スコット・ピルグリムvs邪悪な元カレ軍団
ヤバイ!超良かった!
タイトル自体は、メアリー・エリザベス・ウィンステッドを調べた時に見覚えがあったけど、てっきりただのイロモノ映画かと思ってスルーしてた。
さにあらず!
映画が好きな人なら、、、てか、誰が楽しめるか、訴求するかは、全くわからない。ただ、
僕には相当訴求しまくった。
全編通してマイナスが一切無いわけじゃないけど、それを補ってあまりあるプラスがある。楽しくて、テンポが良く、予想のジグザグ上を行く無駄なハイクオリティとハイレベルなキャスト。
見終わってみれば、これだけのキャストが出てるのも頷ける。
だって相当楽しい映画なんだもの。
あらすじとしては、
一目惚れした彼女には、過去に付き合った恋人が7人居て、彼女と付き合うには、その7人を倒さなきゃならない、、、。
てか、それだけ見るとムチャクチャつまんなそう。てか、ある側面においては確かにクソっぽくてチープなのだけど、別の側面からは、
相当な傑作と言ってイイ。
日本のサブカルが大好きで、さらに本気で造形が深いことを感じさせる演出と展開、なにより、これほどイロモノ臭満ちあふれた作風なのに、
スゲェお金が掛けてある。
「本気のおふざけ」。さすがアメリカという感じ。日本では絶対このレベルの映画は作れないだろうと思う。てかどんだけ僕が感銘を受けたか端的に言うなら、
タイトルを一言一句間違えずに慎重に書いたほど。
いつも結構適当なのに。
クリス評価は★★★★!
ハッキリ言って同じ類の映画では№1じゃないかと思う。こんないい加減(に見えるだけだけど)で、悪ふざけの塊、下世話で下品で、それでも十分笑えるところもあったし、スゲェ良かった!
でもオススメ出来るかどうかは、見る人次第。念のため。
みんながみんな楽しめるとは限らないので要注意。
以下ネタバレも交えつつ感想箇条書き。てか、こんなのが隠れてるから、映画は侮れない。文字通りダークホース。「エージェント・ウルトラ」も見る前の印象は似たような感じだったけど、
クオリティ&面白さは全く違うから。
「似て非なる作品」とは、まさにこのことだ。
・メアリー・エリザベス・ウィンステッドがとっても良い。下着姿やキスシーンも眼福だけど、太い二の腕がイイ感じにエロくて、でもダサすぎるヘアカラーで強引に魅力を攪乱してる感じ。顔の仕上がりは決して過去作と比べて良かったとは言えないけど、やっぱり彼女はイイ。てか、いつ見ても好きだけど、他の作品
※ダイハード3、ファイナルデッドコースター、遊星からの物体Xファーストコンタクト
では、なかなか色っぽいシーンがなかったので、普通にニヤニヤ出来た。
・主人公も相当イイ。見たことも聞いたこともない俳優だったけど、殺陣のクオリティは「牙狼レベル」で、何より、
どんなヒドい目に遭っても、顔に一切傷が付かないのがイイ。
ゲームライクな作風の中で、しっかりそう言う「ディティール」をキープしてるのが凄く良かった。普通の作品なら、汚れたり血を流したりと言うメイクをしていくのに、
常に清潔満点な顔立ち。
それでいいと思います!
・もう一人のヒロインも悪くない。アジア系で、ちょいちょい暴走する子だけど、状況が状況なら十分恋人になってもおかしくない「イレギュラーなかわいさ」がある子で、ルックスはやや微妙だったけど、見ていてホッコリした。嫉妬深いのもカワイイ。
・脇役というか、ゲスト的な出演者が豪華過ぎて笑う。一番有名なのはクリス・エヴァンスだけど、妹役のアナ・ケンドリックは相変わらず超かわいいし、
※2010年の映画だけど、この頃のアナが一番かわいかった気がする
元カレのひとりには、
この顔、絶対どっかで見たことある。このジャスティスな感じ、このアゴ、この胸板、、、目が光ってるし、、、
って、ブランドン・ラウス(スーパーマンR)じゃーーーん!!!
笑える。まさかこんなところで仕事してたとは!
日本人も二人、斉藤慶太と斉藤祥太。セリフが一切無いのはご愛敬。
スコットの元カノで、今をときめく「キャプテン・マーベル」本人ブリー・ラーソンが出てたのも超ビックリ。見てる時は気付かなかったけど、
※キャプテン・マーベルをやったのはこのかなり後
イイ感じに壊れた役でとっても愉快。
てかふと思い立って検索したら、監督のエドガー・ライトは、
アナ・ケンドリックの元カレ!
てかこの映画の頃はまさに恋人同士で、なんだかそう言うのも愉快。なるほど「妹」にするわけだと。
※キスシーンとか見たくないだろうからね。
てか今見たら、意外なほど良かった「ベイビードライバー」の監督もやってて、タイトルだけでスルーした「ワールズ・エンド酔っぱらいが世界を救う!」も、見てもいいかも!って思ったわ。
・興収は制作費6000万ドルを回収出来なかったみたいだけど、映画としてはガチで最高だった。てか、お金使いすぎだわなぶっちゃけ。
・敵を倒すとコインになるところなんかは、READY PLAYER ONEみたい。でも年式はこっちのが古いから、もしかしたらあっちがマネしたのかも。
・画面に表示されるエフェクトがムチャクチャ多くて、さらにとても凝ってる。似たテイストは他の作品でもあったと思うけど、ここまで徹底してるのは本作くらい
・殺陣のクオリティが素晴らしく良い。基本ステゴロなのだけど、蛇腹の付いたガリアンソードみたいなのを使ったり、マイティソーのハンマーみたいなのやら、双剣やら日本刀っぽいのやら、
武器も凝っててイイ感じ。
壁が壊れる演出とかも、ある意味日本の特撮ヒーローっぽく、さらに、
イイ意味で度が過ぎてる。
ユニバーサルのタイトルチューンにアレンジが入ってた時点で本気の度合いも感じたけど、それに見合う内容だとはよもや思わなかった。
・ゲイのルームメイトも、なかなか良い味。基本僕はゲイは好きじゃないのだけど、この映画ではイイ感じの脇役になっていて、見ていて気持ち悪い感じはしなかった。ソレ系のネタで笑い取ってくれたところもあったし。
・一応はハッピーエンド。スタッフロールのあとには何もないけど、続編とか無いのかな。
・ゼルダの伝説の音楽が使われてたらしいけど、見終わった頃には忘れてた。そのくらい濃密な時間だった
・原題は「スコットピルグリムvsザ・ワールド」。ゲームも出てるらしいけど、「わからなくもない」。スゲェゲームっぽい映画だったし。
・演出の懲り方がある種出崎統っぽい。だから微妙な既視感を感じたのだと思う。
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作品の温度としては、「血なまぐささを抜いたキックアス」かなぁ。とにかく、「キャストが凄くイイ」し、話も思ってた以上に面白く、演出の派手さも新鮮にしてハイテンポ、さらに格闘シーンのクオリティがとても高い。ハリウッドの超大作であっても、このレベルの殺陣を実現してる作品は他にそれほど多くないと思う。スターウォーズと比べてもなんら遜色ないほど。
僕が8点を付けるのも無理からぬ事。
ただ、序盤~中盤少し澱んだのが残念。スコットも平気で二股状態だったし、
※片方はキッチリ別れを切り出すけど
出てる連中の大半は、結構クソ野郎(イイ意味で)<って「イイ意味でクソ野郎」ってどゆこと!?
とにかく、「見て良かった」「面白かった!」。オススメ出来るかどうかは、あなた次第だけど、僕はスゲェ好き。絶対また見る。てかヤフー映画のレビューも温度差スゲェな。笑。
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