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2018年11月25日 (日)

キズナイーバー

なんだかしゃらくさいタイトルだなぁと思っていたけど、何となく「1話だけ、、、」と思って見始めたら、

 まんまとTRIGGER。

なんだか最近は「A-1Pictures」「マッドハウス」と、このTRIGGERのアニメしか見てないような気もしないでもないが、、まぁよい。安定した作画と及第点の展開は、ダラダラと見るのには最適だ。

あらすじはなかなか説明が難しいのだけど、、、実験都市で高校生6人が拉致監禁手術され、左手首に「キズナ」を埋め込まれる。これは、痛みを感じた瞬間ほかの5人とその痛みを共有分散するインプラント?みたいなもので、全く性格や趣味嗜好の異なる6人をそのキズナによって文字通り強く繋がる「キズナイーバー」にするものだった、、、

 ぶっちゃけ何が目的なのかよくわからない。

と言うか既に最終12話まで視聴済みなので、一応は「わかった」のだけど、多額の予算やリスクをしょってまで「何の目的」でこの事業?が立ち上がったのかとか、結果何が残ったのかとか、

 全然わからなかった。

また、「七つの大罪」みたいな個々のレッテルが貼られたり、
※オリジナルとは違う結構どうでもいい感じのやつ。「愚鈍」はマシな方。てか他は覚えてない。

その運営会社?の従業員?刺客?が変な着ぐるみを着ていたり。

 結構いろんな要素で煙に巻いてくる。

「なんなら殺してもいいのよ、、、」とか実弾の銃を使ってるかと思えば、実際は全然そんな人じゃなかったり、
※間違って殺しちゃったらどうなったんだよ!?って感じ

そうかと思えば、個々のキャラクターのトラウマエピソードを掘り下げて、結果肝試ししたり花火やったり海で遊んだり、、
※文字にすると明るく爽やかだけど、実際はもっとずっとダークネス

誰が誰を好きとか、子供の頃の記憶がないとか、

 ロボットとか超能力とかがないTRIGGERのアニメって、考えてみれば凄く珍しいんだなぁと。
※僕は見てないけどリトルウィッチアカデミアもTRIGGERだったと思うし。異能バトルは日常系も超能力だし

 まぁキズナシステムによってある種テレパシーみたいな意思伝達が発生したりはしたけど。

つまり、結構普通と言えば普通。派手なシーンとかもそこまで多くはなく、
※あくまで比較の問題だけど
キモとなるのは、

 物理的な痛みより、心の痛みの共有。

まぁ雰囲気通りにしゃらくささがあるアニメではあった。

てか個人的に一番「なんで?」って思ったのは、「キズナイーバー」の「イーバー」の部分。「キズナ」は「絆」だけど、「イーバー」ってなんだよ?と。見終わってしばらーーーくしてから、

 あ、これって「ナイーブ:素朴で純心」な「人」=ナイーバーってことか!

と。原作もTRIGGERなので、特にマンガやラノベのオリジナルがあるわけじゃないから、これを見た人はつまりはこれが初見だったわけだけど、

 みんな気付いたの?

ってちょっと思った。

ともかく、ベースは「傷つきやすくて不安定な思春期の感情や思考」を、複数の人間で共有したらどんな感じになるか、と言うプロットを広げた物だと思う。根底に別の設定があって、事の起こりと結末はそこに集約されはするものの、基本はジュブナイルな群像劇。ピリリとするようなトラウマや、ハートフルな言葉で着飾って、男子にも女子にも訴求する正解を模索しつつ作られてる商品って感じだった。

 二日で一気に見たくらいだからつまらなくはなかったけど、

 好みかどうかと言われたら、正直好みではない。

クリス評価は★★☆。

横恋慕が凄く多くて、ハッピーなイチャラブ展開やモテ展開が好きな僕には、どうにももどかしかった。AはBを好き、BはCを好き、CはDを好き、DはEを好きだけど、、Eは感情がなくなっちゃってる、、、みたいな。

OPは英語でこれまたしゃれおつ。でも嫌いじゃない。でもEDの方が、聞いたことがあるようなメロディラインが心地よく、なかなか好み。

一応最後ハッピーエンドで終わるので、後味は全然イイのだけど、なんだろ、どこかこの先の後日談を妄想したいってところまでは行かない感じだったな。

・・・

先に挙げた3つの制作会社の特徴として、「1秒長い」シーンというのがない。つまりテンポが良く、密度が高い。結果として1話がいつもより充実して長く感じられる。でもネットフリックス仕様でOPEDをサクサク飛ばして一気に見るので、トータルではあっという間に時間が過ぎる。

 こういう感じは悪くないのだけど、ひとつひとつの作品に対する「印象の刷り込み」が凄く希薄になってしまっている気がする。

毎週楽しみにしている青ブタとかだと、気に入った話、気に入ったシーンを何度も繰り返して見たりするし、主題歌が気に入ったグリッドマンとかも歌のところだけ繰り返し聞いてたりするのに、こないだ見た「亜人ちゃん」とか、この「キズナイーバー」とか、、、
 いつまで覚えていられるんだろうって思う。

ダーリンインザフランキスや魔法科高校の劣等生みたいに、「大好きで繰り返し見まくった」ものは、それはそれで印象にも残るのだけど。

ただまぁクオリティとして必要十分なアニメを、1話20分として12話4時間しっかり楽しめると言うのは、それはそれで贅沢な話。毎月1200円は、全然高いサービスじゃないなぁとは思うんだけどさ。
※もう少し思い通りに作品を探したりカテゴライズ出来たらよかったのに。
※余談だけど、テレビのリモコンにネットフリックスボタンがあるアクオスだからこそ、ここまでハマることが出来てるってのもあると思う。PC立ち上げなくてもテレビ立ち上げればすぐ見れるし、かなりオススメ>ネットフリックス内蔵テレビ。
→毎月1200円、テレビ9万円弱、ネットフリックス内蔵という環境は★★★★くらい素晴らしいと思う次第

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