」
バカなの?死にたいの?って感じで、とにかくそれがストレスだった。
見る人が居るかも知れないのにネタバレをガンガン書いてしまってるようでいて、その実もし見てもそこまで「ネタバレされた~」と「思わないだろう」と思うのは、
そこまで素晴らしい映画でもないから。
クリス評価は★★と、ややおまけ気味で最悪な評価でもないけど、
※伏線回収とかも丁寧だったし
地下の細い水脈を、限られた酸素やライトで、進んでいくような疑似体験がしたい
という人以外は、特にオススメでもないかな。でも見て損したということもなかったけどね。キャストもそうだけど全体的に丁寧な仕事だったし。
・・・
少しだけ追記。ネタバレ濃度も高め。
・・・
主人公は冒険家フランクと、その息子ジョシュなのだけど、このオヤジのキャラが、
かなり良くできてた。
声優はエド・ハリスでおなじみの菅生隆之さん。渋くてカッコイイ。もうこの声優の時点でこの作品が「それなり」であることを感じさせたり。
自分勝手なようでいて、言ってることは居たってシビアで真実。だから子供には理解しづらい「疎ましさ」を感じさせるのだけど、やっぱり生死の境界線にいる男の経験に基づく真実が、
結構刺さる。
何つか、、、わかる。みたいな。てか、やっぱ★★☆かな。印象悪くないわ。てか1年くらいしてまた見たくなるかも知れないわ。
・・・
これとは全く関係ないけど、、、
●ゼイラム
これも久々見た。ネットフリックスだと画面もそこそこキレイで、
※ブルーレイ画質とまでは行かないけど
内容もかなり忘れてたので、普通に見ることが出来た、、、というか、
正直クリーチャーのモデリングは、やや切なさを感じるかなぁと。
確かにCGではない「リアルな手触り」は良いのだけど、言っても被り物を使ってる感じは、もはや「懐古」。子供の頃のヒーローモノを彷彿とさせ、それを評価することが必ずしも作品を評価することに繋がってないような、そんな感じもあったり。
ただ、それを踏まえても森山祐子はかわいく、
※「2」だとちょっと髪の毛にメッシュが入ってて、あんま好きじゃない
蛍雪次郎がちょっと若いのもイヤじゃない。
何だかんだ言って早送りしたくなる場面もなく、昔のアキハバラのシーンに懐かしさを感じたりもしつつ、最後まで気持ちよく楽しめた。今見ても★★★くらい好きな映画だったな。
「2」もネットフリックスにあるようなら見たいかも。
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