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2018年12月 2日 (日)

氷菓

休みの日、たまには外に出ようかとも思ってたような気がしないでもなかったが、

 気付けば一切外出なし。

正確には、雨戸を閉めるために一回出たけど。

ともかく、全22話を一気に視聴。てか世間の標準的な48歳がどうなのかはわからないが、たぶんこれは普通ではないだろうと思う。1話20分として440分。7時間以上ずっとアニメを見続けると言うのは、、。まぁ普通か。そのくらいのことはみんなしてるか。

何年か前にアニメではない別の媒体、つまりマンガで摂取した記憶があったが、見始めてみたら全く印象がない。単なる勘違いだった模様。

作画はバナーの段階から悪くないと思っていたけど、制作が京アニと知って妙に納得。最近はA1に押され気味だけど、腐っても京アニ。悪いわけがない。

OPでは少年エースの文字があったが、原作はスニーカー文庫2001年の作品で、ウィキペを読む限り、「原作のエピソードはアニメ5話で終わってる」っぽかった。つまりその後の話は全くのオリジナルか、はたまた同じ原作の別エピソードなのかはわからない。ただ、

 「氷菓」というタイトルに見合った内容は、「5話まで」

これは知っていてもよかったかなと思った。

ともかく、全く予備知識がない状態で見始めたものだから、結構面食らったというかビックリしたというか、意外な展開だった。

 なぜなら、「エロマンガ先生が好きな人」というカテゴリーでネットフリックスに紹介されていたので。

見る前は普通のラブコメかと思ったんだよね。でもって1話冒頭の雰囲気もそれっぽかったし。

でも実際は、、、少なくとも5話までは、

 結構ガチのミステリー。

殺人事件というほどではないにしても、事の真相を解明するという雰囲気、「探偵」というキーワード、ラブ寄りになりすぎないやりとりは、

 ラブコメを期待してたら完全に裏切られるレベル。

ただ、僕はラブコメも大好きだけどミステリーもまたそこそこイケルくちなので、

 これはこれでアリ

って感じでかなり楽しく見ることが出来た。

主人公は、「省エネ主義」で出来ることならやりたくない、やらなければいけないことは、なるべく早く済ませたい、みたいな高校一年生オリキホウタロウ。
※もちろん漢字はある

そこに、「気になります!」の決めゼリフで何にでも首を突っ込みたがるヒロインと、中学からのマブダチ男女各1人の合計4人で、「古典部」というかなり変わった部活に所属するが、実際は別段「古典」を感じさせるエピソードはなく、いわゆる文芸部みたいな感じ。

タイトルの「氷菓」とは、その古典部が毎年文化祭に発行している文集のタイトルで、物語はその氷菓をめぐって、過去何があったのかを調べていく展開で進んでいく。つっても5話までだけど。

そこからはまた別のミステリーが出てきたり、完全に謎解きとか無関係のラブっぽい話や、学園物っぽい文化祭やらお祭りやらの話でお茶を濁しつつ、最後もさして特別なこともなく終わった。
※主人公がヒロインに告白するでもなく、ヒロインがそうするでもなく。ラブっぽい話は、マブダチ二人の話。

ミステリアスなエピソードなのに、死者が居ないと言うのは、なかなか新鮮で、最初はこれがミステリーであることに気付かないほどだったけど、構成するパーツ、、、人、台詞、設定、流れ的に無理があるようにも思えず、

 普通にグイグイと楽しませて貰った。

ヒロインの「気になります!」の台詞も、かなりイイ感じに活きていて、見ているこちらも「言うぞ!?」と思うタイミングでしっかり射してくるのが心地よし。マブダチも普通にとてもイイヤツだし、ステロタイプとは思いつつ、冷静沈着っぽい生徒会長や、女王様気質の先輩などの脇役も問題なし。

6話以降にどの程度原作者の意向が反映されていたのかはわからないけど、特に違う作者が作ったような感じはなく、ただ、

 一気にミステリー色が減ったなぁとは思ったけど、、

それでも普通の学園物として、京アニ作画の「いい意味で普通」のアニメとして、

 クリス評価は★★★って感じ

だったかな。

・・・

主人公はなかなかかっこよく、ヒロインも魅力的で、友達もイイヤツ。ある意味隙がない構成だったのだけど、だからこそここにラブラブなエッセンスがあんま見あたらない点が、物足りないと言うか、残念というか。

 青ブタから一切のラブ要素を抜いて、ミステリーを足したらこうなるのかも。

って感じ。てか面白かったのは面白かったのだけど、

 だからと言って繰り返し見たいエピソードがあるかと言われると、そんなこともない。

結局僕が繰り返し見るのはイチャラブなハッピーストーリーなんだなぁって思った。

そうそう、あと書き忘れてたけど、音楽が田中公平でビックリした。ただ、氏のイメージとして僕が持っている勇壮な感じはなく、BGMはクラシックのアレンジと、ガリレオっぽいミステリー然としたものばかり。決して(音楽が)前に出てくる感じじゃなかったけど、せっかくの田中公平なら、一曲くらい「らしい」のを聞かせて欲しかったってのが本音だったりするかな~。

・・・

以下ひどいネタバレを書く。興味がある人は、せめて5話、原作のエピソードを見終えるまで読まないように。普通に面白いので、ネットフリックスに入ってる人には特にオススメします。

てか、

ネタバレなので、

こうやって改行してるのだけど、

果たして本当に意味があるのかどうなのか。

ともかく、見る可能性があるなら、ここからは絶対見ちゃダメ。

では感想、、、

「氷菓」を別の言葉で、英語で言うと、、、

と言うクライマックスでのネタバラシだけど、

 「氷菓」ってどう考えてもアイス「キャンディ」だと思うんですけど!?

「アイスクリーム」には「アイスクリーム」もしくは「ラクトアイス」って書いてあって、いわゆるガリガリ君みたいな、「クリーム系ではないアイスキャンディ」に「氷菓」と書かれている。

だから、「英語でアイスクリーム」と言われても、、、

 「え?」

って感じになっちゃったし。でもそれ言っちゃうと謎解きもクソもなくなっちゃうし、物語も成立しなくなるのがわかるから、「つっこみはするけど、直しようがない」とも思うんだけどさ。でもどうしても言いたくなったって話。

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