ボーカルの話
つっても書きたいのはただ自分が好きな歌の話。世代が違う人や、好みが違う人や、そもそもクリスではない人にはあんま訴求しないだろう話。てかクリス、つまり僕自身に訴求するかどうかも怪しいが。
歌の善し悪しを計る時、僕はまず「メロディ」が重要だと言う。どんな素晴らしい歌詞であっても、どんな有名な歌い手が歌っていようとも、メロディがフックしない曲が自分に流れ込んでくることはない。
では、どんなメロディが素晴らしいのか、と言う話になるが、それは人に寄って全然違う。過去の経験、幼少期に見たアニメや聞いた曲。両親が口ずさんでいた、カーステレオからヘビロテされていた、、、。いくつかの理由で頻繁に耳にしたメロディラインは、成長過程でも深層心理に深く刻まれ、その「ニオイ」のする曲に、「馴染み」「親しみ」を感じ、「入って来やすくなる」と思う。
ちなみに、この手法で訴求したのは、「チェッカーズ」「AKB48」「Supercell」とか。それぞれに別の個性付けはされているものの、曲の善し悪しで言えば、ベースは「どこかで聞いたことがあるような」メロディだったと思う。
あと、人間的生理的に、純度の高い「心地よいメロディライン」というのもある。特に耳覚えが無くても、ストレスなく癒される、ノれる曲もまた、「いい曲」だと言える。
それらは主にテレビのCMソングなどが挙げられる。和洋問わず、短時間でキャッチーなメロディをアピールする必要があるため、ハードルが極力低い、そしてフックしやすい曲が、生理的に「ポイントが高い」と思う。何度も使われているけど、「君は天然色」や「ボーントゥラブユー」なんかは、特に似た曲が思い出せないけど、強く訴求した気がする。もっとも、これらは高頻度の接触によって好感度が上昇した可能性も高いけど。
ともかく、「良いメロディ」は、「歌を聴く」上で、最も重要だと思う。歌詞やら歌い手やらは、その先にあることで、「良い歌はまずメロディありき」だ。てか、
あれほど有名でヒット曲のあるサザンオールスターズや松任谷由実、中島みゆきでさえ、極めて強くフックする曲はごくごく一握り。
人に寄るとは思いつつ、サザンは「波乗りジョニー」、ユーミンは高校時代の「リフレインが叫んでる」、中島みゆきは割と最近の「歌姫」以降、個人的にフックした曲はない。まぁ全部聴いたわけじゃないけど。
・・・まぁそんな話は本題とあんま関係無い。
最近昔の失恋ソングにハマってるのだけど、今でも心に響いてくる歌となると、
メロディでも歌詞でもない部分が重要なのかな、と。
つまり、
ボーカル。声が。
何度も何度も何度も何度も聴いて、さらに飽きない、また聴きたいと思い、そして聴いて、
やっぱいいな、と思う。
車の中で聴きながら口ずさみ、軽く鳥肌が立って、グッと来る。誰にでも共感出来るわけじゃない。ただ、自分が「凄く好き」だな、と。今でも「聴ける」歌だな、と。
それを挙げてみる。
全部失恋ソングってわけでもないけど、、、。
●ずっと好きな声の好きな歌
・奥華子「ガーネット」※弾き語り
https://www.youtube.com/watch?v=X_Irpw_LL2o
・JungleSmile「片思い」※LIVE
https://www.youtube.com/watch?v=-3u9i6vIYpg
・TAMTAM「友達でいいから」
https://www.youtube.com/watch?v=nO5Mky98v6s
・SuperCell「さよならメモリーズ」※PVで歌ってるのは別人
https://www.youtube.com/watch?v=nYZX3GRHOIA
・SuperCell「君の知らない物語」
https://www.youtube.com/watch?v=Ac1cv_55FCM
・3月のパンタシア「はじまりの速度」
https://www.youtube.com/watch?v=v6vy_YgfbDE
・JILL「Tell Me Why」※自分でもなんで好きかよくわからない。パーソンズのボーカル
https://www.youtube.com/watch?v=wPyFSWtDimw
・ClariS「ナイショの話(A ELECTRO REMIX)」
https://www.youtube.com/watch?v=Xf_hJ4Pkyq0
・山崎まさよし「One more tim One more chance」
https://www.youtube.com/watch?v=BqFftJDXii0
・COMPLEX「恋を止めないで」※震災支援LIVE カッコ良すぎヤバい
https://www.youtube.com/watch?v=42W-8Xop91U
・チェッカーズ「シェリー」※PV?
https://www.youtube.com/watch?v=Xp0eV_US7Xo
10曲しかないわけはないのだけど、パッと思い返して出てきたのはこれだけ。てか、こないだ同級生の女子と音楽の話をしたとき、
音楽の良さを共有するのは、映画やマンガ、アニメの共有より遙かにハードルが高いもんだなぁ
と痛感した。結局恋愛観の違い、立場の違い、単純に性別の違いが、そのまま音楽の好みにも強烈に反映される。僕も「声の良さ」で曲を評価してるから、そこだけでも「好み」のウェイトが少なからずあることは否めないし避けられない事実なのだけど、
女子は、昔の歌を聴かない。
昔の男を振り返らないのと同じことかもってくらい、女子は「今を生きてる」なと。まぁ「何年前まで今に入るのか」って話はあるけど。
あと、何周も回って、ジャズだとかオールディーズだとかの良さを感じることに関しては、女子も男子もないのかも知れないけど。
ただ、、、
もしも、そんな現実を理解、咀嚼してなお歌詞なり声なり曲なりの良さを共有出来る異性の友人が出来るなら、それはそれで凄く嬉しいことなんだろうなぁって想像したりもする。現実には居ないかも知れないし、それこそ映画以上にハードルが高いからこそ、その「ファンタジー」にあこがれを抱くのかも知れないけど、、、。
でもやっぱ、男と女の好きな歌は、基本違うよな。娘が学生時代それなりに好みの近さを感じたこともあったけど、大学で家を離れてしまっては、たぶんもう僕とは大きくレールが離れただろうなって思う。てか長男も自室が出来て、自分の手の届く曲が親の流す曲と乖離し始めた時点で、「音楽の共有、共感」は難しくなったって思うからな。
音楽の趣味を共有するのは、ある意味奇跡と言えるかも知れないな。
ま、そんな中でも、アニソンだけは別扱いで「共有しやすい特別なカテゴリー」って気はするけどさ。
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