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2019年2月23日 (土)

アリータバトルエンジェル

うーむしくじったかなぁ、、、。

本作に関する情報は、実は直前まで「たった一度だけ見たCM」だけだった。

たった一度CMを見て、すぐさま「これは見てイイヤツだ」と思い、スマホのカレンダーにメモをしたのがおよそ一ヶ月ほど前。

僕ほどの強者≒老人になると、一ヶ月もあれば大抵のことは忘れられる。宇宙に行ったことも、三日前におねしょしたことも忘れられる。昨日生まれて初めて手術したことも、今朝津波で家が流されたことも、大抵のことはすぐに忘れられる。北海道で被害に遭われた方、冗談抜きにお悔やみ申し上げます。

つまり、僕は忘却のプロフェッショナル。いわゆる「忘プロ」なのだ。そんなのは誰もいわゆってないが。

ともかく、既にこの映画だどんな映画だったのか、完全に忘れ去っていた。たまたまこの一ヶ月同じCMを見ることも無かったので、

 妄想の中では、「フルCGだっけ?」とか、「キャラはズートピアみたいなのだっけ?」とかガチで思ってたくらいなのだ。

 何となく贅沢な映画だったとは思ったけど、、、

いつもならそれで何も問題無く映画館に足を運んでしまうのだが、今日は完全にたまたま、ふと空いた時間に、

 検索しちゃったんだよねぇ、、、

もちろん細かなことまで調べるつもりは全然無かったのだけど、

 ついウィキペとか読んじゃったんだよね、、、

 それを「しくじった」かな~って。

映画に限らず、小説でもゲームでもマンガでも、そのコンテンツが自分の好みであるのなら、事前情報は無きゃ無いに越したことはない。特に「クライマックスのどんでん返しが、、、」とか言うヤツはホント死ねばいいと思うし、ネタバレをしていいのは、僕が絶対見ないだろうものだけだ。

 こないだnori君に「スタンドバイミードラえもん」のあらすじを聞いて、

 「ああ、これは食わず嫌いせずに見ればよかったかもなぁ」

とは思ったけど、でも同時に「絶対見ない」とも思ってた。「風立ちぬ」も絶対見ないからネタバレして大丈夫だよ。え?最後飛行機がエイリアンの宇宙船に変形する話なの!?それはリターナー。駿ではなく山崎貴監督の方。ネタバレ失敬。

つまり、もし本作をCM見て「ちょっと見たいかも」と思った人は、そのまま見に行くのをオススメする。とりあえず見て損したって事はなかった、、、と思うから。全部ひっくるめてクリス評価は★★☆ってところ。そこまで良くはないけど、悪くもなかった。ただ、

 一切情報無しで見に行ってたら、+1点あったかもな~

とは思った。声優すらも知らない方が良かった。あ~失敗した。

・・・で、

とりあえず「見に行くつもり」の人に話せるのはここまで。あとは、せいぜいこれが「洋画」だってことくらい。んなのはCM見ればわかると思うけど。てかCMすらもあんま見ない方がイイと言えばイイ。だって今のタイミングだと記憶に残っちゃうから、いろんなシーンとかが。

 メカとか出るんじゃね?

くらい。そのくらいで抑えておこう。押さえるべきはそのくらいで抑えておこう。

で、次のステップ。「見るつもりはないけど、大きなネタバレなしなら、軽く感想を読むのはやぶさかでないぜよ?」と言う人向けの話。もしかしたらそれを聞いて、「だったら行ってみヨーカドー?」と思うかも知れない話をいくつか。

これは、元々日本のマンガが原作。原作は木城ゆきと。このマンガ家の名前を見て思い浮かぶマンガは、たぶん一つしかない。他にも描いてたかも知れないけど、僕はひとつしか思い当たらない。

 そう、銃夢だ。

銃に夢と書いてガンムだ。1990年代、僕がひとり暮らししてた頃、丁度ビジネスジャンプにハマってた頃に描かれたマンガ。主人公が女の子のロボットで、何か格闘技とかやってて、詳しいことは忘れてたのだけど、、、

 ついウィキペも少しだけ読んでしまった。最初の方だけ、、、

でもそれも見なきゃ良かったと思った。やっぱ物語は知らないなら知らないだけ楽しみが増える。

まぁ女の子型のロボットが戦う話で、総監督はジェームズ・キャメロン之介。監督はロバート・ロドリゲス彦。ロン之介の方はまぁ説明不要だと思うけど、ゲス彦はデスペラードとかレジェンドオブメキシコとかの「マリアッチシリーズ」の監督であり、スパイキッズの監督であり、他には特にコレと言ったものは撮ってない監督だ。まぁ言っちゃ悪いがそう大した監督ではない。ただ、

 3Dには一家言ある監督だったかも知れない。

なにせ赤と青のセロファンメガネまで使って立体に見える映画を作った男だからな。今考えたらホント皮肉抜きに大したものだ。

ともかく、お金もしっかり使って、実写とCGのブレンドで撮られたアクション映画だ。スケール自体は正直そこまで大きくはない。地球が割れたりはしないし、人類が滅亡したりもしない。ほぼ絶望しかけてる世界が舞台だけど。

で、ここでもし原作を覚えてる人が居たら、主人公の女の子の特徴がどうだったのか、ちょっと思い出して欲しい。本作とは名前が変えられているが、元々は「ガリィ」という名前だった女の子の特徴、、、

 おっぱいが微乳。ほかは一切思い出せない。

なるほどそれはそれで正解。でも僕が思い出して欲しかったのは違うこと。

 彼女は、、、目がとても大きかった。メガ大きかった、、、<ゴメン。

日本のマンガだから何もおかしなことではないし、スピルバーグのREADY PLAYER ONEのヒロインアバターだってそれ以上に違和感のある大きさだった。

 それをCGで再現している。

つまり、主演の俳優はローサ・サラザールという人だが、映画の中の彼女は、「彼女であって彼女ではない」。そして、

 そのクオリティが、「不気味の谷」に果敢に挑んで、ギリそれを乗り越えている。

「不気味の谷」とは、僕もこの1年くらい前に知った言葉なのだけど、要はCGがどんどん進歩していく過程で、例えば「ただの直方体」より「バーチャファイター」の方が遥かに人間ぽい。さらに「バーチャ2」「バーチャ3」とより人間ぽさは上がっていくが、

 あるラインを越えると、急激に「人間っぽくなくなる」谷にぶつかる。

例えばハムナプトラに出てきたザ・ロックことドウェイン・ジョンソンだったり、ターミネーター4に出てきたシュワルツネッガーだったり。つまりは「気持ち悪くてCGにしか見えない」「人間の偽物」を「感じ過ぎてしまう」現象だ。

もちろん劇中の彼女はロボットなので、ある程度は違和感が残っていても不思議はない。だがしかし、僕らが読んでいた銃夢の中の彼女、特にその表情は決してロボットのそれではなかったし、目が大きいだけで非人間的に見えるのなら、のび太だって悟空だって人間じゃない。まぁ悟空はサイヤ人だけど。

 実写化するなら、普通の人間に見えなきゃダメだったのだ。

で、その結果がつまり「ギリ越えてる」かな、と。

3Dメガネを掛けると全体的に暗くなるし、正直体調も万全とは行かない状態での視聴だったので、多少のマイナス因子は否めないけど、それでもちょいちょいかわいさを感じるレベルにはなっていたし、でも今元の女優さんの顔を見たら「全然違う」感じも受けることが出来た。

 「CGで描かれたリアルな人間」のレベルとして、本作のアリータはかなりのもんだと思う。

それに興味を抱くことが出来るなら、それはそれで観に行く価値があるかな、と思う。

まぁ20年以上のマンガのストーリーを覚えてる人のが少ないとは思うけど、話的にはたぶんそんなに変わってない。絵作り的にも悪くはないけど、正直READY PLAYER ONEほどのインパクトも興奮も無かった。ロボット同士の格闘シーンも、さすがにヒューの「リアルスティール」よりは動きまくるし派手だけど、

 牙狼の戦闘シーンと比べて極端に凄いとは思わない。

「殺陣」に関しては日本だってまんざらじゃない技術と文化が育ってるのだ。

てか、そのくらいの気持ちで見に行った方が、期待過剰にならなくていい。「あのアバターのロン之介が!?」と言う気持ちで行くと、たぶんちょっと裏切られると思う。てか全宇宙で誰一人「ロン之介」とは呼んでないとは思うが。

・・・

原作でもそうだったが、本作は最初から全ての真実が明かされているわけではない。だから、冒頭(第一巻)がアリータの本当の意味での生みの物語ではないが、それでも年頃の女の子っぽいルックスの彼女は、それに似合うちょっとした反抗期であり、笑顔や表情が豊かで、
※実際の女優さんは三十路過ぎだけど
気持ちよく話に入っていける。

マイナスの溜めもほとんど無く、イラ立ちを感じることもなかった。知ってる俳優は、一人見覚えがあった女優さんが居たくらいで、
※スタッフロールまで思い出せなかったけど、結果はジェニファー・コネリーだった。つか僕は彼女が出てる映画を「ハルク」「地球が静止する日」くらいしか見てなかったんだけど
他はホント知らない人だらけ。あ、父親役も見たことあったわ。調べたら007スペクターの悪役だった。あと悪役の一人エド・スクラインって人もタウとかデッドプールとかで見たことある人だったわ。忘れてたけど。

ともかく、いわゆる大物俳優はジェニファーくらいで、そこまで「既視感」にまみれることはなかった。

 が!

劇中レースのアナウンサーが「古舘伊知郎」だったのは、正直残念。いや、古館さんが嫌いと言うわけじゃない。むしろプロレス全盛期や、SASUKE黎明期のアナウンスは、今でも語りぐさだし、大好きなのだけど、

 もうテンションが低すぎて超タリィ。

なんで「こんな古舘伊知郎」にさせてしまったのか!キャスティングした人も「古舘伊知郎にアナウンスをさせる」なら、もっと徹底して指示をしてくれよ、責任持てよ、と。

 もっと振り切れまくった氏のアナウンスだったら、あのシーンが今の15倍くらい良くなったと思う。これはガチで。

まぁ好みの話と言ってしまえばそれまでなのかもだけど。あと字幕で見るつもりの人には全く関係ないことだけど。

僕は吹き替えの3Dで見たのだけど、4DXでもやってた。画面はみんなよりは前で見たけど、さらに前でもよかった。なんか小さいシールくれたけど、どこに貼れと?

予告は、スパイダーマンスパイダーバースというアニメが相当面白そう。あとX-MENの新シリーズ、メンインブラックの新シリーズなどがイイ感じに楽しみになったかな。

スタッフロールの後および途中に映像は無いので、始まったら席を立っても大丈夫。

以下最後にネタバレ反転。

 「完全に続く終わりだった。まぁ尺内でカタを付けるのは無理だと思って見てたから驚きも無かったけど

正直パワーレンジャーの方がだいぶ面白かったかな。てか、そもそも見づらい3Dメガネを掛けて映画館で見るより、家のテレビに近づいて見る方がいいと思った。迫力はそれなりに演出されてはいるけど、3Dってつまりは右目と左目に別々の映像を見せてるようなもんだと思うので、「掛け合わせた結果のクオリティは半減してる」と思うんだよね。精緻さが甘いというか。だから、興味が沸いたけどそこまでじゃない、って人は、レンタル開始後にブルーレイを借りるのがオススメかも知れない。

映画の内容的には「とても」ネットフリックスに入りやすそうな内容ではあったけど、20世紀フォックスはあんまネトフリと相性が良くないので、そっちは正直期待出来ないかも知れないな。

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