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2018年10月19日 (金)

破裏拳ポリマー

 ひどい内容。というか、見ていて辛かった。

数回前に「実写版テッカマン」って書いたのは、「実写版破裏拳ポリマー」の間違いでした。申し訳ない。

よっぽど見るのを止めようか、途中で何度も思ったのだけど、どうしてもヒマを潰したかったのと、適度にどうでもいい作品である必要もあったので最後まで視聴。
※「ながら見」に適した作品が欲しかったので

本作のあらすじの前に、オリジナルのアニメについての僕の記憶。

・タツノコ
・スタイリッシュな格闘シーン
・変形する乗り物
・かっこいい主題歌

つまり、どこをどうして主人公が破裏拳ポリマーになったのかとか、そもそも彼が人間なのか、スーツによる力だけで強くなっているのかなどの知識は完全に抜け落ちていて、その辺が実写とどう違うのかもよくわからない状況だったのだけど、、、

 たぶんこんな話ではなかったと思う。

あらすじを書くのがとても難しいのだけど、ザックリ言えば、

警察から3体分の「ポリマースーツ」が盗まれた。ポリマースーツは、それを着ることで強靱な耐久力と破壊力をもたらす強化服で、オリジナルは「特定のひとり」にしか着ることも使うことも出来ないが、盗まれた3体はそれを元に開発されたコピー品。警察はそのオリジナルのスーツを本来の着用者に着せ、3体のコピー品を取り返すよう依頼する。

 スゲェわかりづらい。そして書きづらい。なぜならかなりネタバレに触れそうになるから。

てか面倒なので、あとどうせみんな見ないのでネタバレを入れて書いてしまうと、

 主人公の親父(警官)がポリマースーツの開発者で、悪役はスーツ開発時により「強く」を徹底主張しつつ警察をクビになった男。

主人公は海外で賭けバトルをしたりしてて、しばらく会ってなかったであろうになぜ長男にフィットしたスーツにしたとか、そもそも開発時に長男は要らなかったのかとか、まぁいろんな言いたいことはあるのだけど、一番言いたいのは、

 このスーツがとにかくカッコ悪い。

マスクこそ破裏拳ポリマー然としているが、あのスタイリッシュなマントが「全く無い」のと、ボディもゴツく装飾され、美しさとはかけ離れた「マッチョでタンク」なデザイン。「破裏拳」という独自の格闘技に関しては、それなりに咀嚼して答えを出してたかなぁとは思いつつも、

 とにかく殺陣が長くて、その質も「昨今の戦隊ヒーローレベル」。

牙狼を見慣れた人間には、あまりに茶番。あまりに普通。というか、たぶん撮影はかなり大変だったんだろうと思う。これだけの尺の殺陣を折り込む、それも主人公は「素顔が見えているスーツ」なので代役を立てづらいし、
※だからこそ殺陣の質も低くなってしまった側面があるのだが
生傷が絶えない現場だったんだろうな、とも思うのだけど、、、

 労力が結果に伴ってない。つまりセンスがない。
※僕にあるとは言わないよ?でも牙狼よりカッコ悪いってのは、つまりそう言うこと

主人公はなかなかのイケメンで、海外で賭け試合をしたりしつつ、日本に戻ってからは探偵稼業。大家さんの女の子(柳ゆり菜)は「押しかけ助手」でなかなかかわいく、頼りなさげな若手警官とコンビを組まされ、スーツ奪還へ奔走する。若手警官の恋人(原幹恵)もイイ感じの美人で、

 女の子二人は、かなり胸の谷間と丈の短いホットパンツを強調した衣装で、辛うじて僕のモチベを支えてくれた。

 というか本作の評価は☆。つまりこの二人のヒロイン分が2点。そして内容が-1点。差し引き1点という感じ。

また、破裏拳ポリマーの僕の中の記憶としては、

 かなり乗り物(変形?)がイカしてたように思うのだけど、、、

ほぼほぼゼロ。なぜならきっとたぶん間違いなく、

 技術もお金もなく、大変だったから。

それは爆発シーンのCGレベルが20年くらい前のC級洋画レベルで、技術とお金さえあれば、「ポリマーらしいマント」を着せて、その上でCGでかっこいい殺陣にしただろうことが想像に難くなかったから。

でも尺を取るために何度も何度も殺陣をする。30分番組で毎回2回ずつ戦闘シーンが入るかのようなペースで、その出来も芳しくない、見た目もダサい、、、

 何十苦だよって話。

人間の時の主人公はかなりカッコ良く、嫌いじゃない。正義の味方らしい裏設定もあるし、次々とキャストが死んでいく
※もちろん大家さんは死にませんよ?
展開も、安っぽいとは言え、王道。と言うか、

 きっともっとお金があって、才能がある人が作ったのなら、今の10倍は儲けの出せる作品になっただろうな、と。
※興収1800万円。制作費いくらだよって話

 これではまるでVシネマみたいな破裏拳ポリマーだもの。
 ※視聴目的がそもそもヒロイン目当てだったから、あながち間違ってない

・・・

僕は実写版キャシャーンも、デビルマンも見てないけど、リメイク版ザボーガーは普通にクソだったし、小栗旬のルパンも、せっかく借りたけど冒頭1分くらいでギブアップだった。

 要は誰が撮るか。いくら掛けるか。

キャストが理由じゃない。「監督の才能」がアニメの実写化作品の善し悪しを決める全てなんだろうな、と。てか、

 雨宮慶太以外は無理なのかもな~っと。
 ※殺陣は横山誠かマーク武蔵で

ヒーローってのは、スーツを着て「素立ち」したときが一番かっこいい「はず」なんだよね。いろいろいじりやすいから。ギャバンの蒸着直後とかキラキラしてたりするわけだし。でもそれがカッコ悪いってことになっちゃうと、つまりは、

 全てカッコ悪いヒーロー物

ってことになってしまう。こないだ見たアニメのグリッドマンとは真逆の愚作だったな。

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