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2019年1月26日 (土)

マイティソーバトルロイヤル

毎回毎回マーベル映画には裏切られてばかり。そんな話を続けてきてる僕ですが、

 久々楽しめた!

つか、当たり前のことと言えばそれまでかも知れないけど、

 マーベル映画って、続き物なんだな、と。

関連性があるとか、時系列順に見た方がイイって「レベルじゃない」。

順番を逸脱して見ることは、すなわち「3話の次に7話を見るようなレベル」。

ファンなら全て順番に見てるから、たぶんそれほど違和感もなく受け入れられるんだろうなと言うエピソードや展開だけど、たまに「面白そうかも」と興味を惹かれて見るようなスタイルだと、

 かなりの濃度で「蚊帳の外」にされる。

つまりはそれが「スゲェ気にくわなかった」わけで、インフィニティウォーとかクソミソに書いたりもしたわけだけど、

 ある程度順番がわかってて、ある程度前知識がある状況で、あとは好みのキャラクターや、キッチリした仕事で、

 十分見られる映画になるんだな、と再認識。

ブラックパンサーがダメだったのは、単に僕の好みじゃなかったってことなんだな、と。最近のキャプテンアメリカに否定的なのもしかり。ガーディアンズオブギャラクシーにテンション下がるのもしかり、と。

マイティソーバトルロイヤル。原題は「ソー ラグナロク※当然片仮名ではないが」。なんだかソーのふるさとであるアスガルドが滅びるようなエライことが起きちゃうかも知れないから、それを何とか防がなきゃ、って感じで始まるのだけど、

 ソーのキャラがそもそも「ユルいイケメン」で良い。

この辺はアイアンマン:トニー・スタークにも通じるのだけど、少なくともブラックパンサーやキャップのような「堅さ」がなく、シリアスになりすぎず、かつ熱くなりすぎないバランスが心地よい。

そして、今回メインで絡む相手が「死なない男ロキ」と「存在がほぼ反則ハルク」。ロキってキャラは、最初から一貫して、

 いい加減な男。

もちろん彼を演じる役者がいい加減なわけでも、ロキ本人がいい加減なわけでもない。

 脚本を書いてる人間が、ロキを「適当にあしらってる」のだ。

善玉でも悪玉でもその時に応じて「使いやすいように」使う。もはや彼の中に本当の気持ちなどなく、言わば「憐れな道化」でしかないのだが、

 それを理解して、(矛先を脚本家や監督に向けることで)グッと彼のことが好きになった。

何も好きこのんで兄貴をワナにはめてるわけじゃないのだ。状況次第で正義に味方に鞍替えするのも、我が身を省みずがんばるのも、

 全ては「神の声」によるもの。

かわいそうなロキ。だがしかし、俳優さんは結構好き。髑髏島の巨神見てグッと好きになった。

 要は、本作は、「適当でいい加減な映画」だ。

だが、それでいいと思った。ヒールである姉さんだって完全にポッと出だし、ハルクがここに居る理由に説得力なんてない。Dr.ストレンジを出す理由もないし、強いて言えば、

 こんなところでソーの片目を無くしちゃっていいんだ、、、

って思ったくらい。ハルクがハルクのままで普通にしゃべるとか、いきなり「グランドマスター」とか言う大仰な役でジェフ・ゴールドブラムを出してきたりとか、

 ある意味ガーディアンズオブギャラクシー寄りの適当さ。

それでもイドリス・エルバ演じるヘイムダルもかっこよかったし、まぁあの岩みたいな異星人は「なんで居るの?」って感じではあったけど。

映像はしっかりお金を掛けていたし、ハンマーを無くしたソーが「ちゃんと強そうだった」のもよかった。まぁ姉さんがさらに強いのと、

 ホントに死んだかどうか「全く怪しい」というかむしろ「絶対死んでない」のは、ゴジラみたいなもんで「しょうがない」とも思ったけど。

・・・

結局のトコロマーベルってのは、「高額商品を量産するメーカー」で、その範疇に置いて続き物にするとか、有名どころを引っ張ってくる、お金を掛けて絵作りをするってことがあるのだと思った。重要なのはお金を稼ぐことで、

 辻褄を合わせる事じゃない。

真剣に向き合えば向き合うほどバカを見る。コロコロコミックのギャグマンガに道理を説くようなものだったのだ。

 スゲェいい加減な連中が、いい加減な世界を、大枚はたいて作り上げてる大作映画。

それが本作の場合「良くわかったし、同時に良さもわかった」。肩の力を抜いて、子供の気持ちで適当に見ればいい。犬が死んだかどうかとか、脱出用の宇宙船があんなに破損してて大丈夫なのかとか、鍵になった剣とかどうでもいいのかとか、ロキってそもそも悪いヤツじゃないの?とか、ホントにソーの目は潰れたままなの?とか、インフィニティウォーで今回のヒロインとも言える賞金稼ぎのヴァルキリーだった子って出てたっけ?とか、ハンマーはあんなに簡単に壊れちゃってそのまま放置なの?とか、

 どーーーーーーーでもいいのだ。

女の子は使い捨て、犬は動物保護の観点から、ロキは脚本次第、目は復活させたくなったらさせるし、ハンマーも同様。

 それがマーベルクオリティ。

死んだってことにしたくなったらするし、したくなかったら復活させればいい。

 金のためなら道理なんて在ってないようなモノ。

 それがマーベルシネマティックユニバース。

クリス評価は★★☆。僕が見た最近のマーベルの中ではダントツに面白かった。早送りしたいとも思わなかったし、何カ所か笑わせて貰ったし。あと地味なところで、

 クリスヘムズワースは、ショートカットのがカッコイイと思うしね。

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