シャザム!
あんま面白く無さそうだなぁと思ってたけど、せっかくのDCユニバースだし、特にすることもなかったので見ることにした。印象としては、
赤い衣装のスーパーマン。
その程度だったのだけど、、、
冒頭、父親と兄から罵倒された10歳ほどの弟が、車で移動中いきなりとある洞窟に召喚され、「心のキレイさ」を問われる。彼はその試験にクリア出来ず、父親や兄だけじゃなく、賢者にまでダメ出しされて元の世界に戻るが、
それがスゲェトラウマになり、大人になってからもその世界を探し求め、ついに自力でたどり着く。そして、
「七つの大罪」の力を解放してしまう。
賢者は、そんな彼と大罪たちを止めるべく、新たな少年を召喚し、四の五の言わずに力を受け渡す。
まだ15歳。幼少期母親と生き別れ、里親を転々とし、ことあるごとに家出したり、盗みを働いたり、、、
彼のどこに「心のキレイさ」があるのかと問いたいが。
ともかく、「シャザム!」と言う合い言葉と共に、身長2m体重120kg(推定)くらいのスーパーマッチョで、
相当恥ずかしい格好のスーパーヒーローに変身出来るように。
でも心はまだ子供、、、てか劇中では「15歳」ってことになってたけど、実際の精神年齢は「9歳か10歳」くらいで、正直ガキ過ぎる。同じ里親のグループホームのルームメイトにも心を開けず、でも子供だから調子に乗ってしまう。
そのいびつさをどう感じるか。
僕的に一言で言えば、
ムカついた。
と言うか、ガキはどこまで行ってもガキ。てか自分が小学生の頃の方が遙かに大人だったと自負できるほどにガキで、見苦しく弱く、甘い。
でもまぁ紆余曲折を経て、それなりにスーパーヒーローと、そして新たな家族との絆を見つけていき、悪者を退治する。
悪者役は、マーク・ストロング。キングスマンの名脇役の印象が強いが、他にもジョンカーターやキックアスにも出てたいい感じの白人ハゲ。てか見知った人は彼だけだった。
監督は、他に特に知った作品もなく、手触りとしても、「ファミリー向け、、、と言うより小学生向けヒーローコメディ」と言う感じで、正直、
「子供だまし感」が強い印象だった。
子供であれば共感し、笑いも取れる「かも」知れないけど、それも相当幼い子供って感じで、なんて言うか、
国民性を超えて楽しめる笑いのセンスじゃない
そんな感じだった。笑ったところが無いとは言わないけど、「笑わせようとして結果全く笑えない」ところの方がずっと多かった気がする。
マイナスの溜めも非常に多く、イラっとする場面も、三つや四つじゃない。
10や20くらい「10秒飛ばし」したわ。
僕はイライラする場面を見て、その後のカタルシスを増量しようという「やり方」が大嫌いなのだ。そんなことしなくても気持ちよくなれるし、マイナスによって映画全ての印象が悪くなる、そういう価値観の人なのだ。だからサム・ライミのスパイダーマンは二度と見たいと思わないあれは、ただオレをムカつかせるだけの映画だったと思ってるから。
シャザム=ヒーローになったときのルックスも、何というか好きになれなかったし、全体の7割くらいまでは、
クリス評価0点か?
ってくらい印象が悪かったけど、
ラスト3割で大きく覆してくれた。
と言うか、これがカタルシスというなら、まぁそうなのかも知れないけど、
最初の7割を見なくても、最後だけ見てそれで満足すると言う気がしないでもない。
特に本編ラストカットの落とし方は秀逸で、あれだけのために「見て良かったな」と思えたほど。
それでもトータルの評価は★★。0点からよく持ち直したなぁとも思うけど、とにかくマイナスの溜めが多い映画、イライラする子供だまし映画ってのが、何より大きな感想かな。
ヒロインらしいヒロインも居なかったし。
ただ、主人公(シャザムになってないとき)のアッシャー・エンジェルって子は、デイブ・フランコを若くして、ダニエル・ラドクリフを3割混ぜたみたいなルックスで、とてもいい感じだった。声優の緒方恵美は、、、僕的には微妙だったけど。
とりあえずオススメはしない。これを見るならアクアマンの方が遙かに楽しめると思うな。あなたがまだ9歳くらいなら話は別だけど。
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