ZERORANGER
か~っ面白れぇ!正直自分が求めていた楽しさはこのタイプじゃなかったと思う。あと、今シューティングやることに少なからず抵抗があったような気すらするが、
ここまで面白いとぐうの音も出ない。
Steamで購入した縦シュー。「縦シュー」とは縦方向にスクロールするシュークリームのことだ。最近の子はあんま知らないかも知れないが。
既にいくらで買ったのか忘れているが、、、
調べてみたら1012円だった。
もう十分元は取れた。一緒に買って、この直前にプレイした「RYM9000」が155円で30円分くらいしか楽しめなかったのに対し、こちらは、1012円で買って2000円分くらい既に楽しめている。てか、
本気のシューティングでここまで楽しめたのは久しぶり。
ダライアスバーストとか、ゴシックは魔法乙女とか、他にもスマホでいくつか遊んでたとは思うし、ジェッツンガンズゴールドなんかもかなりの時間楽しませてはもらった。でも、
本質的なシューティングの楽しさ、撃って避けて倒す。このプリミティブな楽しさ、演出の妙、システムや難度のバランス、それら全てにおいて、
ゼロレンジャーの方が上なような気がする。
ゼロレンジャーはパッと見ファミコンのグラフィックである。
https://store.steampowered.com/app/809020/ZeroRanger/
正直コレを見て「一ミリも興味が沸かない」という人には、さすがに一切オススメ出来ない。ジェネレーションギャップもあるだろうし、育ってきた環境によってセロリが好きな人もいるだろう。僕は嫌いだが。
てか、僕自身そこまでこのゲームが面白いとは思ってなかった。はっきり言ってナメてた。ファミコン風グラフィックも、ある意味コケオドシでしかないとさえ思っていた。Steamの評価コメントで「斑鳩やシルバーガンのよう」と書かれていても、
そりゃアータいくらなんでも言い過ぎっしょ!
とタカをくくっていた。
だがしかし!あながち間違いでも無し夫!
始めると最初は一切のパワーアップもなく、ショットも一種類しか使えない。一見3種類使えそうな雰囲気に「アレ?」と10人中10人が違和感を感じると思う。
クリス、こんなの絶賛してたの?モーロク?モーロクなの?前からモーロクだったけどさらにモーロク?モーロクブーストモーロク?
そんなことを思う人も居るかも知れない。
だが違う。このシューティングはガチだ。ガチで面白いヤツだ。
グラフィックは緑とオレンジを基調とし、これは面が進んでも変わらない。ずっと緑とオレンジのままだ。だが、そんなことはこのゲームに対し一切のマイナスにはならない。
それでも十分過ぎるほどカッコイイから。
メカデザイン、アルゴリズム、配置、演出、パワーアップシステム、展開、難度のバランス、音楽はやや甘さがあるし、日本語じゃないので時々表示されるメッセージの意味がよくわからなかったりもするが、あと、自分の360コントローラーよりもしかしたらスティックで遊んだ方が楽しいんじゃないか?と言う気もするが、
およそ思い浮かぶシューティングの楽しさのうち、「グラフィックの解像度と色数」以外のほぼ全てのファクターが最高旧。もっとも古いってこと!いや違う最高級だ。間違えた。テヘペロ<キモ。
どこから説明していこうか、、、
まず基本はただ敵を倒して進んで行けばいい。それで一度も死なず、最後の敵を倒せればたぶんエンディングだ。僕はまだ到達してないが。ただ、それはそんな簡単じゃない。
ショットはAボタン。自機は左スティックで操作する。十字キーはたしか効かない。敵は上からだけでなく下からや横から来ることもあるし、スクロールが変則的に変わることも多いが、
◎イイトコその1 緑の敵は当たっても即死しない(タブン)
ちょっぴり吹っ飛ばされて一時的に自機が点滅し、操作が不安定になるものの、1秒くらい当たらなければ元通り。いわゆるFPSのクールタイムのような感じで、どんな攻撃でもいきなり死ぬというわけではない。
◎イイトコその2 消せる弾と消せない弾がある
どれが消せてどれが消せないかは、しばらくやって学ぶしかないけど、結構消せる。消せないまでもその場にとどめることが出来たりする。弾はそれなり多いが、通常ショットで消せなくても別の攻撃手段だと止められる場合もある。
◎イイトコその3 残機3でエクステンドもあり、残機のある間はその場復活。さらに残機が無くなると直近の復活ポイントから再スタート。当たり前のようでいてこの「復活ポイントの位置」が素晴らしい。ボス直前からだけでなく、道中も雰囲気が変われば復活ポイントも変わる。コンティニューすれば復活ポイント。ゲームスタート時には面セレクトが出来るが、
4面がスゲェ長い※まだクリアしてないので、そこまで大きな意味はないかも
で、そのコンティニューは、スコアを稼ぐと徐々に増えていく。最初3つくらいはサクッと増えるが、7つ目ともなると相当稼がないと増えない。でもそのバランスもとても良く、「がんばってこのエリアを3機で抜けよう」とか「次はここまでコンティニューをなるべく残して来よう」という、当たり前のことを当たり前に思える。
コレって本当に凄いこと。
今は昔と違って自分のゲームに対する耐久力が落ちてしまってる。昔なら全然がんばれたことが、今はすぐに折れてしまったりするけど、
本作は、今の僕を折れさせないちょうどよさがある。
◎イイトコその4 パワーアップが実質無い
さっき書いた通り、コンティニューするとボスの直前から始まったりする。ゲームによっては、そこで復活してもパワーアップがないからろくに戦えない、ってこともあるが、本作はプレイ中にショットが強化されたりしない。
※一応ひとつだけ強くなる武器はあるけど、、、まぁ特例
なので、「死んでも大きく凹まなくて済む」。また、ショットは1面をクリアすると2種類から1つ選ぶことが出来、2面は2つのショットを2つのボタンで戦えるようになる。3面でさらに2種類から選択出来、4面では、、、。一応ナイショにしておこう。
面セレクト時に2面から始める場合は、「取得済みであれば」2つ目のショットを選択出来る。つまり、1面を2回クリアして、最後に別々のショットを取る。3面も同様で、書き忘れてたけど自機も最初2種類から選ぶことが出来るので、
B TYPEの自機で1面クリア時のBボタン2種、2面クリア時のYボタン2種、3面クリア時の2種
C TYPEの自機で1面クリア時のB2種、2面クリア時のY2種、3面クリア時の2種
から選べる感じになる。
ただ、BとC(※ちなみにAは無い)の自機を切り替えると、AボタンだけでなくBボタンやYボタンの性能も変わる。Rボタンの性能は、、、ナイショの話。
ともかく、自分で使いやすい組み合わせを見つけるのもいとおかし。一応武器の枠はあと二つ残っているので、どのタイミングで手に入るのか、とても楽しみだ。
◎イイトコその5 ファミコンっぽいが、、
解像度もファミコンっぽいが、画面は縦長だし、たぶん実際には違う。ファミコンのテレビ表示はここまで縦長じゃなかったと思うし、さらに言えば「テレビを縦置きした状態で遊ぶタイプのファミコンゲームは存在しない」。
音は完全に今のモノだし、スプライトでチラ付くこともなければ、巨大な敵がこれでもかというほど出てくる。さらに当時のファミコンゲームであれば、障害物に当たっても「まず死ぬ」のが普通だったが、本作では地上物に「圧死させられなければ」死なない。つまり、
死んで欲しくない場面では死なないし、「これは死ぬわ」と言うところでは死ぬ。
「死に納得出来る」。
プレイフィールは、斑鳩とは違うが、3種のショットの使い分けや、Rボタンでのナイショの存在などから、シルバーガンや、R-TYPE、イメージファイト、あとマイナーだけど東亜プランのヘルファイアー
※4方向のショットを使い分ける横シュー
のような手触りがある。てか障害になる地上物がある点が「特に良くて」、最近の空中物と弾幕アルゴリズムだけで組まれた作品とは一線を画している。
やってることは一切ファミコンっぽくはないし、もっと言えばもしこのレベルのゲームがファミコン現役時代にリリースされてたとしたら、
ストIIなどの格闘ブームは5年くらい遅れたんじゃないか?
ってくらい素晴らしい内容。
ファミコンシューティングと言えばザナック、グラディウス系が有名どころだが、
一切負けてない。
まぁ今のゲームと当時のソレを比較するのもどうかとは思うけど、こと「シューティングゲーム」というジャンルに置いては、「古さは必ずしも悪さではない」からな。まぁさすがにインベーダーを今楽しめるかって言われたら、それはそれで別だけど。
◎イイトコその6 リスペクトが素晴らしい
先に挙げたショットだが、書き忘れた点として「面が進むと武器そのものが強化される」と言うこともある。2面のBショットと4面のBショットは、絵的な派手さ(たぶん威力も)が違うのである。
ショットは、「溜め撃ち※R-TYPEみたい」や「バリアになる※イメージファイトみたい」「ホーミング※レイフォースみたい」と、どこかで見たことがあるような雰囲気のものも多く、
遊んでいてニヤリとしてしまう。
特にホーミングレーザーは面白い武器で、
ロックオンして放つと言う手間が掛かる分、隙が大きい。だが威力も相応にデカイ。でもやっぱ隙が大きいから使いにくい。でも背景にうっすらと見える「遠くにいる敵」を倒せる唯一の手段なので、スコアアタックとか考えたら使いたくなる。
やるな、と思う。
◎イイトコその7 スコアアタックも悪くない
倍率が表示されるが、怒首領蜂みたいにシビアにゲージが減るわけではなく、僕レベルではまだそこまで意識出来ていないが、スコアはコンティニュー回数にも影響するし、
コンティニュー回数がMAXの8回になったら、もしかしたら武器が増えるんじゃないかという夢を見てしまう。
増えないかも知れないし、増えるかも知れない。だから、スコアも出来たら稼ぎたいって思ってしまう。プレイ中にスコアでエクステンドしたりもするし。
・・・
一昨日「超連射68K」をプレイして、シミジミ素晴らしいなぁと痛感したが、ゲーム性としては全く負けてない。
※ただグラフィックは68Kに軍配
どちらも「今遊んでも十分応えてくれる」傑作シューティングだと思うし、もし中学高校時代にシューティングが大好きだったって人が遊んだとしたら、
え?コレって、結構凄くない?
って言うレベルの凄さもあると思う。
迷ったけど、クリス評価は★★★☆。
下手したらさらに伸びる可能性すらある。かなり面白い。
ちなみに、、、
唯一欠点というか残念な点があるとしたら、自機の動きが遅いため、「わずかな慣性が働く感じがすること※実際は働いてない」。もちろんソレ込みでバランス調整しているので、致命的な欠陥ではないのだが、「好みとして」もう少しカッチリ動いて欲しかったかな、って気はした。
つかこれ遊ぶと、時間がすぐ経っちゃうんだよな。良く出来てる証拠。まさかシューティングでこの感じを得られるとは思わなかったな~。。
そうそう、書き忘れてたけど、プレイフィールが似てるゲームがあった。
ファミコン版「バトルトード」
言われてわかる人だけうなずいてくれればいいです。アレみたいに、面ごとの個性がスゲェあって、アレみたいに楽しいです。良く出来てる感じも似てる。ジャンルは違うけど。
●RYM9000
https://store.steampowered.com/app/774561/Rym_9000/
ついでなので書いておく。
ロードが長い。異常に見づらい。すぐ死ぬ。一切面白くない。良いところは一つもない。10秒で飽きた。マイナス10点。
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