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2019年6月13日 (木)

INSIDE

もう数年前のゲームになるのかな。STEAMとかPS4とかで出てたLIMBOのメーカーの、サイドビューアクション。

伊集院を始め、そこかしこで当時凄く話題&評判になるも、ボリュームに対して価格が高いと言うコメントも結構多く、

 密度が高いなら、それはそれでいいんじゃないの?

とも思いつつ、我が家の32bitPCでは、Steam版が動かず、漠然の「やれないゲーム」だと思い込んでた。

でも先日、、、と言っても結構前、PS4でいろんなゲームのセールをやってて、「そう言えば移植されてるんじゃね?」と思い調べてみたらまんまと。ただ、他のゲームに忙しかったこともあって、ずっと放置してた。

もう発売されてかなり経つから、何を書いてもプラスにもマイナスにもならないと思うけど、せっかくやったので感想を書いておく。ちなみに、一気にクリアまでやった。

時間は、、、3、4時間?極端に詰まったところもなく、ネットで調べたりもせず、普通にクリア出来たのがまず好印象。

 何か、凄くバランス調整に気合いが入ってるゲームって感じだった。

印象としては、LIMBO同様
※LIMBOよりはカラフルだけど
色調を抑えつつも、手抜きは一切感じない丁寧なグラフィックと、左スティック+2ボタンしか使わないシンプルな操作系。文章による説明は一切無く、
※ポーズメニューに出てくるだけ

 ぶっちゃけ何を目標として進んでるのかすらわからなかった。

「INSIDE」○○の内側みたいな意味だと思うのだけど、

 クリアした今でも良くわかってない。

プレイフィールは、LIMBOよりむしろ「DEADLIGHT」と言うゾンビゲーに近いかも。パズル要素が結構あるものの、行動半径の縛りと、高頻度のオートセーブで、ストレスを軽減する配慮がしっかり出来ていて、一言の説明もないのに、「ここでジャンプする」とか「これは引っ張れる」みたいなものがわかりやすくグラフィック化されている。

ギミックの示唆が凄く丁寧で、

・パッと見の閃きでクリア出来る
・ちょっと考えればクリア出来る
・理詰めで考えれば答えが出る

みたいな、いくつかの段階で正解にたどり着けるように腐心されてるのが、遊んでてよくわかる。

なので、とにかくストレスは少ないのだけど、一方で止め時が一切無く、
※一旦始まってしまえば、シーン切り替えやロード時間もない

 どこまで行けばエンディングなんだよ?

と言う気持ちが、中盤以降色濃くなっていった。

つまんないわけじゃないんだけど、止められないから「節目」が欲しくなる感じ。

で、最終的に、

 隠し要素をクリアしてないと、BADEND

と言う切ない状況に。最初からなぜ右へ移動してるのかもわからず、道中、とんでもなく深く潜っていったような気がしたけど、いつの間にか日の当たる屋外に出てたり、サスペンスホラーな手触りが強いと思ったら、実はガチンコのSFだったり。

終盤それまでのピリピリした展開から打って変わって、爽快感?のあるプレイフィールに変わるのは、メリハリがあって上手いなぁとも思ったけど、やっぱ謎解きコンプしなくても、もうちっとスッキリしたかったってのは大きい。

全体的に「凄くゲームライク」で、LIMBOみたいな「アーティスティックなニオイ」はほとんどない。むしろPORTALの世界観に近く、ただ、あれほどダイナミックでもない。凄く丁寧で、配慮に満ちた難度調整の「優等生ゲーム」。ただし、エンディングは、グッドエンドじゃないとツライ。

 クリス評価★★★

って感じだったかな。てか、LIMBOより簡単だったのが一番良かった。出来たら自力だけでクリアしたいタイプのゲームだし、かといって何時間も詰まるのはなかなか受け入れられなくなってるからね。

・・・以下ネタバレ感想

まぁ古いゲームだから特に分ける必要もないかも知れないけど、、、

潜水艦は凄くビックリしたし、良かった。いつもなら移動速度が遅いゲームを肯定出来ないけど、本作のテンポは、そこが凄く練られてて、「イラっとするギリ手前」で上手く抜けられたり、難しい目のギミックのあとは、簡単なもの、テクニカル系のあとは、アドベンチャー系=謎解きの要素が強いものなどの、配置もイイ感じだった。

 あの人魚ちゃんはマジ怖かったけど!

「もういいからっ!」って思ってから、さらにもう1回あったからな。あれはあれで良く出来た配置だと思ったわ。作者が「もういいってプレイヤーが思ってるだろうから、あえてもう1枚乗せよう!」って悪い笑みを浮かべてるのがわかるようだったわ。

完全クリアしないとグッドエンドにならないなら、最初からネットで調べつつ消化してくのが、何だかんだ言って精神衛生上一番イイ。わけもわからず全エリアを放ろうし続けるのはキツいから。

でも出来たら、セーブポイントごとに、「もう謎は無いよ」マークみたいなのがあれば、もう少し自力でがんばろうって気になったかもな、とは思った。隠し要素も全部でいくつあるのかもわからないわけだし、最初からネット前提になってるほど嫌らしい調整とも思えなかったし。

もういくらで買ったのか覚えてないけど、価格満足度で言えば、1500円くらいの満足感はあったと思う。定価2200円だっけ?それはちょっと高いかなぁとも思うけど、発売から日数経ってるし、セール時に買う分には、悪くない内容だったと思うな。伊達にみんなから絶賛されてるだけのことはある。

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