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2019年12月 2日 (月)

未来を感じた物

何の担保もなく書き始める。

●どうぶつの森カードe

どう調べてもその記憶量(文字数)がわからなかったのだけど、基本的にはQRコードのような二次元コードで、

 1cm×6cmくらいのスペースだけで簡単なプログラムが実行出来るくらいのデータ量があったと思われる。

リリース当初は、これがどんな物なのか全くわからず、「ただのキー」だと思った。つまり、予めゲーム内にプログラムされていたものを、このコードをカードeリーダーに通すことでアンロックする、のだと。

でもだがしかしこれは勘違いだったようで、あの薄いグレーの領域だけで、一から十までプログラムが完結してるらしかった。

 なんか凄いな未来。

「ベーシックマガジン」に載ってたようなベーシックプログラムでさえ、それなりに小さな文字で印刷されても、相応のページや行数に渡っていたのに、あんな小さなスペースで、それも電子的なデバイスを何も載せない「ただの紙」なのに、プログラムという「こんぴゅーたーな」データを記録出来るなんて、、

 未来スゲェ

って思った。

ちなみにQRコードも、結構な文字数が記録出来るらしい。アルファベットとかなら7000文字とか、漢字なら1700文字とか。さっきのeカードはもっと記録出来てた気がするけど、、、思い出せないし調べても見つからないのがもどかしい。

●音の出るカード

グリーティングカードなどで比較的ポピュラーになったけど、僕が一番最初に遭遇したのは、自分が小六の頃だったと思う。つまり、49-12=37年前。

ハガキ大の二つ折りの紙を開くと、

 いきなり音楽が鳴り始めた。

このときの衝撃を何と例えたら良いやら。

まず最初は「紙なのに!?」。中に何かが入ってると言う発想がまずなかった。紙は決してコピー用紙のように薄い物ではなかったし、たぶん「1枚に見えて実は重ねてあった」のだと思うのだけど、若かりし僕にはそんな発想もなく、

 なんで!?

で、よーく見ると折り目の真ん中に細い針金のようなものがあり、それが実質的なスイッチになって、極薄のICチップから音を鳴らしてるっぽいことがわかった。

 てかスピーカーって奥行きが要るものじゃないの?

これも不思議。だって「紙」だよ?良く言う「紙一重」って
※実際には「一重ではない」のだけど
使われる紙に、音が鳴る要素なんて、、、

 未来だったわ。

●光ファイバー通信

最初にその話を聞いた頃は、僕のパソコンの通信が「アナログ14400bps」くらいだった頃だったと思う。14400bpsとは、「毎秒14400バイト」の通信速度という意味で、14.4kbps。で、実際はそんなにも出ず「3kbps」。この速度は、例えば3MBの曲ファイルを転送するのに、1000秒、つまり17分掛かるくらいの速度。
※勘違いしてたらゴメン。もしかしたら「ビット」でこの「1/8倍速」だったかも

 それが光ファイバーだと、「100万bps」なのだという。
 ※その当時の曖昧な記憶

 17分が、3秒になる!?

凄い。凄すぎる。未来ってそんな世界なの?

例えば、新幹線のぞみで名古屋から大阪まで50分くらい?それが、

 10秒くらいになっちゃうほどの進化!

仕組みとか全然わからなかったし、今もよくわかってないけど、こういう進化があってこそ、動画配信とか「フルHD動画」とかが実現したんだろうな~って思う。

てか、名古屋大阪間10秒って、もう「どこでもドア」レベルだし。リアルに乗り物が存在したとしたら、重力加速度で「マジで死んじゃう」と思う。

●エミュレーター

ぶっちゃけ非合法色が強くなって、僕自身スッキリ足を洗っているのだけど、最初に存在を知った頃は、

 浮かれまくった。

今ほど悪いことって空気がなく、
※そりゃ存在そのものを知ってる人がほとんど居ないレベルだったし

やり方すら知ってる人がほとんど居ないレベル。今でも覚えてるけど、

 まだGoogleを知らなかった頃。

「ググれ」と言われても何のことやら。当然トップページはYahoo(ヤッホー)だった頃だ。

自分は、とにかくゲームが大好きで、ファミコンディスクからマークIII、PCエンジンなど、出来る限り遊べる状態でキープしてないと「生きた心地がしない」人間だった。でも、エミュがあれば、そんないつ壊れるとも知れないハードを保存する必要もなく、画面もキレイ、あまつさえ中断保存やら速度アップまで出来てしまうと言う。

 夢なら醒めないで!

見たこともない、雑誌に載ってるのを見ただけの「恋のホットロック」は、当時基盤が12万くらいした記憶がある。自分もいくつか基盤で買ったアーケードゲームがあるけど、さすがにそのレベルは手が届かなかった。

 それが目の前に!?

今は悪いことだと認識してるのでやってません(本当)。てかそもそも昔のゲームをそこまで熱を入れて遊びたいって思わなくなった。理由のひとつには、

 もういろんなルールを忘れてるし、手も覚えてないし、新たに覚えるのもおっくうになってきたから。

歳を取るってそう言うこと。

●ディズニーランドやUSJ

映像アトラクション。飛び出すメガネで「ホントに目の前にあるような」映像に、素直に興奮した。

でも実はこれよりも前、小学生の頃連れて行って貰った「ポートピア」の遊園地にあった「ジェットコースターの映像を見せるだけ」のアトラクション?と言うにはあまりにも粗雑な体験の方が衝撃だった。

地面にはイスもなく、コンクリートに直に座って、斜め上を見る感じ。スクリーンは大きく広く、視界が全て覆われるレベル。そのレベルで見た「ジェットコースターの座席からの映像」は、

 ・・・未来とは違うかも知れないけど、スンゲェ楽しかった!

「こんな娯楽もあるんだな」って感じ。その後、箱根辺りでシートがガタガタ動くタイプの飛び出す映像を見たり、ディズニーやUSJで見たり。

 凄いなぁ。

で、そこからの↓

●プレイステーションVR

一気に飛ぶけど、「思い出した順」なので仕方ない。これも実は事前段階があり、

 バーチャルボーイや、グラストロンの経験があったからこそ、素直に驚くことが出来た。

PSVRに限らず、仮想空間タイプのヘッドマウントディスプレイを体験したことが「ない」人には、この世界、印象として、

 「目の前に大きな画面が表示されるんでしょ?」

と思ってる人が居るかも知れない。実際バーチャルボーイやグラストロンはその類のモニターだったし、正直「迫力とはほど遠い」ものだった。

でもだがしかし!実際は全然違う。文字通り、

 見える物全てが異世界であり、宇宙であり、車のシート。

右を向けば右に世界があり、上も下も海の中。手を伸ばせばパワーローダーのレバーがあり、頭を振ればボールにぶつかる。

TDLやUSJの立体感のあと、僕らは「アバター」の3D映像や、任天堂3DSを体験するわけだけど、

 飛び出すと言うより「奥行きが出る」感じだな

そう思った人は、僕だけじゃないはず。
※アバターに関しては、ドーム型のスクリーンだとまた違ったのかも知れないけど

 PSVRは、それらの全てを超える「本当の仮想空間」を見せてくれた。

「目の前に大きなスクリーンがあるような感じ」とは、今も昔も変わらない表現だが、

 グラストロンが、「5m先に100インチのモニター」

だったのが、

 PSVRだと、「2m先に1000インチのモニター」

レベルだったりする。もちろん画面の隅から隅まで見渡すことなど出来ない。文字通り、「超巨大」なモニターとの対峙。

 そりゃ気持ち悪くもなる。

でも、

 未来のためならしょうがない。

まぁ解像度が低いのは、「旧PS4」だったからしょうがないけどね。

●携帯電話関連

実はそれほど未来を感じたことはない。僕が携帯電話を持ち始めたのは割と遅かったし、今でこそ「もはやオレの臓器」というレベルで使っていたとしても、「臓器故に未来ではない」感覚もある。

 「当たり前」は「未来ではない」のだ。

なので、むしろ一番未来を感じたのは、

 僕が20歳くらいの頃、修業先の社長が、「車に電話を積んだ頃」。

いわゆる「車載電話」というヤツで、大きさは、、、縦25cm幅7cm厚さ5cmくらい、、、だったと思う。

小笠郡と言うところから浜松まで頻繁に仕入れに出ていたので、その道すがらの連絡ツールとして導入されたのだけど、当時はまだ「車に乗りながら電話しちゃダメ」なんて法律もなく、でもそもそも僕自身がそれを使ってやりとりした記憶もほとんどなかった。でも、

 「電話を移動出来る」ってのは、未来っぽいなって思った。

-----------

未来ってのは、一言で言えば、

 「驚きを伴う変化」だと思う。

良い意味であって欲しいが、必ずしもそうじゃないかも知れない。接した時に、「スゲェ!」とか「おおっ!」と言う感嘆詞が口から出るようなこと。てか、上では大したことないみたいな書き方したけど、

 3DSの起動画面も結構「おおっ!」だったわ。

「立体だ!」って思ったんだったわ。

でもそこまでPSVRが浸透しなかったのは、やはりそれを共有しづらいということ、作るのが大変ということ、コストが掛かるってことなどがあるのかも。あと普通に遊ぶより遙かに疲れるし「酔うし」。

ゲームの未来は、解像度と色数の進化の歴史だった。あと画面の大きさもかな。それが事実上頭打ちになったら、次はどう進化していけばいいんだろう。先祖返り的シンプルな映像はゲーム性を売りにするのも、正直見飽きてる感じもするし、そもそも、

 キレイってどんな映像のことを言うのか

って感じ。映画を見ていても、「CGが凄い」って表現は、ほぼほぼ死語化してる気がする。せいぜい「なかなか」くらい。初めてターミネーター2を見た時みたいな「圧倒される感じ」は全然無くなった。

 むしろ、ヱヴァの「凄まじい書き込みの電柱」や、君の名はの「とんでもなく精緻な背景画」に唸ることの方が多いくらい。

CGで何でも描くことが出来る、ってのは、つまりは「慣れちゃう」ってことなんだよね。「慣れ」は「驚き」の対局にあることだから、つまりは未来じゃなく「現在」ってことになる。

 未来であることは、つまりは「未体験」であることとほぼ同義かも。

別に過去の技術だろうと構わないのだ。自分が経験してなければ、それは「僕だけの未来」になりうる。そして、

 それこそがきっと「楽しいこと」なんだろうと思う。

死ぬまでにそんなに何度もあることじゃないだろうけど。

・・・

●追記

そう言えば「バーチャレーシング」「バーチャファイター」も相当未来だったわ。書き忘れてたけど、あの感じは、凄く凄く衝撃的で、新鮮で、興奮した。

 なんだか変な感じがしたくらい。

20フレームくらいのカクカクさ、ソリッドでテクスチャのないシンプルなブロックの塊なのだけど、「実在感」が凄かった。

 「絵」だったのが「世界」になった。

あの時の衝撃を味わうことが出来たのは、あの時代をゲームと共に生きることが出来た幸運だったと思うわ。

違う世代の人には違う世代の未来が見えてたんだろうな~。

あ、あと「ガシャポンHG」も未来だったな。あのフル彩色された200円のガシャから、あそこまでハイクオリティな造形が実現するなんて、、、みたいな。そう言えば最初に見たテレビ版のエヴァンゲリオンも未来だった。「す、凄すぎる・・・」。映画はやっぱターミネーター2が一番かな~。「うひょ~!」って感じ。音楽は初音ミクがちょっと未来だった。マンガは「GANTZ」がちょっぴり未来?

僕は直接接点がなかったけど、「ミニ四駆」の速さもある意味衝撃だったかも。

きっと他にもいっぱいあるんだろうな。「知らなかった未来」が。

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