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2019年12月 6日 (金)

きみと、波にのれたら

うーむ。いろいろ予想外。

青ブタを借りにツタヤに行ったら、ケースもなく棚にポップだけ置いてあったので、「これないの?」と訊くと、「明日からです。商品はもうあるんですけどね」。

だったら貸してよ、と軽くダダをこねたが、当然ダメ。問題無い。大人の対応だ。

僕の記憶では、「天気の子」の公開時に当て馬のようにぶつけられた作品があったような、、コレだったような、、、違ったかな?むしろこっちのが話題だったような、、、違ったかな?

 みたいな?

俄然見たくなったけど、明日からのレンタルでは僕が仕事を終えて借りる時間にはもう無いかも知れない。そもそも、どんな映画なのかも全く知らないところからの「借りたい」だったのだけど、、、

 何のことはない、その日僕は休日だった。

ただ、青ブタを2回通り見て、十分な満足感で満ち足りていた僕は、

 面倒だし借りに行かなくてもいいかな?

とも思った。でも、ここでそのまま家から出ないのは、

 負けじゃないか?

歳を取ると、こういう戦いに「負けやすくなる」。今回も負けちゃっていいのか?どうなんだクリス!?

 行こう!借りに行こう!

こういうのは、及び腰になったら負け、及び腰は、楽な道かも知れないけど、楽しい道じゃない。僕は「楽より楽しい」をチョイスする生き方を、出来る限りしていきたいのだ。

 結果、この映画が、自分のイメージする内容と大きく乖離していたとしても。

なんつーか、、、一言で言うと、

 若い子向きのアニメだった。

それも、アニオタではなく、ナウなヤングカップルがバッチグーな印象を抱きそうな、僕らの世代で言えば「私をスキーに連れてって」とか「彼女が水着に着替えたら」みたいな、「ホイチョイプロダクション」なテイスト。

 だって、主題歌がジェネレーションズで、声優もその人。さらにヒロインは川栄李奈。

全然川栄だってわからなかったけど、

 素人臭さは感じた。でも終盤は馴染んできて、悪くなかった。

僕はラブコメ、ラブストーリーが嫌いではない。ただ、

 ラブストーリーなら何でも大好きというわけじゃないのだなぁと言うことを、見て改めて実感した。

「植物図鑑」ですら普通に最後まで見終える「剛の者」である自覚があったが、

 これは相当恥ずかしい映画だった。

とにかくことある事にジェネレーションズの「Brand New Story」を歌いまくる主人公。

 世代じゃないと言えばそれまでだけど、あまりにも馴染みがなさ過ぎる曲を、さも「懐かしの名曲」のように歌われても、、、。

 まさにジェネレーションギャップ!

みんなも考えてみて、自分がメインで歌を聞いていた頃から、随分経って、最近あまり若い子の曲とか聴かなくなった、わからなくなったなぁと思った頃の曲を、「懐かしの曲」と言われる感じ。

 未来なのか過去なのか、どっちなんだよ!?

さらに、作画も思いっきり今風というか、シャレオツというか、ストーリーに関しては、ハヤリの「ラブ×SF」で、「ラブ×タイムパラドックス」ではない感じ。薄味と言えば薄味なSF度で、ともすれば、

 ただの精神病患者なヒロイン

に違和感を禁じ得ず、さらに言えば、終盤の「頭の悪い妹」の行動に、

 悪いけど、カチンと来た。

辻褄合わせ、ご都合主義のために、本来なら絶対やらない行動をキャラクターにさせる感じ?

 それまでも大して高い温度じゃなかったけど、、、具体的に言えばその年の最初のプールの温度くらいの低さだったけど、

 一気に氷点下寒中水泳レベルに冷めたわ。

それまでも大概恥ずかしい展開で、相当キツキツだったけど。

あらすじとしては、

大学生くらいで、ひとり暮らしを始めた昔からサーフィンをしてたヒロインが、火事で消防隊員に助けられ、恋に落ちてハッピー満喫、しかし、、、

みたいな。もう序盤の流れから、「よくないことが起こるオーラ」満タンで、案の定って感じ。そこからのアクロバティックな展開もある意味「ハヤリだもんね」って感じで、さほど感銘もなく、ましてや全編通して歌われるさっき書いた歌が、

 恥ずかしいんですけど、、、

良かったのは、妹が最後手のひらクルリなセリフを口にしたことくらい?

 こんなのが天気の子の対抗馬なわけねぇな、と。ありゃあオレの勘違いだったわ、と。そもそもそんな映画無かったかも知れないな、と。

 ペンギン・ハイウェイのが10倍好きだわ、と。

自分的には「きみと、波にのれたら」の評価は、

 ☆(1/10点)くらい。

てか、そもそも「僕が見ちゃダメな映画」だった。青少年に北斗の拳、幼児にクレヨンしんちゃんを見せたがらない親が居るように、中学生がポルノ映画を観ちゃダメなように、

 49歳のオッサンが見ちゃダメな映画だったわ。

せめて女子じゃなきゃダメ。どうも僕は女子じゃなかったって、見て改めて痛感したわ。

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コメント

クリスさんこんにちは。
この映画はタイトルしか知りませんでしたが、私にも合いそうもありませんね笑。

ペンギンハイウェイの文字があったので以下紹介しますね。まー私自身もついさっき知ったばかりなのですが、製作会社のスタジオコロリドさんがYKKと組んだショートアニメを連載?してます。私はまだ1話しか見てませんが、ペンギンの絵柄なのでクリスさんにもご紹介しやすいかなと。

https://colorido.co.jp/works/1465/

投稿: ゴロー | 2019年12月10日 (火) 07時20分

ちすゴローさん、クリスですまいど。今日はライオンキングを見てました。笑。

 スゲェ普通だった!

ファブローが好きだから見ただけで、思った以上にオリジナル重視のファブローテイスト薄口で残念。

それはそうと、そう言えば「きみと、波にのれたら」のスタッフロールにもコロリドの名前が出てたような気がしたなぁと思いつつ、ご紹介の動画を見ました。

 あまりに展開が早すぎて、正直ちょっとついて行けなかったり、、、

男の子の両脇に女の子が居ることに、少なからぬ違和感を感じつつ、
※彼女二人!?マジで!?
短時間で未来の異世界を構築するのは大変だよなぁとも思いつつ。

ちゃんとフルで世界構築して欲しかったような、そんな作品でしたね。短い尺に詰め込みすぎてる感が否めずというところです。

でも、教えて貰わなかったらずっと知らないままだったと思います。ありがとうございました!

PS. YESTERDAYはご覧になられましたか?相当オススメですよ(^^!

投稿: クリス | 2019年12月11日 (水) 01時53分

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