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2019年10月18日 (金)

アラジン

実写版のヤツ。正直アニメは大好きだったけど、今見るとやっぱりマイナスの溜めが気になって飛ばし飛ばしになってしまうから、実写であろうとなかろうと、「厳しい」と思ってた。でもまぁ新作だったし、他にめぼしい物があったわけじゃないし、

 ウィル・スミスも嫌いじゃないので、

借りて見た。

いろいろ思う事はあるけど、一番の感想は、、、

 アニメ版がいかに素晴らしかったか。

美女と野獣の時にも似たようなことを書いたような気もするけど、あれとはちょっと違う。

美女と野獣は、もう純粋かつ単純に、全ての要素においてアニメのがよかったと思う。歌も、絵も、ちょっとした和訳でさえ、アニメ版と実写版では、、、少なくとも僕の中では、

 比べられないほどアニメ版が好きだ。

実際実写版を見てからもアニメ版は見直しているけど、実写版は別段最初に一回見ただけでもう結構という感じだったし。

一方アラジンは、

 アニメ版の歌と展開があったからこそ、今この映画が素晴らしいものになっている。

ほぼ主題歌だけだった感のある美女と野獣と比べ、アラジンは他にもいい曲が多い。だからこそ、アニメの時点で「完成度が高かった」ことを感じるし、

 それを少しアレンジするだけで、「ここまで面白くなる」と思った。

そう、

 実写版アラジンも、結構良かった。

少なくとも実写版美女と野獣2作品よりは。
※エマの前のヤツも

特に何が良かったか。

 ジャスミンが美人。

これがデカい。ヒロイン重視のクリスなので、ジャスミンがアニメ版より美人だったことが凄く重要にして、

 実写版の価値を押し上げた。

逆にアラジンは、「錦戸亮みたい」。まぁ終盤になってやっと「ピンと来た」だけだけど。あと、

 ジーニーが、今まで以上に人間臭い。

よもや(ネタバレだけど)人間だったとは。でもって人間の女性に恋をしちゃうとは!

いい意味での裏切り。そしてとてもしっくりくる導入と結末。

 アニメをたたき台にしつつ、しっかり実写らしいエッセンスも折り込んでたな、と。

逆に、失速した感があったのは、「無理にミュージカルシーンに仕上げすぎ」。特に僕は吹き替えで見たので、

 リップシンクが全く出来てないことにどうにも違和感を感じてしまった。

まぁ当然だし、最初から字幕で見れば良かったのかも知れないけど。

でも、その点を除けば、山ちゃんのジーニーは鉄板のクオリティだったし、アラジンもジャスミンも、菅生さんがやってた王様の声優もバッチリ。

 てか、ジャスミンは歌を別の人がやってたのかも知れないけど、相当良かった。

アニメ版に記憶がないジャスミンのソロ曲とか、

 これは、、、なかなかだな!

と思わず聞き入ってしまったし、メインテーマは、悔しいけどやっぱりジーンとしてしまった。美女と野獣もアラジンも、主題歌が最高でなかったら絶対ここまでヒットしなかった。

 「映画の感動の9割は音楽で決まる」byスティーブン・スピルバーグ
 ※うろ覚え

まさにそんな感じ。

VFX関連は、正直もう何がどうなっても驚かないし、「受け入れてしまうほど慣れてしまった」。昔昔大昔のアニメに驚かないのと同じ。

てか、小さな話だけど、昔読んだアラジンには、「指輪の魔人」も居たと思ったけど、アニメ版以降全く出て来なくなったね。まぁ蛇足の一言で片付けられちゃったのかも知れないけども。

展開はほぼほぼアニメ版を踏襲していて、その点でも「既にほぼ完成されていた」ことを感じさせた。砂漠の遺跡にしても、空を飛ぶシーン、ジャファーを最後ハメるとことかも。みんなアニメ版そのまま。

 ぶっちゃけ何が違ったのかよくわからないレベル。

ただ、だからこそマイナスの溜めもきっちりあって、途中よっぽど飛ばしてしまおうかと思ったりもした。

 珍しく飛ばさなかったけど。

恋する乙女の表情を見せるジャスミンだけでなく、侍女のダリアも
※アニメには居なかったけど
とてもいい演技。思わずにニヤリとしてしまう。

トラのラジャーもイイ感じだし、魔法の絨毯や猿のアブー、、、まぁアブーはさすがにアニメ版のが表情を付けやすくて愛着があったかな。

 その分ジーニーが割増しで良くなってたけど。

最後の最後、スタッフロールのダンスシーンに歌がないのがむしろ違和感。途中もう少し削ってもイイ歌シーンもあったけど、
※あくまで僕の好みでは、だけど

 最後は何だかんだ言って泣けちゃったし、見て損したってこともなかった。

てか、一回最初から最後まで見ないと、「凄く好きなシーンをまた見直そうと言う気になれない」んだよな。まぁテレビで放送するのはもうしばらく先になるだろうけど。

クリス評価は★★★かな~。7点まであと一歩って感じ。

 ジャファーがアニメ版と比べてかなり(キャラが)弱かった。

もっとメイクが派手で、「悪どそう」に仕上げて欲しかったし、ラストがあまりにあっさりし過ぎた気もする。大蛇になればいいってもんでもないけど。

・・・

ジャスミンは、ナオミ・スコットという女優さんで、調べてみたら「イギリス人とウガンダ出身のインド系移民の混血」だった。「黒人っぽくないけど、白人なのかなぁ」と感じた答えが「混血」だったのか、と。

パワーレンジャーにも出てたけど、あの時はもっと黒人色を強めに出してた記憶があり、そこまで美人さん扱いもしてなかったけど、

 今回はスゲェハマり役だった。

彼女がヒロインじゃなかったら、2点くらい下がったかも知れない。

監督のガイ・リッチーは、ロバートダウニーJRのシャーロックホームズ2作を見た以外、特に目立った作品はなかった。てかマドンナの元旦那さんだったんだな。

 まぁそう言う男は一杯居そうだけど。

・・・

基本はディズニー映画なので、ディズニーが嫌いな人には間違いなくオススメ出来ない。ただ、

 美女と野獣よりは「アニメ版に比肩しうる内容」だったと思う

ので、「なんぼのもんじゃい」と思った人は、借りてきてもいいと思う。てか、

 アニメ版にも思ったけど、「あんなデート」に誘われたら、よほどのブサイクでも恋に落ちちゃうんじゃないの?って、今回も思ったわ。

スーパーマン(クリストファーリーブの)でも同じようなシーンがあって、元々はそこからインスパイアされたものだとは思うけど、

 なかなか「二人きりで夜空を飛び回る」ってシチュエーションを超える「新設定」は難しいよね。

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