ランページ巨獣大乱闘
見終わったあと画面に表示されたおまけコンテンツ。開いてビックリ。
まさかこの映画、「あのランページ」の映画化だったとは!
「あのランページ」とは、その昔、30年くらい昔、ミッドウェイという会社から出た、
洋ゲーらしさ爆発のバカゲー。
恐竜が街を破壊するだけ。3人マルチプレイが特徴ではあったものの、日本での知名度は極めて低く、ゲーセンで見かけたこともない。ただ知識として知ってるだけ、みたいな。
※細かく言えば恐竜ではなかったかも知れない。そもそも本作のメインを張る「ジョージ」という白いゴリラは、「ゴリラであって恐竜ではない」わけで。
ドウェインが「学校サボって遊びまくってた」というコメントも、(遊んだことがない僕がとやかく言えないかも知れないと思いつつ)、「絶対ウソだろ」と言いたくなるほど「つまらなそう」で、まぁレディプレイヤーワンに出てきたアタリのクソゲーたちと比べたら全然まともだったのかも知れないけども、、、。
※雰囲気的にはネオジオの「キングオブモンスターズ」をサイドビューにした感じ
ともかく、つまりは巨大化した動物や怪獣が街を破壊しまくるゲームの映画化なわけで、
そう言う映画だった。
あらすじ的には、地球で開発してたらヤバイ「複数の動物の遺伝子の良いところ、強いところだけ抽出してウイルスを作っていた宇宙ステーション」で、まんまと凶暴巨大化したネズミがメンバーを次々と惨殺。残ったひとりがそのウイルスを持ち替える途中でポッドが大破し、そのウイルスがアメリカに散る。ひとつはゴリラに、もう一つは狼に、そしてもう一つは、、、
ウイルスは、ご都合主義の塊で、ハンパなキズはすぐ直る。あり得ない速度であり得ない大きさまで成長する。
※ゴジラとかキングコング並
針を飛ばしたり、羽根を広げたり、音波に反応したりと言った特徴も併せ持ち、性質はどう猛極まりなく、人間も気持ちよく捕食。表皮は並の弾丸ならはねのけるほど。
会社はそれを生物兵器として売りさばく予定だったが、とりあえず「育っちゃった3匹」がジャマなので、「会社まで音波で誘導して、アメリカ軍に倒して貰うことにした」。
シカゴまで仲良くやってくる3体。
ドウェインは、その中の一体である白いゴリラジョージを子供の頃から育て、手話によるコミュニケーションすら出来るほどの仲良しになっていたが、ウイルスにより凶暴化。
あえなくドウェインまで食いちぎってしまう、、、というのはウソ。
まぁ見る人は見るだろうし、見ない人は見ないタイプの映画だとは思うけど、もうドウェインとジョージが仲が良いってだけで、
最期ジョージががんばって他の二頭を倒すんでしょ?
って話。見え見えと言っては身も蓋もないが、まぁそんな感じ。
始まる前は、本作が「キングコング髑髏島の巨神」の後釜みたいな印象を持っていたので、てっきりそこと絡めたエピソードなのかと思いきや、
※髑髏島では、地底世界から巨獣がいっぱい出て来る、みたいなフリがあったし
全然そんなことはなく、スタンドアローンの作品だった。
序盤青い眼がとても綺麗な若いねーチャンが出てきて、「この子がヒロインかな?」と思ったのだけどさにあらず、途中から黒人の女性博士が出てきてバトンタッチしてしまった。
黒人女性だから嫌いということはないのだけど、
※ポーラ・パットンとかナタリー・マルチネスとかミーガン・フォックスとか好きだし
イマイチ魅力がなくてとても残念。エロければイイというわけではないのだけど、、
他に気になったのは、「若本規夫(太田コーチ)」が声を当てていた、警察のオヤジ。
「若本ボイス過ぎ」
この人の声は正直もっとずっと抑えて欲しい。悪く言えば調子に乗ってるように聞こえてしまい、
※本人の意図ではないのだろうけど
せっかくイイ感じの役なのにそれがかなり希薄になってしまう。ある意味立木文彦節みたいに、
ナレーション仕事の印象が強すぎて、映画の声優としてはかなりウザい。
最期キレイにまとまってて、文字通り「巨獣が大乱闘する映画」を期待していって裏切られると言うことはないと思う。ある意味日本の「複数の怪獣が大乱闘する映画」を、ハリウッドらしく派手に豪華にしました、みたいな。変な言い方だけど、
タイトルとトレーラーとのマッチングで言えば、100%の映画だと思う。
好みは別として。特に政治だとか人類に警鐘だとかのしゃらくさい話もないし、一、二箇所気の利いたクスリと出来るセリフもあったし。
ただ、だからと言って僕の評価が満点ということもないわけで、
好みを踏まえ、★★ってところ。
せっかくドウェインに娘も奥さんが居ない設定で、「モテる」というキーワードまで出したのに、キスシーンもなければ、ヒロインが魅力的でもない。ただただ巨獣たちを堪能して貰いましょう、というところに特化してた。
ただ、撮れ高優先なのか、ゴリラを白くしたのは正直あんまピンと来なかった。僕の中ではアルビノはむしろ虚弱体質の「死にやすい個体」という印象があったし、見た目的にもそこまでかっこよくはない。単純に「キングコング」との違いをアピールする為だとしたら、
ゴリラじゃなくてもいいような、、、
オランウータンとか、チンパンジーとか、、、まぁチンパンジーじゃ「力」はアピール出来ないか。
ともかく、トレーラー見て「面白そう!」と思った人は、期待出来ると思いますです。
・・・
本作とは別の話だけど、予告の「ジュマンジ」「トゥームレイダーファーストなんとか」「ディープブルー2」、、特に「どう見てもディープブルーだろこれ!」なディープブルー2がかなり面白そうだった。また次借りて来る予定。
ジュマンジと他にもう一本ドウェイン主演の予告があり、本編と絡めて「どんだけ(彼が)好きなんだよ!」って思った。嫌いじゃないけど正直出過ぎ。ジェイソン・ステイサムにしてもニコラス・ケイジにしても、あまりに集中して出るのはどうなの?って思った。まぁ出る方としては「稼げるときに稼いでおきたい」特に筋肉が資本のドウェインなんかはそうなのかなって思ったけど。
てか、ヒューと比べてドウェインは「デリケートな表情」が出来ないんだよね。「ガハハ」って笑うか「コノヤロー」って怒るか、みたいな。まぁだからこそニーズがあるのかもだけど。
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