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2019年7月31日 (水)

森見登美彦

ペンギン・ハイウェイがあまりにも良かったのと、その話をした友人が、「原作者が好きなんだよね~」などと言ったので、おもむろに検索してみたところ、

 ネットフリックスに(ほぼ)全てあった。

・夜は短し歩けよ乙女 劇場版アニメ
・有頂天家族 2ndシーズンまで続いてるアニメ。ネットフリックスには1stのみ
・四畳半神話大系

「夜は、、」は友人いわく「私は良かった」。他の二つはアニメ未見で、原作は「途中でついていけなくなった」と。

ならば、まずは「ついていけなくなった」二つを、と。

●四畳半神話大系

マッドハウスだったので、クオリティは問題ないと思ったが、ノイタミナだったので、ちょっと怪しさも感じつつ。

ノイタミナって全体的に洒落臭いというか、外連味に欠けるというか、つまりは、好みとは乖離がある作品が多い気がする。何というか、

 かっこつけすぎ。

果たしてこれはどうか。

 ・・・まさにノイタミナ。

主人公は見た目こそ普通だが、中身はそうとう病んでいて、花の大学生活になる予定が、リア充達にロケット花火を打ちまくったり、彼女彼氏持ちにあらぬ噂を吹き込んで不仲にしたりという「最低野郎」の名を欲しいままにする男。

そんな彼にも心を寄せる女性が居たのだが、ある日おでんの屋台で「自称神様」と出会う。縁結びの彼が言うには、君と、君の友人のどちらかを、そのヒロインちゃんとくっつけるつもりだという。

「君の友人」は、見た目が妖怪。中身もまさに妖怪と言っていい、主人公以上に最悪なヤツ。そんなヤツと愛しの君を!?でも自分も自分で最低だし、、、

花火の夜、神様が「この先で彼女と会うから告れ」と言う。おどおどしながら近づく彼女。しかし結局告白出来ず、、、

そんな感じの話。

とにかく凄まじいのは、主人公の早口。化物語のアラララギ君を記憶している人は少なく無いと思うけど、

 彼の3倍くらい早口で話す。

これで普通のギャラだとしたら割に合わないなぁと、声優の台所事情を心配したくもなるが、

 ともかく、キャラは非常に濃い。

 絵面は至って普通、、と言うかキャラは黒線白無地がほとんどで、マンガから抜き出したようなシンプルさだが。

まぁキャラの濃さとバランス取るにはこのくらい希薄な見た目じゃなきゃ無理だったのかって感じもしつつ、、、

 クリス評価は★☆、、、かなぁ、、、

ヒロインがなかなかイイ感じなので、「がんばりたい」気もするけど、友人が凄くヒドイので、それでモチベが帳消しになってしまう感じ。

 ペンギン・ハイウェイと同じ作者とは、、、って書いたけど、主人公が理屈っぽいところはまさに同じ!さすが京大生。

続き、見るかなぁ、、、。

●有頂天家族

キャラデザインが久米田康治で、スタジオは「PA」というトコロ。監督も良く知らないが、雰囲気は四畳半ともペンギンとも全然違う。

開幕から、かなり突飛な展開と設定についていけなくなる。

主人公はタヌキ(♂)なのだけど、唐突に女子高生の姿に化けて、師匠(たぶん天狗)の世話を焼きに行くが、師匠は師匠で以前術を教えていた弁天(人間?)に未練タラタラで、主人公に弁天を連れてこい!と、、、

 え?

弁天のルックスは、弁天というより「九尾の狐」か「雪女」という感じで、キレイだけどほぼ妖怪。ある事件で空も飛べなくなった師匠とは逆に、人間なのに空を飛んだり天狗の術も使えるように。

 え、、、と、これは何を楽しむんでしょうか?

マイナスの溜めがあるわけじゃないし、嫌なヤツが出て来るわけでもテンポが悪いわけでもないのだけど、どうにもこうにもキャラの魅力がない。

タヌキが天狗に教えを請うのはまぁヨシとしよう。でもその天狗が既に天狗としての力を無くしているとか、

 なぜそれなのに世話を焼いているのかとか、

全然わからない。説明がない。

見続けていけばいろんなことが氷解するのだろうか。2ndまで作られてるくらいだから、それなりに支持はされてたんだと思うけども、、、。

現時点では☆くらいしかないかなぁ。

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結局現時点では、ペンギン・ハイウェイが「際だって特別に素晴らしかった」という残念な結論に。ただ、「口数の多い主人公」自体は魅力があるし、ヒロインの作り方も僕好みな気もするので、今後またグッと来る作品を送り出す可能性は高そう。てか僕が知らないだけで既に送り出されてるのかも知れないけど。

ヒマでしょうがなかったら続きも見るかな。あ、その前に「夜は短し歩けよ乙女」を見なきゃ。

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