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2019年2月16日 (土)

ヴァレリアン千の惑星の救世主

リュック・ベッソン自身がメガホンを取ったSF大作。何を持って「大作」とするかは人それぞれだと思うけど、

 とりあえずスゲェお金掛かってる感じはした。

時間もスタッフロール抜きで2時間10分と長尺。途中ダンサーが歌うシーンが冗長だった以外、特筆する無駄なカットはなかったけど、普通に長くは感じた。

主人公ヴァレリアン役は、デイン・デハーン。「クロニクル」でインパクトのある超能力者を演じ、アメイジングスパイダーマンのハリー・オズボーンをやった以外は知らない。ただ、顔を見ただけで「あ、」と思うくらいは印象深い顔立ち。

ヒロインはベッソンが好きそうなスレンダー美女。マーゴット・ロビーを薄口にした感じで、普通にイイ。ベッソン映画のヒロインはほぼハズレない。

あらすじは、、、

アバターみたいな原住民が住む惑星ミール。そこではエネルギーにも化粧品にも何にでも使える「パール」を、そこにしか居ない「食べたものを無限に複製することが出来る生き物」を使って年に数回増やしつつ、平和に暮らしていた。

ある日宇宙からいくつもの宇宙船や戦闘機が落下し、挙げ句の果ては惑星ごと滅びてしまう。

地球で言えば西暦2500年。何千もの異星人と交友するようになった地球人は、地球外に「α」と呼ばれる巨大なコロニーを建設。歳を追うごとに巨大化したαが、地球の重力に干渉しはじめたことを理由に、政府はαを干渉しない遥か彼方へ移動させることにした。

ある日主人公とヒロインは、そのαで極秘任務があると徴集される。

・・・みたいな話。上手く言えないけど、ザックリ言えば、

 宇宙戦争に巻き込まれた原住民が持つ無限に複製できるコンバーターを巡って一悶着※ただし裏事情てんこ盛り

そんな感じかな。

主人公ヴァレリアンはとてもチャラく、落とした女は数知れず。でも今一緒に居る同僚ローレリーヌに首ったけで、何とか口説き落としたい、、とか、

極秘任務の惑星では、VR世界と現実世界を物理的干渉出来るシステムが実用化されていて、それを使って二つの世界を行き来しつつコンバーターを盗み出すチェイスアクションとか、

政府の管理が及ばない「レッドゾーン」※スラムみたいな?に彼女が掴まったのを助けに行くの行かないの、、、

 相変わらずしっちゃかめっちゃかにいろんな要素をぶっ込みまくり。

CGの質は悪くなく、自然も雑多な人混みも宇宙戦闘もそれなりのクオリティ。印象に残らないけど音楽もそれなりに迫力があり、司令官の側近として出てくるロボットの近衛兵は、

 まるでグリフォンレイバーみたいなフォルムと黒光りで、かなりカッコイイ。

まぁ見た目ほど活躍するかと言われたら言葉に窮するけども。

ハッピーエンドだし、ストレスもほぼ無いし、やりたいようにやりたいことをやって作ったって感じが凄くする。つまり、

 リュック・ベッソンの映画が「好きな人なら許せるけど、嫌いな人はたぶん許せない」んじゃないかな、と。

「アーサートミニモイ」に似た印象があり、正直「お金は掛かってるけど、話とか展開が面白い映画と言うわけではない」。クリス評価も★☆って感じだし。こないだ評価が高かったウォリアー・ゲートのSF版を期待して借りてきたけど、あそこまでの完成度はなく、惜しいと言えば惜しい映画だった。

たぶん銀河ヒッチハイクガイドとか、ガーディアンズオブギャラクシーみたいな、「肩の力を抜いたSF」が好きな人なら、普通に許せる映画だと思う。10点満点で2点を期待して借りるなら全然問題はないはずだ。
※僕は6点を期待しちゃったのでちょっと残念だったけど

ホントはこのあと見たパワーレンジャーと二つで一つのネタにするつもりだったけど、あまりにもパワーレンジャーが良すぎて、分けることにした。なので今回は久々に「ガチで短い」ネタになっちゃった。

まぁそう言うこともあるさ。

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