ダーリンインザフランキス
ネットフリックスで見かけた「TRIGGER×A1Pictures」のアニメ。全24話で既に終了済み。原作はCode:0000と言う人?グループ?よくわからないし、それがノベルなのかマンガなのかもわからないが、とりあえずこういうアニメで最初に「原作」が表示される場合は、
「原作がある」物が多い。
つまり、アニメオリジナルではないのだろうな、と。
トリガーのアニメと言えば、キルラキルやグリッドマン、古くはグレンラガン、ガイナックス作品もその系譜として思い浮かぶが、キャラデザインには確かにキルラキルの臭いがあり、メカデザインにはトップをねらえ!2の残り香もある。つまり、
「瞳」がある女性的なロボットが出現する、学園物テイストもわずかにあるSF。
既に20話近くまで見ているので、その分あらすじを書くのも難しくなるのだけど、ざっくり書いてしまえば、、、
ヱヴァっぽい話。
・・・ザックリ過ぎだろ。
子供たちがロボットに乗って巨大なモンスターと戦う話。
ロボットに乗れるのは年齢制限がある
専用のスーツを着る
モンスターのデザインはかなりシンプル
※体液がヱヴァが「ワインレッド」に対し、フランキスは「青」だけど
ゼーレみたいな連中が居る
ミサトさんみたいな立ち位置の人が居る
シンクロ率的な数値が低いと動かない
こんな感じの共通点がある。逆に違うところとしては、、、
※むしろこっちが重要なのだけど
新発見のエネルギー「マグマ燃料」により、人類は不老長寿となり、人口増大を防ぐために「生殖機能や子供は不要」になった。が、マグマ燃料発見と共に出現するようになったモンスターたちを撃退するためのロボットは、「生殖機能を持った子供」でしか動かせず、「大人」と「子供」は明確な区分けをされつつ、子供はフランクスというロボットに乗ってモンスターを倒すための存在となった。
子供の中には、「角」のある「特別な」女の子が居て、ゼロツーと呼ばれる彼女と一緒に乗ると、
※ロボットは必ず男女一組で乗り込む。雰囲気的には「女の子が動力」で「男の子が操縦」という感じ
必ず3回目には一緒に乗った男の子を殺してしまうと言うウワサがあったが、ある日彼女は一人の男の子ヒロに出会う、、、。
みたいな話。
まぁどこをどう見てもヱヴァっぽいと言えばそれまでなのだけど、
もっとずっとラブ要素が強い。
そしてそこが良い。
ただ、同時にヱヴァ以上に絶望的なのが、
ゼロツーがモンスターの血を引いていると言うこと。
子供たちは特に疑問を持つことなく、訓練し、モンスター達を倒し続ければいつかは「大人」になれると信じてがんばるが、その教育課程には「好き」という感情や、「疑問に対する答え」がなく、不穏分子はサクッと記憶を消去、操作されてしまったりする。物語の中心となるヒロ、ゼロツーを含む男女5人ずつの「13部隊」は、その中でも実験的にそうした従順な教育を「抑えて」育成された特別な部隊だったが、それゆえにイレギュラーな葛藤が強く顕れ、苦悩する。
重めの話も多いが、そうなりすぎないように、ちょいちょいラブラブなパートがある。
でも、普通に見てるとそれが全て「フラグ」な気がして、結果まんまと負のスパイラルへ落ちていったりするのがツライ。
ヒロは優等生タイプだが、ある日を境にシンクロ率がメキメキ下がってしまい、冒頭ではチームから落とされてしまう。しかし、彼はゼロツーと乗ったときにだけ強烈な結果を残す。
ゼロツーは彼のことを気に入っていて、「ダーリン」と呼ぶ。
※ちなみに声優はSOAのヒロインアスナ役である戸松遙
僕らの世代で「ダーリン」と言えば、それはそのまま「ラムちゃん」を指すが、ゼロツーにもラムちゃんにも「角がある」のは、たぶん偶然ではあるまい。もっとも確信犯だからと言って世界観や物語に「うる星やつらとの共通性」があるかと言えば、それは断じてNOなのだけど。
・・・
最初の1話が重くて、軌道に乗るまで微妙だったけど、2話以降は「見るのを止めるのがツライ」レベルに面白く、
クリス評価は★★★★!
極めて高い。
正直ロボットの戦闘シーンはグレンラガンとは比べものにならないが、「性」に対する知識や感情が全く無かった子供たちが、それを意識していく展開は、普通にスゲエ面白く、先が気になる。
HYDE作中島美嘉の主題歌もなかなかかっこいいし、オススメ度も極めて高い。「てっぺんが平たくなった帽子」を被った女の子のサムネイルに抵抗があって、見始めるのに時間が掛かったけど、
全然普通に傑作だったわ。
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追記。最後まで見た。強烈にネタバレの感想になるので、興味が沸いて、
17話くらいまで見た人は、そのまま最後まで見ましょう!
たぶん裏切られません。
以下スゲェネタバレなので、適当な話で改行する。
個人的には初期の頃のエンディングの曲が一番好き。
BGMは田中公平ではないけど、それっぽい良さがある。てかBGMがかなり良い。
作画のクオリティも素晴らしく、個人的な感想では、キルラキルを超えている。グレンラガンは全体の半分以上超えている。トップをねらえ!1&2には届いてない。
※ロボット関連の作画というかデザインが惜しい
声優は可もなく不可もないけど、サブヒロインであるイチゴの声は、ちょっと違和感というか、クセがあるなって思った。嫌いじゃないんだけど、ちょいちょい気持ちにブレーキが掛かる感じ。
・・・ネタバレスタート
ラストが既視感の塊だった!
ラスト4話のクオリティは強烈に高く、個人の感想であることを前提とするなら、
マクロスフロンティアや、キルラキルより全然上。ただ、
青と赤の玉がスパイラルを描いて飛ぶところはトップをねらえ!だし、巨大な女性型ロボットは同2だし、時が経ってキャラクターの年齢が上がってるシーンの感じはグレンラガンだし、二人が手を伸ばすシーンはヱヴァ破、、
総じてガイナックス臭が拭えず。だがそれがイイ。なぜなら好きだから。
何度か涙が出ちゃうくらい盛り上がったシーンもあって、特にグッと来たのは、
アパスの色が「白」である理由に気付いた瞬間。
つまりはウエディングドレスだったんだな、と。
やるな!と。
こりゃあ盛り上がるぜ!!!!!!と。
最後二人が本当の意味で幸せになれたかどうかはわからない。わからないけど、逆に言えば「わからない」でホントよかった。
少なくとも絶望ではないから。
時を超え、再び巡り会ったあの二人の子供は、たぶんきっと絶対にヒロとゼロツーの記憶はない。仮に幸せな未来へ繋がったとしても、そこにあるのはヒロとゼロツーの幸せとは違うものと言う気もする。でも、
あの二人をずっと寄り添って見守り続けられる存在であるなら、ヒロとゼロツーもまた、強い幸せに包まれるのかも知れない。
まぁ彼らが出てくるまでもそれなりに幸せだったんだろうとは思うけども。
※何百年もずっと宇宙を二人で仲良く飛んできたわけだから
→ともすれば話すことが無くなるくらいの気の遠くなるような時間だったかもだけど
→トップをねらえのように4万年も時間が経ってるとは思えない&二人の時間がどれほどの長さなのかはわからないけど。案外何百年どころか1年程度かも知れないし、光速移動じゃない分、ホントに超長いかもしれない
残された友達たちがキレイにハッピーエンドだったのはとても良かった。てかあの雰囲気は、ピクサーの「ウォーリー」のエンディングみたいでもあったけど、
やっぱり物語はハッピーエンドが一番だなってシミジミ思ったな。
あーーーーーーー面白かった!面白かったわ。最後点数的にはグレンラガンには及ばなかった感じだけど、それはたぶん僕の年齢的なことと、ずっと毎週欠かさず見続けたのと、一気に見ちゃった差もあるかも知れない。あ、主題歌とかもグレンのが上だったし。
※エンディングの「みんなのピース」とか死ぬほど好きだったしな
それでもそれは、比較対象が「規格外」だからで、他のロボットが出てくるアニメと比べたら、全然遥かに良かった。インフィニットストラトスとか、ヴァルヴレイヴとか。
ああでもやっぱヒロとゼロツーには「普通に幸せな結末」を迎えて欲しかった気持ちも強いな~。普通に家庭を持って、普通に子供を作って、普通に老いて行くような。
グレンラガンのシモンの方が「幸せ」だった気がしないでもない。例え結末が別離であっても。
タイトルの異質さが、僕に伝わる壁となって今日まで結末を知らずに来てしまったけど、内容的には、マクロスフロンティアやグレンラガンにも比肩しうる傑作だったのは間違いないと思う。てか毎度毎度書くけど、
ホント、僕が知らないだけで「本当に面白い作品」ってのはまだまだあるよな~って思ったよ。
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コメント
こんばんはクリスさん。
ダーリンインザフランキス私も見てましたよー!
エブァっぽいなーと思って見てましたね。
博士が色々と真相を話してくれてスッキリ。
青春豚野郎は化物語に近いなーと感じていて、楽しみにしています。2話がスゲー良かった!
最近楽しみに見ていたアニメはシュタインズゲート。
SFです。
主人公モテモテ系だと冴えない彼女の作りかたも
どーなるのかと見てましたね。
グレンラガンみたいな熱いやつだと戦姫絶唱シンフォギアが来年5期が始まるぐらい人気有るみたいです。
ffbeは魔攻3回回してアルテマ・ゴルベー各一体持ちからの爆死でした。15,000ラピスで虹8体とコスパは良かったですけれど。
投稿: トミー | 2018年11月 8日 (木) 01時06分