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2019年6月27日 (木)

ザ・プレデター

うーんもったいなかった!

途中で下痢になって中断。さらに友達からLINEが来て翌日まで繰り越してしまった。

 予想を大幅に裏切る快作だった!

前作、、、と思しきはローレンス・フィッシュバーンが出てた「エイリアンvsプレデター」だと思うのだけど、それも含め、いや、

 プレデターの全作の中でもダントツに面白かった。

と言うか、

 節々の完成度がすこぶる高く、潤沢な予算と徹底したマーチャンダイジング(お約束)、さらに今風のアレンジに、トップクラスのキャラメイク。

特に良かったのは、キャラメイク。主人公はやや薄めのイケメンって感じだったけど、脇を固める「ごろつきチーム」がかなり丁寧で、例えばそれを有名俳優たちに任せれば、そこで最低限のクオリティにするのは容易だったはず。でもそうじゃない、ほとんど見たことがないような名も知らない端役たちだけで、

 ここまでしっかりキャラを立てられるとは、まさに脚本家のセンスと監督の演出力に他ならない。

プレデターと言えば、ただそれだけでも十分過ぎるほど情報量がある。ある惑星でより優秀な戦士を残す戦いをする。透明になる。緑色の光る血液と、銃だけじゃない近接、投擲各種ユニークな兵装。

だから、これまでの作品は主に、そんなプレデターとの戦い、プレデター同士の戦いにだけ集中して仕上げるだけで、それで十分みたいなところがあった。

 まぁ一作目はシュワルツネッガーも居たけど。

でも本作は全然違う。例えて言うなら、ファミコン黎明期に名前だけでクソゲーを連発していたバンダイが、リーディングメーカーのひとつであるナムコと一緒になって、トップクラスのタイトルを量産するようになったように、

ゾンビやサメと言った、ともすればローコストで仕上げられる素材に、スタッフとキャスト、そして予算をつぎ込んで、きっちり大作として仕上げた「ワールドウォーZ」や「MEG」のように、

 過去の財産に依存せず、丁寧に丁寧に「面白さ」「楽しさ」を磨きまくって仕上げていた。

ぶっちゃけ、「プレデター」でなくとも十分面白くすることが出来るだけの力量のある監督の作品だった。

シェーン・ブラック。

監督作はわずか4作ながら、その中には「相当楽しかった」アイアンマン3も含まれていた。また、僕が大好きなリチャード・ドナー監督のリーサルウェポンの脚本をしていたりして、、、

 つまりは、僕ととても相性がいい監督だった。

マイナスの溜めもまったくと言ってイイほどなかったし、終盤の戦闘演出のオリジナリティも秀逸。「見飽きた」と感じさせるシーンすら皆無
※ただしいくつかのリスペクト&ファンサービスはある

 「上手いなぁ」

見ていて思わず口に出る。そう、

 凄く上手い映画だった。

もう一度最初から見返したいと思うほど密度も高く、「1秒長い」どころか「0.5秒長い」シーンすらなかった。

正直画面の暗さでわかりづらいところはあったけど、プレデターというキャラクターの特性上致し方ない面もある。

 クリス評価★★★☆!

ややオマケ気味だけど、途中で日をまたいだり、トイレに行ったり、ご家庭のテレビでDVD再生だったことなんかを加味すれば、

 映画館なら満点もありえる内容

だったと思うな。ぶっちゃけ相当面白かった。MEGほどじゃないけど。

凄く細かなことを言えば、主人公を追ってくる軍のお偉いさん(黒人)が、ジャイモン・フンスーだったらさらに良かった。イマイチかっこよくなくて、さらに印象も薄め。ちょっと惜しかったな。

 てか、期待値は3点くらいだったから、ホント驚くほどの「いい裏切り」だった。

そう言う意味では、MEGより「美味しい」映画だったな。

相当オススメ!

ただ、もし見る時は、十分に時間があって、下痢じゃなく、なるべく暗い部屋と、大きな画面をオススメします。

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