ジュマンジ
サブタイトルは「ウェルカムトゥザジャングル」。前作からかなり経ってて、正直どんなもんかと思ったけど、
やっぱザスーラのが面白かった。
なんだろ。ビッグバジェットなハリウッドらしい映画だとは思うし、テンポもキャストも悪いワケじゃないんだけど、なんかこう、
しっくり来ない。
一言で言うと、
面白くない。
なんでこんなに面白くないのか、ちょっと不思議なくらい。見ていて「オオッ!」とか、「うへ~」とか全然ならない。大量のヘビが出てきても、「でしょうね」って感じだし、サクッと死んでも「体力が残ってるからね」って感じ。つまり、
緊張感がない。
物語的に3つある体力は、序盤で使い尽くすワケにもいかないし、残り1つになったらそれはもう死ねないし終盤。ネタバレになるけど面白くないし勧められないので書いてしまうけど、
結局体力が残ってる状態で死ぬと、空から降ってくる
この設定を思いっきり見てる側にアピールしてしまった結果、何のドキドキも感じられない展開の繰り返しになっちゃった感じ。
考えた人は「こりゃいい!」と思ったのかも知れないけど、全くもってそんなことはない。
アイデアとしては面白いけど、ぶっちゃけそれを面白く昇華するのは、凄く難しいネタだったと思う。
結果、そこがほとんどの面白さをスポイルしてしまったわけで。
キャラのステータスを文章化して序盤に教えてくれたのもよくない。
得意なところと不得意なところがわかってしまえば、画面にそれが出た時点で「ああここで、、、」と思ってしまう。もっと言えば「スピードと強さが苦手」に関しては、ろくに拾わずに流しちゃったし。あと何だよ「ダンスファイト」って。普通にカンフーでいいだろ。
悪者もかなり良くない。アイツはNPCなんだろうと思うのだけど、せっかく動物たちを意のままに操れるスキルがあるのに、全くそれを活かしきれてない。極々一部の特定の動物だけが意のままだった感があって、
そもそも出番もろくに無かったし。
NPCが同じセリフを繰り返し言うってのはちょっと面白かったけど、それでも町に居て、案内してくれた少年が他の言葉を話し始めたのは違和感があったし、
中途半端なご都合主義がちょいちょい顔を出してる感じ?
現実世界の主人公のホクロもスゲェ気になったし、
※あえて「カッコ悪くするために」付けた物なのか、はたまた俳優さんが元から持ってるものなのかわからないけど、
無くていいでしょ、って。
ヒロインも現実の方はホント冴えないままで、ジャングル行ったからもっといい意味で変化してくれるかと思ったら、
結果そうでもないし。
イケイケなギャル子が多少「自然の世界で」とか言ってるだけで、僕的にはもっと「露骨であからさまな後日談」が欲しかった感じ。彼女がジャングルで好きになった相手も、結局「実らぬ恋」って感じになっちゃってたし。
※日本人的発想で言えば、派手にヘアスタイルを変えて欲しかった、みたいな。わかりやすく失恋したことのアイコンとして。
主人公と黒人の「親友」という関係も、ただ言葉だけで全然薄っぺらだったし、ほんの1分でイイから子供の時の仲のいいところを見せてくれていれば、もっとずっとしっくりしたのにな、って思った。で、ラストにそれとかぶるようなカットを出せば気持ちよく溜飲も下がるのに。
トレーラーにあったカンフーな蹴りでバイクから落とすシーンは確かにかっこよかったけど、
もう見てるし。
って感じも強かった。なんつかREADY PLAYER ONEが、トレーラー見てなお本編がそれ以上に凄すぎるシーンのオンパレードと感じたのとは裏腹に、トレーラーが「ほぼいいところの全て」って感じになっちゃって、
あーあ。
って気持ちになったな。
中身がある映画が好きなワケじゃない。別にランペイジだってキングオブエジプトだって、そう大したことを語ってるわけじゃないし。でも本作は以前のジュマンジ以上に「スカスカしてる」というか、こちらに何も流れ込んでこなかったってのが、僕の正直なところかな。あ、
あらすじを書いてなかったので、軽く書くと、
なんかゲームを見つけてその世界に飛ばされちゃいました。そこから戻るにはどこぞにある宝石を、どこぞにある石像の目に戻した後「ジュマンジ!」と叫ぶしかありません。
そんな話。サイコロを振ってドキドキすることもなく、ただ普通にジャングルに飛ばされて強制的にイベントに組み込まれただけ。一応元のゲームがアナログのボードゲームからデジタルなコンピュータゲームに変わったりもしたけど、
やってる内容はむしろ退化したんじゃないの?
って感じだった。てか、
ホントに面白くなかったわ。
直前に見たディープブルー2も大概面白くなかったけど、こっちはそれ以上かな。クリス評価は同じ★だけど。
つか主人公がカッコ悪いんだよな。見た目じゃなくその内面が。そこが一番気に入らなかったトコロかも知れんわ。
| 固定リンク
コメント