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2020年1月 2日 (木)

6アンダーグラウンド

ネットフリックス専売の映画。なのでサービスに契約してない人はたぶん見れない。過去、僕にとってデビルマンがそうであったように、人に寄っては「これがキラーコンテンツとなる可能性」がある。

 相当面白かった!

何て言うか、

 なぜ映画じゃないのかがわからない。

監督マイケル・ベイ、主演ライアン・レイノルズ。前者はトランスフォーマーの監督として、後者はデッドプールとして有名。てかグリーンランタンや、ウルヴァリンゼロのウェポンXIもやってるなかなかの売れ筋。

こういう映画を観ると、ネットフリックスがいよいよ資本としてとんでもなく大きなものになってるんだなぁと実感する。

 普通の大作映画と何ら遜色ないお金の掛け方。

僕はそう言う金勘定に詳しいわけじゃないけど、印象だけで言えば1億ドルは優に超えた額を使っていそう。

 そんなのが月額1200円の動画サービスで配信されてしまうのだから。

僕もそこそこネットフリックス専売の動画を見てきたつもりだけど、本作はその中でもダントツに豪華で、「映画っぽい」作品だった。海外ドラマにありがちな、「最初だけがんばって、あとはどうやって続けるか腐心してるだけ」な印象もなく、プロットだけキャッチーでクリックさえしてもらえればイイ、と言う安い下心で撮られたわけでもない。

 大枚はたいて、「巨大な新シリーズ」が作られ始めた。

そんな印象の映画だった。

あらすじ的には、いろんな発明で大金持ちになった主人公「1(ワン)」が、世界を少しだけ良くしようと、自分の過去を抹消しつつ同じような「現世に見切りを付けたメンバー」を集め、ミッションをこなす。ちなみに過去を捨ててるので、それぞれは番号で呼ぶ。

 まだ日が浅く、成功と呼べる結果も残してないのに、次のミッションは、圧政を強いる大統領から、市民の平和を取り戻す革命を起こすこと。

なかなか大仰なミッションで、正直見てる間は「これ、何とか形になるんだろうか」と不安になるレベルだった。マイケル・ベイらしく、カーチェイスにもしこたま時間を費やすし、各メンバーの掘り下げもそれなりにやる。当然クライマックスを手抜きにも出来ないし、

 よもや、「パート2」へ続くのでは?

とすら思うほどだったけど、かなりキレイに、そして続編も気持ちよく作れるような終わり方だった。

映画と違ってネットフリックスでは具体的な興収というのは上に出てきにくい。だから、これが果たして「黒字だったかどうか」は、一般人には見えないことなのだけど、

 是非とも続きを作って欲しい、なかなかの傑作だった。

クリス評価は★★★☆。スコットピルグリムほど大好きってわけじゃないけど、必要十分過ぎる面白さだった。てかそもそもコメディじゃないので「笑える映画ではない」のだけど。

・・・

キャストは、前述のレイノルズ以外に、グランドイリュージョンに出てたべっぴんさんメラニー・ロランが出てて、途中で、

 絶対この美人見たことある、、、、あ!!!!

って感じで思い出せたときのスッキリ感、マジヤバイ。でも残念ながらそっちで出てた時の方が笑顔がキュートで、少々経年劣化&厚化粧だったのが口惜しい。

そしてもう一人グランドイリュージョンから、「ジェームズ・フランコの弟」こと、デイブ・フランコがドライバーとして参戦。全部が全部スタント無しだったとは思わないけど、

 なかなかなカーチェイスを見せてくれた。

カーチェイスで新鮮さや、インパクトを感じさせるのは凄く難しいのだけど、今回何カ所か「おお!これは新鮮!」と思える場面があり、長尺なシーンの割りには飽きずに楽しむことが出来た。

 てか、お金掛けすぎでしょ!ってくらい贅沢なシーンだったよ。

ネタバレにならないと思うので何となく書くけど、カーチェイスと言えば爆発や衝突、狭い路地が定番で、本作でもこれでもかと出てくるのだけど、本作ではそこに、

 分解

が一枚足されてて、ことあるごとに車が真っ二つになったり、串刺しになったりするのが見ていてとても気持ちよかった。ただ爆発するのではない、「メカニカルな刺激」が載ってる感じは、撮れ高が上がるし、単純に男の子心を刺激する。この辺りは、トランスフォーマーで変形機構など内部メカをこれでもかと撮ってきたベイ監督ならではのものだったと思う。

デイブ・フランコが6で、メラニー・ロランが2。他のキャストも、、、

3・・・ヒゲのメキシコ人。見た映画はほぼない。よくしゃべるし、よく衝突する。正直劇中では見せ場が少なくてちょっとかわいそう。唯一過去を引きずってて母親と会ったりする。

4・・・X-MENアポカリプスで翼の生えたミュータントや、ボヘミアンラプソディのドラマーをやってたイイ感じの若い男の子、、。劇中ではパルクールをこれでもかと見せてくれてニヤニヤが止まらない。口数は少なめだけど嫌いじゃない。

5・・・アドリア・アルホナという、エキゾチックな超美人。見てる時は、アベンジャーズに出てきたニック・フューリーの副官の女の子(コビー・スマルダーズ)かなってちょっと思ったけど、違ってた。でもこのクラスの美人が居ると、普通に僕的には加点要素。

7・・・絶対どっかで見たことある黒人と思ったら、キングコング髑髏で、ちょっぴりかっこわるい研究者だった。今回はその時より随分とたくましく、かっこよくなってた。ただ、もしお金があったらタイリース・ギブソンがやりそうな役かなぁとは思ったけど。

正直レイノルズの表情は、意志が弱く感じてしまって、

 ベン・アフレックの方が適任なんじゃないかなぁ

と何度も思った。年齢的には4歳ベンの方が年上だけど、言うほど違わないし、そもそも、劇中では「チームリーダー兼スポンサー兼メカニック担当」なので、アクション面での活躍は乏しかったんだよね。ワンカットだけ「いつの間にそんな芸当が?」みたいに突っ込まれるとこがあったけど、

 あれは、つまりは「マーベル映画で」ってことだったのかなぁと今思ったり。

てか、今ウィキペとか検索を平行して書いてるのだけど、隅っこにブレイク・ライブリー
※「ロストバケーション」や「アデライン100年目の恋」の人。写真だとあんま伝わらないけど劇中ではスゲェ美人
が出てて、「なんで?」って思ったら、

 ライアン・レイノルズの奥さんなのな!

ビックリ。てかさすがのカップルだ。

・・・

そんなわけで多少違和感は感じたものの、映画自体は相当良かった。前述のカーチェイスだけじゃなく、「独裁者の弟」を高層ビルから救い出すミッションも、

 「ミッションインポッシブル」やステイサムの「メカニック2」にひけを取らない派手で豪華で、見応え満点だったし、クライマックスの、

ネタバレ反転→「磁石を使った演出は、ムチャクチャ新鮮かつ迫力かつ面白かった」。

ホント、映画館でやらないのがおかしいくらいの絵作りと内容。今見たらやっぱ1億5千万ドルも制作費使ってた。まぁ強いて言えばタイトルがしょっぱいと言うか、わかりにくいとは思うけど。

あまりここまで言うことは少ないけど、

 この映画のために、ネットフリックスを試験契約してもいいと思う。

別に歴史に名を残すとか、心に残る傑作というつもりはさらさらないけど、

 こんな贅沢なのが「映画じゃなくテレビ用に作られるようになったんだ」ってのは、知ってもいいと思った。

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