台風24号
いろいろあったけど、
既に結構忘れている
なので、思い出せるままに箇条書きしていく。
・その日は大阪仕入れで、前日の段階で新幹線や名鉄がどう動くか、どう止まるかが全く予想出来なかった。ホテルを予約しても、行けなければキャンセルになる。キャンセルになれば当然キャンセル料も発生するだろうから、ここは博打。
・新幹線は「計画運休」で、既に朝11時半の便を最後に30日の大阪行きは運休を決めているものの、いつもの時間ならそこは問題ない。つまり随時運休する名鉄も、「行きはよいよい」という感じ。問題は帰り。バイヤーに話を聞いても「帰るのはムリやろ」と。
・前回の教訓では、台風が去れば普通に運行が再開するとは限らない。つまり、線路に木が倒れてたり車が飛んできてたりすれば、当然電車は動かない。行くなら「先に行かなければ」。
・台風の規模は「大きくて非常に強い」。前回も大概脅されたが、その時は「非常に強い」だけで大きさに関しては触れられなかった。高潮も「伊勢湾台風並」と言われ、ヘクトパスカルも950と前回と同じくらい。さらに今回は雨も多いらしい。
・自店はかなり低いところにあり、大雨が降ると、最寄りの川が決壊しなくても床下浸水の可能性がある。商品を少しでも地面から高いところに移動しておくとか、出入り口の降り込みを防ぐために土嚢を置いたりしたくなるが、
僕が大阪に居ては、そう言う対応もしづらい。
まぁある程度は前日にやっておいたりもしたけど。
・最寄りの川に関しても、大雨台風の時にはかなり水位が厳しくなる。今はネットを通じて川のリアルタイムな写真
※5分更新
を見ることが出来るし、河川の情報で「危険水位」までどのくらいなのか、水位の上昇ペースを見ることも出来る。何も出来なくても、状況次第で安心は出来る。不安にもなれるけど。
・10月の仕入れは冬本番前に「外せない」ので、行かないという選択肢はない。ホテルの空室を調べたら、とりあえず税込5300円で
※周辺ホテルでは最も安価
「チサンイン本町」が「空室2」。
・迷いに迷ったが、とりあえず電話で「キャンセル料って、台風でも取られますか?」と訊いてみたら、
「その場合は大丈夫です」
という非常に心強い返答が返ってきたので、それで踏ん切りが付いてホテルを予約。いつも通り日曜に行くことにした。もし日曜朝から名鉄が止まってるようなら、
※台風が殊の外速く進んで来ていたら、
ホテルをキャンセルして月曜に行けばいい。その場合は別に予定されていた同窓会の会合にも行くことが出来る。
・日曜の朝いつもより早く起きて、
※いつもは5時55分。今回は5時33分
運行の状況を確認。すると、「朝6時3分発」の名鉄がある。
自宅から実家まで車で5分。実家からその最寄り駅まで徒歩10分。何があるかわからないので、
※その前の電車が遅れていて、たまたま3分発よりちょっと前に着いてるかもしれないし
念のため10分前くらいには着いていたい。
逆算すると、6時3分に乗るためには、家を5時38分に出なければならない。
その時の時刻は5時36分。起きてからわずか3分後。そして2分以内に家を出なければならないという状況。
当然出る。忘れ物がないか軽く確認し、一応服を着てることも確認して。
無事12分前に着き、電車はまだ来てない。運行も平常の様子。ホッとする。
・大阪は全く台風の来る気配もない天候だったが、人の数はいつもより少なく感じた。まぁ着いた時間が30分早かったからってのもあるだろうけど。
・お客さんの数は10月だということもあって多く、逆にバイヤーは「帰れなくなる人」たちは来てなかった。このタイミングで冬物靴下のバイヤーが居ないってどうなの?とも思ったけど、「彼の家は関空の方だから、、、」と言われたら、まぁ自宅待機にしたくなる気持ちもわからんでもない。
・吉野家も朝10時開店の3時閉店とかになっていて、いつもなら開いている時間でもシャッターが降りてる店が多かった。ホテルは3時過ぎじゃないとチェックイン出来ないと言われたので、それに合わせて仕入れを進める。台風は怖いが、泊まりの仕入れは久々だったので、時間に余裕があるのはありがたい。
・12時前、ホテル近くのセブイレの棚はガラガラで、店員に「次の入荷予定は何時頃ですか?」と問うと、「3時くらい、、もしかしたら少し過ぎるかも知れません」との返答。「ではその頃来ます」と仕入れを再開し、
3時ちょうどに行ったら、棚はさらにガラガラ
「荷物は来なかったんですか?」と聞けば、、、
「2時に来て一気に空になりました・・・」
おーい!!そりゃないだろ。でもまぁ台風だからこそイレギュラーな事態は起こりうる。台風だからそう言った情報のやりとりも平常通りとは行かないだろうし。
たった一つ残った明太子のおにぎりと、10個残ったパンの棚から1つ取り、ジュースや何やらを持ってレジへ並ぶと、、、
僕の次に来た男性が、「残り9個のパン」を全て持って僕の後ろに付いてた。
あと数分遅かったら、僕はおにぎりもパンも買えなかったのか、、軽い戦慄を覚える。
・ホテルに入ってからは、随時自宅や職場周辺の河川の情報や、台風のニュースをチェック。結局一番気になる自店最寄りの川のカメラが、
ブラックアウトして何も見えない状況
さらに緊張感が煽られ、自宅真横の川の水位も、10分刻みでどんどん上がっていく。危険水位までは89cm。豊橋の柳生川なんて、残り30cm!生きた心地がしなかったが、夜11時にようやっと水位が横ばいになり、文字通り「峠を越えた」ことがわかった。
いつもなら自店の横で冠水する道路の水位を眺めている頃だが、
その日は普通にホテルのベッドでゴロゴロしてた。それしかすることないし。
・翌朝早くに携帯が鳴り響き、妹から「停電してる」との連絡。僕は、
「停電はいい。いつかは回復するだろうから、問題は床下浸水してないかどうか!」
浸水してたら店の商品の多くが廃棄処分になってしまう。1日2日店を開けられないとかレジが動かないという被害よりずっと怖い。自動ドアや仕事のPC及び電化製品が軒並みショートしてるかも知れないし。
パートさんからも「信号が停電してて怖いので、、、」と電話が入るが、ノロノロ運転で移動するだけなら、事故の可能性もまずないだろうけど、
行った先の店が無くなってたら、そんなレベルでは済まない。
結果一番店に近いパートさんが見てきてくれて、どうやら店の中までは水が入ってないみたいだということがわかり一安心。あとは停電が解除されたら店を開けてくれ、と頼んだ。
・停電はかなり広範囲に渡っていて、自店周辺や国道一号線の信号機は早々に復旧したものの、自宅や、自店から道を一本隔てた反対側は昼過ぎまで。豊橋周辺は翌朝8時過ぎまで停電していたそう。夜電気がない状況ってしばらく経験がないけど、スマホの充電が切れたらやれることも少ない。
あの時ソーラー充電器を注文しておけばよかったかなぁ
とちょっとだけ思ったけど、どのみち雨では機能もしまい。
・帰りの電車は、ほぼ問題がないかなぁと思っていたが、最後の最後で冷や汗タラリ。
僕が使う最寄りの駅が「終点」になっていた。
つまり、そこから先で線路に「電柱が倒れていて」、復旧は「1日の17時」が×で消されて「20時半過ぎ」になっていた。果たして本当にその時間に復旧したのかはわからないが、ひとまずホッとする。
もし倒れた電柱が最寄り駅より手前だったら、またも僕はどこかで数時間足止めされる可能性もあったから。
・・・
名古屋近辺の知り合いも概ね大事はなかったみたいだけど、これはホントたまたまだったと思う。高潮も防波堤のお陰で事なきを得たらしいけど、やっぱり安心は出来なかったと思う。ほんのちょっとのことで、川が決壊し、店や家が水没したかも知れない。実際全国にはそう言うところがいくつもあったみたいだし、
いつまでも対岸の火事とは限らない。
だからと言って、何が出来るのかもよくわからないんだけどさ。
とりあえず知り合い関連はみんな無事で良かったよ。てかホテルは静かすぎて外が台風だとか全くわからなかったけどね。
※部屋が3階で、周囲はビルに囲まれていたので、風雨が全く窓を叩かない環境だったから
25号はどうなることやら。てか、速度が速かったから、その点はやっぱり安心出来たね。遅い台風が何より怖い。降り続く時間が長いのが一番冠水→浸水の恐れが強いから。
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