ワイルドストームほか
●ワイルドストーム
台風モノだし、ロブ・コーエンの文字がデカデカと出てたパッケージだしと借りてきた。ロブ・コーエンは、ワイルドスピードの一作目の監督が一番有名な仕事だけど、他にもトリプルX、ステルス、デイライト、ハムナプトラ3など、「僕好み」の作品をいっぱい撮ってる監督。
ケレン味に溢れ、洒落臭くない。
言い換えれば、
ミーハーでわかりやすい映画が得意な監督。
それで何が悪いって感じ。てか「ワイルドス○ー○」まで同じなのは、確信犯なのか!?このままシリーズ化出来る素材とも思えないのだけども。
キャストで知った顔はヒロインひとりだけ。「96時間」で娘役をやってたマギー・グレイス。際だって美人ではないけど、居心地が悪いほどブサイクでもない。「ちょうどいいヒロイン」。
あらすじは、
子供の頃台風で父親を失った兄弟が大人になって、またも巨大な台風に直面しつつ、一方では大規模な現金強奪の組織的犯行が行われようとしてた、、、みたいな話。
ディザスター100%の映画かと思ったら、存外サスペンス濃度が高め。
雰囲気的には、エメリッヒ監督の「ホワイトハウスダウン」みたいな感じ。かなり大がかりな前準備をして、現金(使用済み)6億ドルを盗み出す輩と、その現金のセキュリティ担当?のヒロイン、気象学者になった弟と、街の電気屋さんになった兄貴が巻き込まれる感じ。
巨大な台風≒竜巻と言えば、デイアフタートゥモローは避けては通れないと思いつつ、似たようなアプローチではなかなか超えられないとも思いつつ、だったら、派手な強盗と一緒にやれば贅沢なんじゃね?
的な?
ある意味ロブ・コーエンらしい。ステルスで仲間を撃ち落とした人工知能と仲良く彼女を助けに行ってしまう。
そう言う節操のないところが好き。
ワイルドスピードだって、もともと警官だったのに余裕で犯罪者だもんね。
それでいいと思います!
絵作りはしっかりと派手で、C級クリーチャーホラーとかとは比べものにならないお金が掛かってる一方で、派手な前フリで準備してたのをサクッと無しにしちゃったりとか、
※ネタバレなので詳しく書かないけど
「殺す理由」「生かす理由」が結構適当だったりとか、
誰が誰の弟とか恋人とかもよくわからなかったりとか、
最後の最後も、正直かなりよくわからない。
ネタバレ反転「台風の目と一緒に移動してるのはいいけど、いつまでもその移動に沿って高速移動出来る道があるわけじゃないだろ」とか。
そう言うの、いいから!
って言わんばかりのご都合主義で紡がれたストーリー。
これぞロブ・コーエン節。
しょっちゅう映画について文句ばっか言ってるくせに、こういうのは気にならないのかって言われそうだけど、つまりは、
一線超えてれば平気。
ワンパンマンが月に飛ばされたりとか、アラレちゃんが地球を真っ二つにするのを見て「そんなバカな!」とは言わないわけで、
彼の映画は、そう言うところに踏み込んでると僕は思う。
特に理屈っぽい話とか、検証とかどうでもいい感じで、テンポの良さや絵的な撮れ高、展開のメリハリと気持ちいいハッピーエンドさえ作れればそれでいいと。
見る人によっては全然評価出来ないかも知れないけど、自分はこういうのが好きだからしょうがない。
つってもクリス評価は★★★で、そこまでバカ高くもないけど。やっぱ主演の兄弟二人がイマイチ魅力がなかったのが残念。あと、本来ならケビン・スペイシーがやりそうなヒールが別の俳優で、イマイチしっくり来なかったのもちょっとだけ残念。まぁケビンは「お痛」が過ぎて現在何やってるかわからない状況だけど。シャイア・ラブーフとクリス・プラット辺りに兄弟やらせてたら、評価がもう1、2点上がったかもな~。
彼の監督作品が好きな人にだけオススメです。
●夜は短し歩けよ乙女
森見登美彦原作の劇場版アニメ。「四畳半神話大系」と同じ監督?アニメスタジオはマッドハウスではないみたいだけど、方向性はソックリ。てか、
同じかと思った。
冴えない主人公と、お酒大好きなヒロイン、人間なのか妖怪なのかわからないような登場人物が繰り広げるドタバタラブコメディ、、、っぽいのだけど、
「ラブコメディ」って感じは全く無かった。
ラブ要素があまりに希薄で、さらに自分の理解の外側の世界過ぎて、
序盤でグッスリ寝オチしてしまいました!
で、終盤なんか歌とか歌って賑やかな画面になったので起き出して最後まで視聴。
つまり、半分くらい見ていません。
とりあえず評価は出来ないというか、
僕なら寝ちゃうような映画です。
って感じ。あと、最後はハッピーエンドにはなるけど、
全然しっくりは来ませんでしたわ<そりゃ半分寝てればそうだわ。
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