« NY心霊捜査官 | トップページ | ゲームの近未来 »

2020年2月16日 (日)

翔んで埼玉

以前からちょっぴり興味があった邦画。テレビでやるというので録画しておいて、あまりに暇だったので視聴。

 CMがスゲェ多い。でもってスゲェ長い。

一回3分以上のCMがここまで何回も入る番組、久々見たわ。てか、「オタクに恋は難しい」の記念ってのが全然わからなかったけど、原作とか監督が同じ人だったんだろうか。

主演はGackt、、、と、劇中で金髪おかっぱのズラを付けてた女優。

 コレって、、、、誰?

「オタ恋」記念って言うもんだから、

 これって高畑充希?

などと思いつつ、

 違うと思うけど、自信ないなぁ

とも思ったり。てか金髪カツラってここまで本人のキャラクターを覆い隠しちゃうんだなぁとむしろ関心。

 二階堂ふみだった。

ちなみに原作はパタリロの魔夜峰央。何十年も前の漫画らしい。当然知らない。てか知ってても覚えてない。

東京のお膝元である埼玉は、千葉と並んで東京に強いあこがれを抱いていた。住民が東京に行くには、関所を通って通行手形を見せなければならない。そして東京にあるとある有名学園は、学内ヒエラルキーが明確にあり、

 埼玉はもはや人とは言えない扱いを受けていた。

ちなみに群馬は「人外魔境」で、バケモノどもの棲み家&ジャングルの生い茂った秘境。神奈川は、東京に寄り添う腰巾着。

冒頭、埼玉出身のサブヒロイン(ぱるる)が、両親と共に東京へ結納に行く途中、ラジオから、埼玉の「闘いの歴史」が流れだし、話はそっちにシフトしていく。ちなみに結婚相手も埼玉人なのだけど、なぜ東京で結納なのかはわからない。両親はブラザートム(埼玉人)と、麻生久美子(千葉人)。

もちろん現実の話ではない、純度100%のフィクションなのだけど、なかなかにクオリティが高い「バカ度」を見せてくれた。てか今調べてみたら、監督の武内英樹は、

 のだめカンタービレ、テルマエロマエの監督。

これほど邦画関連のドラマや映画を見ない僕が、相当に敬愛し堪能した2作品の監督をしていたとは、、、

 確かに予告を見てフックするのもうなずける話。

てか、

 Gacktのクオリティが素晴らしい。

僕は別段彼のことが好きでも嫌いでもないし、特に音楽を聴き込んだ記憶もない。もちろん俳優として見たことも一度もなかったけど、

 GacktがGacktのままで、役者としておふざけ無しで演技をして「形になっている」のが妙に愉快だった。

つまり、「魔夜峰央の原作の時点から、Gacktのキャラに相当フィットしていた」と言ってもイイほど。

 まぁ原作は知らないけど。

とにかく、くだらない「東京の空気を吸ってどこか当てる」とか、「千葉、埼玉出身の有名人対決」とか、センサーで埼玉人がわかるとか、海を目指して地下トンネルを掘っていった仲間たちが居たとか、

 徹底的にくだらなさに磨きを掛けた作品。

途中、Gacktのライバル的な役である伊勢谷友介とGacktのキスシーンがあったりするのも、

 さすが魔夜峰央、少女漫画として「そこだけは譲れなかった」って感じだし、

その一方で、ちゃんと二階堂ふみ(劇中では男性役)とのキスシーンも用意してくれていて、なんだかホッとしたり。
※ぱるるのキスシーンとかはないけど

基本ハッピーエンドだし、別段Gacktに思い入れがなくても普通に楽しめた。ただ、

 CMが異常に多くて、こんなことならレンタルで借りた方が良かったわ。

とは思ったけどね。

クリス評価は★★★ってところ。てかこういうバカ映画もたまに見ると普通に楽しい。てか、方向性としては、宮藤官九郎みたいだな~って思ったけど、僕は彼の映画が好きじゃないないので、「(監督が)違っててちょっとホッとした」ってのが実は本音だったりする。

|

« NY心霊捜査官 | トップページ | ゲームの近未来 »

コメント

クリスさん
皆さん
こんにちは。

関係ない話ですが^^;

二階堂ふみさん良いですよね。
蜜のあわれを観たときから、それまでとは違って、とても良い女優さんに思えています。原作が色彩を放って目前に現れたようで、他の女優さんでは出来なかったのでは……と思わせるほどです。

ところで、私は東京生まれ東京育ちなのですが、実家を出てからは、東京・神奈川・埼玉を転々としながら、結婚後な妻実家の近く茨城に定住しました。
埼玉に奴隷扱いされるのは、埼玉の空気だけは馴染めなかったこともあって、なかなか厳しいです^^;

たまたまなのでしょうが、外から来た者に閉鎖的な感じが抜けませんでした。これは、それを思い出す映画でもあります。
面白いんだけれど、なんだか胸にモヤモヤが……です^^;

投稿: 月ノ丞 | 2020年2月16日 (日) 04時06分

どもども。てか、転々としすぎ。笑。仕事なのかな、とも思いますが。

てかやっぱり何か月ノ丞さんとは感性のズレを感じますなぁ(笑。

 僕、二階堂ふみが好きじゃないので。

ぐるナイにレギュラーで出てたときも、どうにもこう、、、かわいいと思わえない?みたいな?

 いや、もちろん僕がかわいいと感じる女性を、月ノ丞さんに同意していただきたいと言う話ではないですよ?

ただ、翔んで埼玉での彼女は、「悪くなかった」と思います。と言うか、

 なんで男性なのかが大いに疑問。

どう見ても女の子だろ、と。原作でそう描かれてたからとか、何十年も前の話だろ?だったら「実は女の子でした」じゃダメなのかよ、と。

最後までズラを取らず、キャラをブレさせなかったのは、監督の意図なのか、原作者の意向なのか。

 普通にGacktに恋しちゃうシーンとか相当好きですけどね!笑

役柄上男性だって「引き戻される」のが何だかイヤだったな~。

・・・

自分は愛知県生まれで、高卒後に5年ほど静岡県の掛川から海に近い町で修行してたのですが、特に他県や東京に対して偏見を持つとか、持たれてると言う印象はなかったですし、今でもないです。ただ、「もし東京に住んでいたら」って思ったことはあります。アニメやプラモやゲームのイベントに行きやすいだろうし、美味しいお店も多いだろうし。

 でも僕は冷静なので、同時に困ることもきっとあるって知ってるのです。

良い面だけを見てうらやむような真似はしないのだ。だから埼玉だろうが茨城だろうが、楽しく生きる方法を考えればいいだけだって思うんですよね。静岡超住み心地良かったですし。笑。

投稿: クリス | 2020年2月18日 (火) 01時05分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« NY心霊捜査官 | トップページ | ゲームの近未来 »