THE 5TH WAVE
ネットフリックス専売ではないけど、以前TSUTAYAの店頭で見かけて、「あ、ちょっと面白そうかも」と思っていた、クロエ・グレース・モレッツ
※キックアスの子
のSF。
エイリアンが攻めてきて、5つの攻撃がされますよ、と言う話。
面白くなかったので、ネタバレ全開で書いていく。興味がある人は、ここで読むのを止めよう。
1つ目は、電磁パルス。地球上全ての電気製品やガソリン駆動のエンジンが止まってしまう攻撃。具体的には、携帯も家電も飛行機も車も動かなくなる。当然ネットも使えない。
2つ目は、大規模な地震。ただ、映像的な震度はマグニチュード6か7と言う感じで、
デイアフタートゥモロー並の大津波が来るにはちと説得力不足かなぁと思ったり。
ともかくこれで臨海都市の大半と、島はみんな水没。コリャ困った。
3つ目は、鳥インフルエンザの強いヤツ。つまりはウィルスをバラ撒かれて、感染者は死んでしまう。ちなみにこの世界には「ゾンビ」という設定はない。
4つ目は、、、何だっけ?今見たばかりなのにもう忘れている。たぶん「エイリアンが人類に寄生して、内側から抹殺しようとしてくる」ってヤツだったと思う。てか、
5つ目とごっちゃになってるかも。
ともかく、
実際にはUFOは出てきてもエイリアンそのものは出て来ない。
一応脳内スキャン的な映像で、「頭の中に居ますよ」という雰囲気は出してくるのだけど、
ぶっちゃけ脳みそがある場所にそれと同じくらいデカイエイリアンが居るってのは、そもそも納得出来ない。人間であることを失わずに居られるわけもないだろ。
なのでつまり、この映画は、
かなりテキトーでいい加減な作品
であることが感じられたわけだけど、キャスト的にはクロエ以外にも見たことがある人がチラホラと。
軍隊の大佐的なところで、X-MENウルヴァリンに出てきた、セイバートゥースことリーヴ・シュレイバー。クロエの彼氏?っぽい雰囲気で出てきて、サクッと他の男に寝取られてしまった悲しい役に、ジュラシックワールドで兄弟の兄役だったニック・ロビンソン、他にも何となく見覚えがあるような無いような人も。
話としては、大人と子供を軍隊が分断したあと、ちょっとした言い争いがもとで大人達は全員殺されてしまう。子供達はエイリアン=劇中ではアナザーと呼ばれる、に寄生されてしまった「人の皮を被ったエイリアン」を殲滅するための訓練を受けさせられ、戦地に送られることに、、、。
主人公キャシーは、たまたま弟の忘れ物を取りにバスを降りたら、父親が殺されるところを目の当たりにしてしまい、さらにバスにも乗り遅れる。弟を捜して基地を目指すが、その途中で、アバターの襲撃に遭い負傷。それをイケメンの新キャラ:エヴァンに救われる。
まんまと恋に落ち、肉体関係まで結んでしまうのだけど、この人が実は数年前に一度来ていたアナザーが寄生した人。でも今はキャシーに会って心を入れ替え、彼女を助ける流れに。
ここまで書くと、「と言うことはこの二人の子供は一体どんな子に!?」と考えるのが普通だと思うのだけど、
全くそれには触れられず。さらにエヴァンもきっちりとした死に際は描かれず、アナザーに寄生された大佐の行方もフォローなし。
一応弟には会えて、元カレ?ともイイ感じにはなったけど、
結局何が言いたかったの?
5つのウェイブと言いながら、実際最初の三つは軽く流しちゃって、あとの二つは似たような感じだし、なぜ小学校低学年みたいな子供に軍隊さながらの訓練をさせるのかも意図が見えない。どう考えても戦力にはならないし、戦地に送って殺す意味もない。
寄生されたけど心を入れ替えたというのも説得力が全く無いし、
※そもそも美的感覚がフェイスハガーみたいなアナザーと人類で同じなわけもない
それぞれを殺し合わせる意味もない。あれほど巨大な地震を起こせる科学力があるなら、あと世界中の家電を止められるような力があるなら、別に人類くらいあっさり殺せるだろ。
つまりは、ツッコミどころ満載の完成度の低いご都合主義で固められた「駄SF」だった。
アナザーに訓練されるチームの一員には、イイ感じの女優が居て、今調べたら「インデペンデンスデイリサージェンス」のヒロインをやってた人だった。
キャストは結構良かったし、脚本的にもそこまで違和感はなかった。ただ、物語があまりに杜撰というか、見苦しいと言うか。
せっかく撒いたアナザーとの肉体関係とかもフォロー無しだし、エヴァンが「持ち場を離れるな」と言われる流れも違和感。
既に相当移動したあとの森の中で言われる言葉じゃねぇだろ。
惜しいと言うより、ダサい。キャストの無駄遣い。そんな映画だったな。クリス評価は★。クロエのキスシーンはちょっとよかった。
| 固定リンク
コメント