ミッションインポッシブル フォールアウト
何だかんだ言って全部見てる。トムは好きだし、見ないという選択肢はない作品ではあったのだけど、
正直予告からして面白く無さそうだと思ったら、まんまとそう。
前作ローグネイションもあんま面白かった記憶がないけど、フォールアウトはさらにそこから失速。ファンには悪いけど、
クリス評価は★(2点/10)
言いたいことはそこまで多くないのだけど、とりあえず一番思ったのは、
音楽が凄く大げさな割に、映像に迫力が伴ってない。
「迫力」とは、つまり「こちらをドキドキさせる展開」。見ていて思わず声が出たり、体がのけぞったり前のめりになってしまう演出。
そう言うのほぼ無し。
監督のクリストファー・マッカリーは、他に前作ローグネイションと、同じくトムのアウトローを撮っているが、言われてみればどれも派手さに欠ける「迫力不足」な作品だった気がする。てかぶっちゃけ、
時間に対する意識が僕の好みとは違う。
カーチェイスの冗長さは、途中で眠くなるほどだったし、そもそもメリハリもない。逆行させるにしてもカメラワークにインパクトがなく、一切のハラハラもなければ、良い意味での裏切りもない。
トムに全力疾走させるシーンも、1カットならいざ知らず無駄に長いし多いし、そのシーンで「何がさっきと違うのか」が全くわからない。
ずっとクリボーしか出て来ないマリオをプレイさせられるような感覚。
一体出たら次は3体、次は穴があり、ノコノコとの複合攻撃や、パックンフラワー、、、展開とは常にメリハリと変化が不可欠なはずで、映画となれば尺が決まっている以上その洗練されるべき度合いは、ゲーム以上、「コンマ1秒単位で徹底的な取捨選択をすべき」だと思うのに、
どうしてこうまで同じようなシーンを繰り返すのか。
つまり、監督のセンス≒才能が、僕の好みとは違うことに他ならない。監督の好みに近い人が見たらグッと来るかも知れないが、自分には全く駄作だった。
今回のヒロインとして出てくる二人、レベッカ・ファーガソンとミシェル・モナハンの印象が近いのも、「トムの女性の好み」と言う建前では通るかも知れないが、見てるこっちはつまらない。一人は一般人でもう一人はエージェントなのに、瞬間その性質がクロスして、違和感が残ってしまう。クライマックスで※ネタバレだけどクソつまんない映画なので気にせず書いていくけど、元奥さんが爆弾解体の手伝いをするところでも、「頭ではわかっていても印象としてエージェントなら出来るでしょ」と言う雑念が混じってしまった。
そして軽い溜息が出る。
逆に良かったのは今回の悪役ヘンリー・カヴィル。最初出てきて「ん?どっかで見たことがある顔だけど、、、」としばらーーーーーく見ていて、途中で、
スーパーマンだ!
とわかったときのスッキリ感。そして名前が出てきた嬉しさ。でもって、
そもそも悪役顔だったからなぁ、とむしろこの配役にしっくりした気持ちよさ。
ただ、吹き替えの声は結構変だった。今見たら「DAIGO」。なるほど納得。あと、もう一人変だと思ってたのは広瀬アリス。
どうしてわざわざ映画をつまらなくするのか。
理由は簡単。その方が話題性が盛れるから。お客さんを「集めやすい」から。わざわざ集めなくても勝手に借りたり見たりする人なんざ、「もはや客じゃない」と思ってるから。映画の善し悪しより、「見ないかも知れない人」に見て貰う為の「撒き餌」が必要だから。
どんなに映画の質を落とそうとも、浮動票に訴求出来ればそれで十分だと考えてるクズたちが居るから。
だからあえて言う。「借りる必要なし」。トムが好きで、MIシリーズが好きでも、本作はそんなクズどもが手を入れてる駄作。
期待しなかった分だけ、印象が良くなる余地はあったはずだが、それでも2点がせいぜいという内容だった。カヴィルがペグに騙される場面でも、いつもはそう言う「読み」が働かない僕でさえ、
それ、ベンジーでしょ?
って思っちゃったからな。つまりは監督が下手だってことなんだろう。
プロデューサーがJJエイブラムスと表示された時点で、
だったら監督は誰?エイブラムスが監督もやってんの?
と淡い期待をしたが、それが違ってるとわかった時点で、
だったらダメだろうな、と。
世間の評価はわからないけど、MIは、一作目とゴーストプロトコルだけって気がするわ。
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