iゾンビ・カーマスターズ
●iゾンビ
「ゾンビ」と名の付く映画は、「ドラゴン」より多いのではないかと思う今日この頃。
ネットフリックスの海外ドラマ。僕が海外ドラマを見るのは珍しいのだけど、何となく目にしたトレーラーが、僕が好きだった小栗旬の「BORDER」という、頭の中に弾丸が入り、なぜか死者が見えるようになって、そこから情報を得ることで犯人を逮捕する、、、みたいな刑事ドラマと似てた。
ゾンビになった主人公のヒロインが、検死官となって「死体の脳」を食べることで、その記憶や、知識を一時的に
※新しい脳を食べると上書きされるという設定
共有し、犯人を突き止めますよ、みたいな。
つまり、そのヒロインもゾンビなので、メイクはかなり色白かつちょっとだけ目元にクマがある感じ。ゾンビと言えばゾンビだけど、虚弱体質と言えば虚弱体質。
いろんな設定がポンポン出てきていて、先に挙げた「上書き」以外も、
・一定時間脳を食べないと本当にゾンビ化する
・ゾンビは頭を破壊すると本当に死ぬ
・ゾンビはキズの治りが早く、痛みを感じない
・ゾンビは味覚が普通ではなく、辛い物以外は味がしない
・ゾンビは眠らない
・記憶を共有出来るのは、完全にたまたま浮かび上がってくるの待ち
・BORDERみたいに死人が見えるのではなく、死人の視点になる
・他にも同じ境遇の人がひとり居る※今のところ
そんな感じ。
1時間物のドラマなので、1話がそれなりに長いのだけど、既に3rdシーズンまで続いていて、気楽なのは、
特に元の人間に戻りたいとか、太い縦糸があるわけじゃない。
一応元カレが居たりもしたけど、こんな事情で別れちゃったし、何より面白い設定は、
食べた脳の人のスキルまでコピーするところ。
画家の脳を食べたら、絵の才能が開花したり、凄く前向きでアクティブになる一方で、殺人者の脳の場合は、相手の痛みとか罪の意識を一切感じなくなって、それによって周りの人間まで傷つけてしまったりとか。
とても面白い。そして、上手い設定。
まるで秘密のアッコちゃんや、キューティーハニーのように、その設定を自由にいじれることで、いろんなシチュエーションの殺人事件を組み立てることが出来る。
なかなか美味しい着眼。
主人公は、いわゆる美人ではないかも知れないが、嫌いな顔立ちではなく、そうだな~、、、新しいスーパーマンに出てたロイス・レーンみたいな感じ?ある意味水トちゃんみたいな感じ。全然違うじゃんって言われたらゴメンだけど、「丸い感じ」の子。
エロはなく、色恋沙汰もほぼない。パートナーとなるのは同じ検死官のヒゲもじゃと、
※彼も特に恋愛感情は抱いてない
黒人の警官。
※特に無能ということはないが、取り立てて有能でもない
「もうひとりの同じ境遇」は男性で、そいつは結構悪いヤツ。もともと主人公がゾンビになるきっかけとなったパーティで絡んできたり、薬を売ろうとしたり。でも今のところ
※3話まで視聴
大きな動きはない。この人が縦糸と言えば縦糸かな。
検死官で脳を食うと言うと、当然かなりのグロなので、そこに耐性がない人には勧めにくいけど、個人的にはもう少し先まで見てもいいかなって感じにはなってるかな。
クリス評価は★★☆ってところ。
●カー・マスターズ スクラップがお宝に変わるまで
これもネットフリックスの海外続き物。全8話でまだ1stシーズンのみ、、、なのだけど、
コレ系の番組って結構ネトフリには多いけど「ノンフィクション」なのか「フィクション」なのかがわかりにくい。
というかたぶんノンフィクションなのだろうけど、
その過程の演出が上手くて、イイ感じに「現実と非現実の狭間に陥ることが出来る」。イイ感じに。
どう言うことかというと、、、
このドラマは、アメリカにある「ゴッサムガレージ」という、オンボロのスクラップカーをレストアし、それを売ったり、より高値で売れるスクラップと交換したりして、最終的に6桁、日本円で1000万以上で売って大金を手に入れようとするディーラー?メーカー?の話。
規模の小さな店なので、スタッフは全部で5人。それぞれに担当と得手不得手があり、社長のマークが常に独裁者で何でも決めると言うわけでもない。利益はみんなで分配するし、みんなが必死に頑張って車を仕上げる。
出来上がった車を交換したり売ったりするところもひっくるめて、
全てが嘘っぱちであっても何ら不思議はないのだが、
とりあえず出来上がっていく車そのものは、「実際の車」にしか見えない。もしかしたらその車がCGで、本当に作業してることが何一つ無いかも知れないけど、僕の目にはそうは見えない。つまり、
スクラップからピカピカの車を仕上げるところまでは、どうみても本物っぽい。
そこがリアルと非リアルの曖昧なところであり、とても面白いところでもある。というか、何よりも言いたいことは二つだ。
ひとつは、メンバーの声優が、非常にうさんくさいということ。
そしてもうひとつは、出来上がった車が超絶かっこいいということだ。
基本的に手がけるのはオールドカーだ。ボロボロでタイヤやエンジンどころか、
外枠しかない
なんてのもある。ライトもなければシートもない。荷台もなく、ただ「車の前半分のガワだけ」なんてところからもレストアしてしまう。
実際問題、ボロボロの車、、、いや、もと車だったくず鉄の価格が1万円とか10万円と言われても既にピンと来ないが、5人チームで仮に1ヶ月掛けてその車を100万円で売れるように仕上げたとしても、当然材料費やパーツ費は掛かるわけで、人件費にそこまで多額な利益は割けない。つまり、
期間がとても短い。
2台の車を1ヶ月で仕上げたりするし、1台を二人チームで一週間で仕上げたりする。それでも元手とパーツ、材料費等々で、そこまで高値で売れたりはしないわけで、
どこまでホントなんだろうと思ったりもするのだが、
まぁあまりめざとくなりすぎるのも不粋なのだろうな、と。どう考えてもあれだけの精密なロゴプレートを、100個以上コンピュータとウォーターレーザー?みたいなので2週間以内に作り上げるとか「無理でしょ」と思うのだが、言っちゃダメなんだろうな、と。
クライアントが「絶対屋根に穴を開けるんじゃないぞ!マーク※社長が、それをしそうになったら責任を持って止めてくれよ!」と言われても、
マークは、自腹でボンネットを別に買い、穴を開け、中からエンジンのインテークが顔を出すように改造しちゃったりする。
そして、結果、クライアントが納得しちゃったりする。
ホントなのかウソなのかは全くわからないが、ひとつだけわかることは、
その改造の方がかっこいいということだ。
全8話見終えてしまったが、その間に作った車は全部で10台くらいだったと思う。中にはメルセデスの普通に走るコンパクトカーを「オフロード仕様」にしたり、ホンダのバイクを「スチームパンク仕様」にしたりという「変なの」もあるが、おしなべてかっこいい。というか、スチームパンク仕様のバイクも、何だかんだ言って相当かっこよく、ある意味、
プラモの魔改造を実際に走る車でやっちゃってるような感じ。
日本だと道交法とかでNGになりかねないようなものもあるのだけど、、、あっちのルールだとOKなのかしら。
エンジンも他から持って来るが、剛性やら何やらが切り貼りしたボディでそこまで高くなるとは思えず、基本は「見た目重視」。中には、
通常100馬力あれば十分というエンジンを、「水上ジェットボート」に積まれた700馬力のエンジンを出力ダウンして載せる
なんてエピソードもあったりはしたが、それもこれも含めて「それっぽく仕上げてる」以上の真実はわからない。てか、最後に出たスタッフロールで、
キャストが俳優、、、つまり、マークにはまた別の名前があったことがわかったものの、
それすら、「マークがあだ名かも知れない」と思えば思えてしまう。
ともかく、最初に作ったのが「全身クロムメッキ仕様のサンダーバードというアメ車」。もうそれが死ぬほどかっこよくて、
コレ、オークションに出した方が高値が付くんじゃね?
って思って心を持ってかれた。
SFのミニカーを持ってきて「これと同じモノを実車にしてくれ」ってのもイカス依頼で、もし満足がいく出来だったら、レア中のレアである「フォーチュラ」というコンセプトカーのボディと交換してやるというクライマックスの展開もウットリ。
既にかなりネタバレしてしまったかもだけど、5人のスタッフは絵に描いたように個性的かつ魅力的で、紅一点のコンスタンスはおっぱいもとても大きく薄着で、目の保養担当にもなっている。
最後の最後まで「しゃべり方」のうさん臭さ、アメリカ人っぽいと言えばぽい言い回しには抵抗があったものの、
お金があったら、僕も1台作って貰いたいなぁ
と本気で思ってしまうほどには、魅力的な車達だったな。
もし2NDシーズンもあるなら、絶対見たいと思った。クリス評価は★★★☆。しゃべりさえ良ければさらに1点追加したいほどだ。てか車に対して興味がない僕がここまで楽しめたのだから、車好き、特にオールドカー好きなら、もっとずっと楽しめると思うな。
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コメント
クリスさん、皆さん、コンバンハー(´∀`∩
録画の話ですが、地球征服、関ジャム、気になるテーマだったら世界不思議発見、ダウンタウンはしご酒、吉田羊が出る番組(笑)、ですかねぇ(^-^)
投稿: KC | 2018年9月30日 (日) 19時49分
どもどもです。世界征服は以前ほど楽しめず、テーマを確認するのが大変なので不思議発見も難しい。ダウンタウンと吉田羊はむしろ嫌いなのでスルーとして、
関ジャムに興味が沸いたり。
とりあえず予約に入れてみました(^^。面白かったらネタにしまーす。
投稿: クリス | 2018年10月 4日 (木) 21時38分