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2019年2月20日 (水)

パワーレンジャー

数日前からネットフリックスに入ってた、日本の戦隊ヒーローにインスパイアされた(たぶん)ハリウッド映画。レンタルにはまだ出回ってなかった気もするけど、僕がチェックし損ねただけかも知れない。てか、

 劇場公開時、CMを見てかなり見に行きたくなった記憶が蘇った。

ただ、当時はあまり大きなスクリーンでやってなかったのか、はたまた近所でやってなかったのか、結局スルーしてしまった。

なので、結構楽しみで、期待過剰気味だったのだけど、、、

 必要十分、まんまと期待に添う内容だった!

期待値が6点で、クリス評価は★★★☆(7点!)。多角的に好みの内容で、全人類が手放しで評価する映画じゃないかも知れないけど、

 オレは好きだから。

と胸を張って言える。まぁこの映画じゃなくても、「嫌いの場合」も、胸を張って言うけど。

まず一番最初の社名ロゴが「東映」から始まったのが良かった。「インスパイア」どころか「ガチの戦隊ヒーロー」だったのかって感じで期待が高まる。

つってももちろん日本人がやるわけじゃなく、外人さん
※白人♂、白人♀×2、アジア♂、黒人♂の5人
で、役柄上は全員高校生っぽい。

 それも結構イイ。

精神的にまだ成熟しきってない甘さも、「生みの物語」である本作にはピッタリで、戦闘技術の鍛錬と共に、精神的な成長も「嫌みじゃない程度に」描かれる。

 そこ、結構重要。

結局マーベルにしてもハリウッドのテンプレにしても、ことあるごとに「父子家庭」「母子家庭」。トラウマが無きゃヒーローになっちゃダメなのかって話であふれかえってて、さらにヒーローは「調子に乗るもの」みたいな?もちろん本作にもそう言ったエッセンスはあるのだけど、

 とても希薄。なぜなら、、、

 子供向けだから!東映だから!

結局子供に受ける為に面倒な設定とか要らないんだよ。わかりやすくてシンプルで、勧善懲悪の「ヒーローショウ」として、お金を掛けてキッチリ仕上げてくれればそれでいい。むしろそれで十分。

 本作はまさにそう言う映画。

ただ、生みの物語である以上、そこを粗雑に扱って貰っては困る。成長することも含め、子供が感情移入するのに最低限必要な部分は、しっかり順を追って描いて欲しい。

 その辺全て端折ったブラックパンサーとは大違い。

また、マーベルでもDCでもないオリジナルシリーズであるがゆえに、下手な関連付けが無かったのも凄くよかった。「オマエ誰だよ?」の疎外感がないだけでこうまでしっくり来るのか、と。まるでスタンドアローンのゲームのような一話完結
※続きは作ろうとすれば作れる終わりだったけど
のすがすがしさ。

 ヒーロー物として、およそやって欲しいことは全てやってた気がする。

また、キャストもとてもイイ。主人公はスゲェイイヤツだし、柔和な表情もリーダー向き。思わず、

 ジェイソンカッケー!!

と出たこともあった。ヒロイン2人も十分カワイイし、黒人のキャラも立ってる。アジアのイケメンも、「まさに宮内洋の役所」って感じで、チョイ悪。でもマザコン。

 まさに隙がない。てかイエロー(♀)がカレー好きという設定を強引に入れてくれても良かったかな、とも思ったけど。
※いざ入ったら空気悪くなったかもだけど

トレーラーの記憶が「面白そうだった」ってだけだったのもよかった。細かなところまで覚えてたらたぶんここまでは楽しめなかったと思う。もう、

 ほぼほぼ忘れ去ってたからこその満足感とも言える。

だから、もし興味が沸いたなら、トレーラーも見ずに、ここから先に僕が書くネタバレ部分も読まずに見て欲しい。ネットフリックスが無ければレンタルででも。

対象は、戦隊ヒーローが好きだった記憶のある男の子であれば誰でも大丈夫。僕みたいにゴレンジャーからバトルフィーバーJ世代じゃなくても、子供の頃ハマった記憶があればたぶん大丈夫。てか、

 パシフィックリムもパワーレンジャーも、同じく日本の子供向け特撮を下地に作られた作品なのだろうけど、こっちのが全然面白かった。

 いい意味で小粒で、だからこそやりたいこと、やるべきことをキッチリと洗い出し、商品としての価値が磨かれてた気がする。

決してスターウォーズやスタートレック、ジュラシックパークやインデペンデンスデイみたいな映画を目指してるわけじゃない。もっと言えばトランスフォーマーでもない。誤解を恐れずに言えば、アナコンダやジョーズ、スパイダーパニックみたいな、B級クリーチャー映画のような、「見る人が何を期待してるかわかってる映画」だったな。

以下ネタバレ箇条書き。

数行改行。見る気がある人は絶対読まないように!

ゴローさんは見られたかな?パシフィックリムに幻滅した人にこそ見て欲しいかも。

もちろん期待過剰になって結果こっちもガッカリ、はあり得るけど。

でもやっぱ僕は面白かったからな。

 見てない人は読んでないよね?

 最後合体してくれてチョーーーーースッキリした!!!!!!!!

もうコレが一番に言いたい。ありがとうと。やっぱ合体だろ、と。

戦隊ヒーローと合体ロボットは必ずしもリンクされてない。でも、この流れで合体しないのは、「無いだろ」と。

 何度トランスフォーマーにガッカリさせられたことかっ!

男の子として、巨大な獣型の乗り物が出てくるだけでも十分盛り上がるには盛り上がる。でも、ここはあえてそこにもう一枚欲しい!いや、本作ならきっとやってくれるはずだ!そう期待してジリジリと「待つ」感じが、とても心地よく、それを裏切らない展開に猛烈グッと来た。

 そこまでは6点だったのが7点になった瞬間だ。

少しずつ強くなっていく課程もメチャイイ。カンフーパンダもベストキッドもロッキーも、「鍛えてるシーンがあるからこそ強くなることに納得出来る」。あそこを端折っちゃ「絶対ダメ」なのだ。カット多めでなかなか強くなれないもどかしさがあってこそ、ソノサキに納得出来る。

 V3に特訓して貰ったからこそスカイライダーは強くなれたのだ。

また、雑魚戦闘員的な小型モンスターの存在も、「ぞんざいな扱い」でとてもイイ。大物だけじゃなく、一対多で戦う殺陣もちゃんとやる。

 その時前触れもなく、レッドの手が剣になってるとか、

 カッコ良すぎだろ。オマエだけズルいぞ!(笑

戦闘シーンの中に「採掘場」みたいなところがあったのもスゲェ良かった。

 東映の特撮と言えば採掘場。何なら「鉄球を振り子みたいに動かす重機」とかあっても良かった。

無駄なシーンと思えるところがなく、エピローグも「らしくて」良い。
※特にイエローが打ち解けてたのがニヤッっとした

さらに良かったのは、「悪者を宇宙までフッ飛ばしちゃったところ」。

 あんまあそこまでやらないよ?最近のマーベル連中は。

マーベルに限らず、悪者を「コテンパンにしちゃう」のは、ともすればやり過ぎな感じになりかねない。でもそこを「平手」と言う伏線回収で一蹴してしまうところが、思わずニヤリとしてしまった(^^。

結構な被害を街にもたらした点では、レンジャーたちも同じなはずなんだけど、それをバッシングする住人が居なかったのもいい。

 そう言うの、面倒だから。てか続編の導入とかでも要らないからそう言うの。

ガメラに両親が殺された、、、とかウゼェだけだから。気持ちよく悪者を退治したから賞賛される、それで十分だから。

さっきも書いたけど、マイナスの溜めがほとんど無かったのも良かった。導入で主人公が凹んでるところから入ったから、そこをさらに掘り下げるかと思いきや、

 おまえがリーダーだ!

の一言で押し切る感じ?その気になってみんなを説得しちゃう感じ?

 大好きだから、そう言うの。

もう面倒なところは端折る。大事なところはしっかり描く。それが誠に僕好みのチューン。

好きなシーンと言えば、主人公がヒロインをドライブに誘う序盤のシーンで、ヒロインが言う、

 「からかってんの? わたし本気よ?」

ってセリフもスゲェキュンと来た。本気じゃなくても本気になっちゃうだろ!

 逆に残念だったところは、、、

 音楽さえ良ければ+2点もあったのに、と。

決して耳障りではないし、雰囲気は十分あったと思うけど、でも記憶に残るような旋律ではなかった。クラッシャージョウの前田憲男さんや、ガンバスターの田中公平さんなど、日本で僕の好きなアニメBGMを作ってくれた人とかがやってくれてたら良かったのかなぁとも思ったけど、やっぱちょっと惜しかったな。

でも総じて良かった。面白かった。満足した!こういう映画がまた観たい。

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