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2020年1月10日 (金)

ワールズエンド 酔っぱらいが世界を救うほか

こないだ見た「スコットピルグリムvs邪悪な元カレ軍団」があまりに面白くて、思わず同じ監督エドガー・ライトの作品をチェックしたら、既に見たことがあるベイビー・ドライバーの評価も高かったので、直近の監督作である本作も借りてきた。年式的には、スコットピルグリムが2010、ワールズエンド2013、ベイビードライバー2017と言うところ。

主演はサイモン・ペグとニック・フロスト。この二人は、エドガー・ライトの出世作「ショーン・オブ・ザ・デッド」や、「宇宙人ポール」でもコンビで出ている。

結論から言えば、そんなに面白い映画じゃなかった。僕はサイモン・ペグが基本好きだけど、それはあくまで「脇役としての彼」。彼の出世作でもある「ショーン、、、」も、これと同じテイストの作品だったけど、

 主役を張るには、キャラが濃すぎる。

何というか、「モテる気がしない」というか。ニック・フロストも同じくあまり好きじゃない。これは前も書いたけど、

 デブの俳優があんま好きじゃないから。
※ジャック・ブラックとか

デブは自己管理が甘い、つまり自分に甘く、ストイックな役作りからは縁遠く感じてしまう。もちろんそれが仕事の役者も居るけど、やっぱり脇役が適任で、主演を張るには荷が重く感じる。

ショーン・オブ・ザ・デッドが出世作だったがゆえに、エドガー監督もこの二人を評価しつつ、本作でも起用したのだと思うけど、

 ぶっちゃけ日本人には理解し辛い笑いだった気がする。

コメディと一刀両断にするほど笑いに寄ってたわけでもないけど、何つか、、、

 ずっと「蚊帳の外感」が拭いきれなかった。

あらすじとしては、

高校時代に仲良くバカやってた5人組。そのリーダー格だったゲイリー(サイモン)が、20年ぶりにみんなを呼び出し、当時出来なかった「12件のバーを一日でハシゴして、ビールを飲む」という「ゴールデンマイル」を完遂しようと持ちかける。久しぶりに行ったふるさとの町だったが、何か当時とは違う違和感がある。実はその町は、、、。

みたいな話。

まぁこれだけ読んでもさほど面白そうでも無いとは思うし、実際当時を引きずって大人になってしまったゲイリーが「相当痛い」。でも、しばらく前に見た日本の「SUNNY」という映画みたいに、やっぱり学生時代は輝いていたと思うし、その時の仲間と一緒に何かをしようという気持ちも、同窓会を運営した自分にはとても良くわかる。「痛いほど」という表現を使わなかったのは、別に痛くもないからだ。

しかし、やっぱりそれでも「ただ田舎に飲みに戻る」だけでは「世界を救う」ことにはならない。どこでどうなると世界を救うのか。ある意味それがこの映画の面白さであり、キモなので、それをそのまま明かすのは僕的に気が引ける。言えるのは、

 スコットピルグリムだけじゃなく、ショーン・オブ・ザ・デッドも面白いと思った人が見るなら、たぶん裏切られないだろう

と言うこと。ニック・フロストの立ち位置が凄く近くて、何つか、

 むしろショーンや宇宙人ポールに近い感じだった。

キャストは他に、ヒロインでロザムンド・パイクという「ゴーンガール」でスゲェ怖い奥さんをやった人や、ワトソン役があまりにも有名なマーティン・フリーマン、イギリス映画であることを感じさせる007ピアース・ブロスナンなど、意外なほどメジャーな俳優が脇を固めている。思えばスコットピルグリムも結構な豪華キャストだったことを思い出したけど、

 エドガー・ライト監督ってのは、そう言うカルトな魅力溢れる人なのかも知れない。

トマトの評価は89%と高く、興収的にも黒字で、パッと見ローコストに見えてその実結構派手なSFX演出が盛りだくさんなテイストは、今風と言えば今風な映画。ただのコメディでもヒューマンドラマでもなく、実は「SF」映画だったので、低い期待で借りてくるなら、あえて止めはしないって感じかな。てか、あと一作「ホットファズ」という監督作品があるけど、それはまぁいいかなって思った。

ちなみにエドガー・ライト監督は、アントマンの脚本も書いていた。言われて見れば確かにあの「軽さ」は、彼の作風にガッチリシンクロするし、ベクトルも近い。監督ではないけど、アントマンが好きな人にももしかしたらオススメ出来るかも知れないな。

・・・

●アナと世界の終わり

トレーラーを見て面白そうと思ったものは、スマホにメモしておく。そしてTSUTAYAに行ったとき、そのメモを頼りに検索機からメモをプリントし、店員に渡して借りて帰る。DVDの版面は文字だけの場合が多く、

 その映画がどんな内容だったのか、全く思い出せないままに見始めることがある。

トレーラーを見た時点では確かに面白そうと思ったものが、実際に見るまでに介在するラグによって雲散霧消し、

 (見始めたときには)全く予想に反する内容で展開していったりする。

これはまさにそう。てか、

 トレーラーは確かに面白そうだったはず。なぜなら、プロット自体はとても魅力的なものだったので。

 ゾンビ×ミュージカル。

歌って踊りながらゾンビと戦う。

いかにもC級っぽいプロットだけど、ヒロインのアナはとてもキュートでおっぱいが大きく、高校生くらいのティーンが主人公な展開も嫌いじゃない。

 ただ、、、

 あまりにも監督と脚本家がしょぼかった。

もっと面白く、もっとスリリングで、もっと完成度を高める隙はいくらでもあったと思う。でも、

 才能がないってのはこういうことなんだろうな、と。

 (僕と)相性が悪いってのはどうしようもないな、と。

せっかくイイ感じの歌であっても、長すぎてはダレるし、テンポも悪くなる。目の前にこちらをターゲットにしたゾンビが居るのに、

 なぜ逃げない?なぜ笑っていられる?

アホウか、と。これは確かに映画で、監督や脚本があって撮られてる「出来レース」ではある。死ぬと書かれてた人は死ぬし、死なない人は死なない。でも、

 見てるこちらはそれを知らないで見てるのだ。

 目の前に現れた生命の危機に対して、「普通やるだろう」と言う行動から著しく逸脱した行為をしてしまっては、あまりのあまりに温度差を感じ過ぎてしまう。

 つまり、

 冷めてしまう。

こんなにルックスが魅力的な女優がよくもまぁここまで見つからずに居たモンだと思う一方で、男性陣があまりにもお粗末。てか、

 最後車で走りながら「どこに行こうか」のセリフでおしまいとか、、、丸投げにもほどがある。

結構イイ感じの歌でまとめられたトレーラーの評価は高い。でも当たり前の話トレーラーは映画とは別モノだ。

 映画の評価は★。ヒロインアナがかわいくておっぱいが大きかった点だけ。

1時間ガマンして見て、諦めた。で飛ばし飛ばし最後だけ見た。トレーラーを見て、

・日本語予告編
https://www.youtube.com/watch?v=5G_TRXa59J4

それで止めとくのがオススメだ。

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