ヴェノム
TSUTAYAで借りた映画3本目。
んもーーーーーーーマイナスの溜めが長すぎ!!!
イランからソレ!マーベルはホントにその部分が評価されてると思ってるの?って感じが凄くする。
確かに主人公が職を追われ、「負け犬」になる必要はある。でも、それだって見せ方次第でどうとでもなる気がする。別に見てるこちら側の気持ちまで凹ませる必要なんてないはず。特に今回みたいに、
主人公が基本ポジティブで、謙虚で、善人ならなおのこと。
そう、今回は主人公が結構ステキなヤツだった。
顔も嫌いじゃないし、友達思い。恋人を心から愛してるけど、ちゃんと彼女の幸せを優先出来る力強さもある。ただ、、
脚本上、序盤でバカさ加減を存分に発揮させられたのは、ご愁傷様。
でなければ物語が進まないと「脚本家が思い込んでる」。別にイイだろ、そんなマイナス無くたって、
ヴェノムという個性は、必要十分過ぎるほど魅力的だった。
僕はマーベルの映画を全部観てるわけじゃないけど、今回のはその中でも結構イレギュラーだったと思う。
・人間を食う
・一人に二つの人格が同居
・どう見てもルックスが悪役
これをダーク「ヒーロー」と呼んでいいのか判断に迷うレベル。てか、スパイダーマンの何作目かにも出てきたような気がするけど、あれはヴェノムじゃなかったのかな。記憶が曖昧。
でも、そんなイレギュラーキャラであるにも関わらず、さらに序盤僕の大ッ嫌いなマイナスの溜めがずっと続いていたにも関わらず、
中盤以降よく盛り返してくれたな、と。
・他のスーパーヒーローが誰一人出て来ない、純度の高い生みの物語
・何の根拠も前フリもなく人語を解するヴェノム
・さらにそのヴェノムのキャラが、絶妙にいい味出してる
そう、序盤ガッツリ飛ばしたいマイナスの空気を、ここまで復活させたのは、
ヴェノムと言うキャラが非常に魅力的だったため。
時に躊躇いがなく、時に残酷である一方で、主人公の気持ちを汲む機微を理解し、見ている者を必要以上に不安にさせない。あんな見た目なのに、
何が凄く大きな力が守ってくれているような、安心感を感じさせるように描かれていた。
なかなか上手い。
そして、
あんな見た目なのに、
しばらく見てるとかわいく見えてくる(マジで)
「寄生虫」というフレーズが何度か出てくるけど、「寄生獣」のミギーにも似た愛着みたいなものがだんだん湧いてくる。
そもそも、全編通して一度も「イイ人」は食べてないし、殺してもいない。少々口が悪いけど、
歯並びはいいし、
「普通にイイ子」。
ヴェノム以外のパート、例えばカーチェイスシーンには相当うるさい方だけど、
やや冗長であることを除けば十分及第点。
VFXはマーベルらしく派手だし、終わり方も悪くない。
クリス評価は★★★ってところかな。
序盤のマイナスがなければ、、、でもヒロインは美人じゃないわ。そこは惜しい。もうマーベルは使えるめぼしい俳優を使い尽くしちゃってる感じすらするもんな~。
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