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2019年3月 1日 (金)

自由になるお金がもっとあったら

※主に昔の身の上話なので、嫌いな人はスルー推奨

まぁ貧乏人ほどそう言う妄想をするとも思いつつ、月3万円のお小遣いをやりくりしつつかみさんの誕生日にもちゃんとプレゼントをあげてる自分を例に考える。

とは言っても「もっと」は、「100万円」でも「1億円」でも「もっと」だけど、「月のお小遣いが+1万円」でも「もっと」だ。でもってぶっちゃけ、月のお小遣いが「1万円」でも暮らしていけることは、実体験として近年経験していたりもするので、実際+1万円でもそこまで大きな違いはない。

 では+3万円くらいだとどうか。

世の中にはお金儲けの上手い人も居るだろうから、「そのくらいちょっとがんばれば片手間で稼げるよ?」と言う人も居るのかもと思いつつ、実際本当にクリーンなお金で「+3万円」を達成してる人は、そこまで多くはないんだろうな、とも思ったり。一時期はヤフオクの転売とかで稼げた頃もあったんだろうけど。

話は逸れるけど、個人的にはそう言う転売に関して、別に悪いとは思わない。「本当に欲しい人が買えなくなる」とか、「ただ横流しするだけで金儲けとかズルい」とか、いろんな意見はあるとは思うけど、自分が小売りに携わっているからか、

 物販なんて、言っても大半が「買うより安く仕入れて売る」ってことだ。

※一部には自分でアレンジしたり作ったりして売るケースもあるだろうけど

いかに安く仕入れて、いかに高く売るかがキモなわけで、合法の上でのことなら、ぶっちゃけ叩く側の「甘え」「認識不足」でしか無いんじゃないの?とすら思う。

 盗んだ物を売るとかは論外だけど、朝早く並んで買ったゲーム機を、「並びたくないけどお金は出すから欲しい」という人に売るのは、僕的には理に適ってると思う。

あと、ぶっちゃけそこまで転売で儲けられる時代でもなくなってる。ゲームに関しては、ダウンロードで発売日に、家に居ながらにして買えるようになったし、たまごっちのような「特別なプレミア」が付くおもちゃもとんと見かけない。昔はレゴにもプレミアがしょっちゅう付いていたりもしたけど、世間が不景気なのか、自分自身の興味が薄れたのか、最近はあまり見かけない。

 7万円のミレニアムファルコンが30万円で売れた

と言われても、30万円で売れるまで手元に新品でキープしてた人の手柄だと思うし、その後現れた「売ります」の人が全員30万円で売れたわけでもないし。

もちろん僕が思いも寄らない「合法だけどそれはズルい」と言う転売ヤーも居るのかも知れないけどさ。

前も書いた余談だけど、僕もポケモンカードのトレードを繰り返し、当時のコンプリートセットをアメリカに1700ドルで売ったこともある。これだって転売と言えば転売だからね。

ともかく、今はそんな簡単にお金を稼ぐことはできないと思う。だからこそ「+3万円」くらいが日常に+αされるのが、「妄想するにもちょうどいい」と思うのだ。「+1億円」では、せいぜい1、2度家族で焼き肉を食べ、あとは周囲にバレないようにするくらいしか思い浮かばない。少なくとも高級車などと言う「買ったあとのが手間もお金も掛かる」使い方は、とてもじゃないけど「ベース貧乏」の人の使い方じゃない。

・・・

月6万円のお小遣いとは、つまりは僕がひとり暮らししていた頃のお小遣いと同額になる。実際はひとり暮らしであるからして多少の融通や前後はするが、それでも均せばそのくらい使っていた。で、何に使っていたのかと言えば、

 本とゲーム

ズバリこの二つと言っても過言ではない。

僕はギャンブル、タバコ、お酒、有料の女の子、外食、旅行に興味が無かったし、最低限の電化製品さえあれば、
※まぁそれなりの大きさのテレビとかステレオも含まれるけど
特にこだわってお金を注ぐようなこともなかった。映画やビデオは当時そこまで傾注してなかったし、パソコンも買い換えることのない物があった。スマホどころか携帯電話なんて「社長が車に積んでるバカデカイヤツ」がある程度の文明レベルだったし。

その分雑誌やマンガは大量に買ったし、ゲームも然り。あ、プラモもほんのちょっと買ったか。でもそんな程度。レンタルCDとか実家へ行ったときに友達とゲーセンに行くとか、そんなもん。

 それでも今より相当贅沢してたと思う。

ネオジオピーク時は、1本3万円前後のカセット<ネオジオはカセット媒体だった を何本か買った。今でも「餓狼伝説3」を買ったことは後悔しているが、「パルスター」と「ビューポイント」は本当に買って良かったと思っている。まぁビューポイントは16500円だったと思うけど。

普通のコンシューマゲームも「月に何本も」買ってた。全くやらないゲームも数本あった気がする。中古屋を巡るのが当たり前だったし、「レアな捜索中」のタイトルリストが、常に頭の中を渦巻いていた。当時はネットがなかった分だけ情報が狭く、小さな小売店が、プレミア級のタイトルを普通の値段で売ってたりもしたんだよね。

 今だとそこまで使う気になれない。それほど僕が欲しいと思えるゲームがないし。

ここで話がガラッと変わるけど、僕がずっと遊んでるスマホのソシャゲ「ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス」には、月平均でたぶん3000円~5000円くらいの課金しかしていない。課金してる人は月10万以上とか、してない人は当然ゼロって人も居る中でのこの金額は、いわゆる「微課金」に相当する。つまり、「無課金に毛が生えた程度」しか課金してないと言うわけだ。

で、もし自分の手持ちが今の倍のお小遣いとなったなら、この額が倍、何なら3倍になったかと言うと、

 たぶんそんなことはない。

と言うか僕は、以前「1ヶ月1万円お小遣い生活」をした中で、お金の価値について自分なりに「かなり厳密に」ジャッジするようになった。節約ともケチともちょっと違う。「満足の対価」をジャッジするようになった。

それは具体的にどういうことかと言えば、このエクスヴィアスに関する課金においては、「このくらいの額が一番自分が楽しめるだろうな」と思うと言うことだ。

毎月8800円ずつずっと課金し続ければ、それだけゲーム内のリソースは豊かになる。たぶんアリーナでも毎月1000位以内を目指せるし、要所要所のステップアップにも手が回りやすくなるだろう。当然のように欲しいキャラをセレチケ※ほぼ自由にキャラを手に入れられるチケット で取るのも迷いがなくなると思う。

 でも、そうして「欲しい物を手に入れる」ことが、必ずしも本当に自分が望んだ結果であるとは限らない。

「欲しい」という気持ちには「エネルギー」がある。小さなアメリカの女の子が、欲しくてたまらなかったスイッチとゼルダを貰った時、倒れて号泣しながら箱を抱きしめていた。欲しい物は歳と共に移りゆくが、それは子供から大人に、環境の変化によって全然変わる。周りの金持ちがみんな高級車に乗ってるような環境なら、自分もそう言うのが欲しくなるかも知れない。

 欲しいものが手に入らないこともまた、「楽しめること」なのだ。

僕はアラブの石油王じゃないので、「欲しい物が何でも手に入るつまらなさ」を実体験として知ってるわけじゃない。でも、欲しかった物が「手に入らなかった時間」が積み重ねる「思い」は、間違いなく手に入った瞬間の喜びを増幅する。

 ウィザードリィが世界を席巻したのは、ムラマサがなかなか手に入らなかったからだ。

僕がレジーナを取らないのは、「ガシャから」レジーナが出て来る喜びを味わいたいから、、、と言うのも大きいからだ。
※必ずしもそれだけじゃないけど

なので、

もしお金が「+3万円」あっても、たぶんエクスヴィアスには課金しないし、遊んでもそこまで楽しいと感じないゲームを、次から次へと買ったりもしない。そう思うと、自分が凄く欲しいゲームがあった時代にひとり暮らしで自由になるお金もあったと言うのは、とても幸せなことだったのかも知れない。

では、今の僕が「+3万円」を手にしたらどうするか。

長期的に見れば、スマホやパソコンの購入頻度がやや上がると言うのはある。でも言ってもパソもスマホも、「再構築が死ぬほど面倒」なのも事実。そこまで高頻度になることはあるまい。せいぜい壊れたときに買うのが「少しだけ贅沢な機種になる」くらいだろう。

毎日飲んでいるヨーグリーナを、箱でキープすると言うのはあるかも知れない。ただ、つっても1ケース20本。1本78円+税である。税込1684円くらいなら、今の僕のサイフからでも出すことは出来る。帰りにでも買って帰ろう。小さな贅沢だ。

以前買っていたように、ゲーム雑誌やマンガをまた買い始めると言うのはどうだ。以前より値段も高くなってるだろうが、以前ほど種類も出てない。月20冊も買ってたことを思えば、「上乗せされる贅沢」としては有りかも知れない。てか、

 ファミ通くらいなら今でも買えるはずなのだが、結局毎週本屋に行くのが面倒なのだ。

では、ビデオオンデマンドはどうか。現状はネットフリックスオンリーだが、ここは贅沢に、Dアニメ、DTV、アマゾンビデオ、HULU、ついでにDマガジンも契約してしまうと言うお大尽。何と月額5000円くらいランニングコストが掛かる。

 当然見る時間はそんなに無い。人間は寝ないと死んでしまう生き物なのだ。

結局のところ、「お金を使っても時間は増やせない」。なので、食べ物にしてもゲームにしても、映画にしても旅行にしても、「お金を上乗せするのはその内容をより良いものにするため」と言うことになる。

しかし、言っても僕の場合は見たい映画を見たい環境で概ね見ているし、欲しいゲームがあれば躊躇わずに買っている。お菓子もジュースも吟味した上で食べているし、歯医者だって行った。

 結局、今のままなら+3万円あっても特に生活を豊かにする余地はない。

せいぜい誕生日とかホワイトデーとかのプレゼントを強化するくらいだ。

しかし、、、

 他の趣味が見つかれば話は別。

マンガでもアニメでもゲームでもない、新たな「お金の使い道」が出来れば、ブログのネタにもなるし、生活に潤いと彩りが出る。

本音を言うと、子供や子供の友達など、一緒に遊んでくれる連中が居れば、その選択肢に「ボードゲーム」や「カードゲーム」を入れたかったりしたのだけど、残念ながらそう言う相手は居ない。

伊集院のラジオとか聞いてると、「ウォーキング」とか「サイクリング」とかをしてるようだけど、ぶっちゃけそんなアウトドアに流れる気持ちはサラサラない。

昔買ったおもちゃで、「20Q」というデジタルなのがあるのだけど、「ああ言うの」がもっと遊びたい。「バンククエスト」でもいい。2000円~3000円くらいで、気負わずに数日間楽しめる、いわゆる「おもちゃ然としたおもちゃ」が欲しい。

 結局のトコロ、僕の中身はガチで子供なのだ。

だからもし大金があっても、使い道はたかが知れてるんだな。

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