家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています
実写劇場版。ネットフリックスの「もうすぐ」に入っていた頃からチェックしていて、今日、ポケモンが忙しいのに、ついつい再生開始。
面白かった!
マンガは「試し読み」か何かで最初の数ページ読んだ程度。ああこれは奥さんが死んだふりをしてるマンガなんだな、と思ってた。
で、実際始まってみると、そのエピソードは開始5分ほどで終わってしまい、
残り1時間50分、どうやって埋める気なの!?全部コレって無理があるよね?
そんな面持ちで見てたら、、、
思った以上に「いい映画」だった。
たぶん原作通りなのだろうけど、予想とは全然違っていて、何て言うか、
コメディじゃなかった。
ともすれば重すぎるかなぁと思える部分も無いではないけど、終盤のまとめ方が素晴らしくて、
気持ちのいい涙が止まらない。
涙には何種類もあるけど、無理矢理泣かされるのは僕的にあんま好きじゃない。「気持ちいい涙」とは、そんな無理矢理感ではなくて、なんだろ、気持ちが高揚して、じんわりと、でもしっかりと溢れてしまう感じ。
全編通して「良いばっかり」ではないので、評価は★★★☆(7/10点)くらいだけど、見る前は4点くらいの期待値だったので、
良い意味で大きく裏切ってくれたな、と。
主人公はバツイチの39歳。再婚相手の妻はたぶん26~30歳くらいかな。結婚して3年過ぎると、離婚する夫婦が多いと言う話を思い描きながら、もうすぐ3度目の結婚記念日だなぁと帰宅すると、
妻が口から血を流して倒れている。
揺すっても動かない妻。慌てて117に電話しようとすると、むくっと起き出し、笑顔で、
「ごはんにしますね!」
呆れるやら疲れるやら。
主人公は、同僚に相談しつつも、妻が自分に不満を抱いているのだと思い、いろいろ手を打つが、、。
みたいな話。
さっきも書いたけど、展開がまず素晴らしく良かったけど、それに負けないくらい、
キャストが最高だった。
ヒロイン妻ちえを榮倉奈々。主人公じゅんを安田顕。安田はやや歳が行きすぎかな、とも思ったけど、バツイチを演出しつつバランスが取れる配役としては、なかなか。てか、
何より榮倉奈々が最高過ぎる。
原作の持ち味をここまでキッチリ再現出来る子は、たぶん他には居ない。ぶっちゃけ原作では、旦那さんと奥さんの身長差が結構あるのに、映画ではほぼ同じ。榮倉奈々はかなり長身なのでバランス取りづらいよなぁと思ってたのだけど、
キャラクターのシンクロ率がそれを補って余りあるレベルだった。
脇役全般もマンガをそのまま実写化したかのようで、特筆すべきは、
幼少期のちえ
もうかわいすぎる。
か わ い す ぎ る !!
ぶっちゃけルックスだけじゃないと思う。纏ってる感じ、笑顔、言葉、物語の終盤にちょっと出てくるだけなのだけど、
あれで一気に全体のクオリティが上がった。
文字通り胸を打たれてしまった。
時折重くて「10秒だけ飛ばしたい」ってところも無くはなかったけど、ガマンして全部見た。スタッフロールも、原作のイラストがあってそれと比較出来る楽しさがあり、
いやいや、素晴らしい映画だった。
こういう普通に生きてたら映画化されたことも知らなかった、ましてや邦画だから、レンタルに行っても棚も見ない。それを、ある意味向こうからプッシュしてもらって、チェックすることが出来て、普通の画質でCMもなく、休日の昼間に見て、
涙を吸ったティッシュが小さく丸くなる感じ。
悪くない。いや、むしろ最高だなって思う。
未婚者より既婚者に訴求する話だったかなぁとは思うけど、こんな奥さん、最高だよな~とも思う。いやはや、ホント良かった。面白かったとか楽しかったって形容詞ではなくて、「良かった」ってのがしっくり来る作品だったな!てか榮倉奈々はやっぱ演技が上手いわ。似た顔立ちだけど本田翼とは全然別だ。ばっさーも顔は好きだけど!<聞いてない。
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