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2020年2月 6日 (木)

ひるね姫

サブタイトルが付いてたような気がするけど忘れた。「どこかに忘れた未来のミライ」だったかな?<ちょっと違う。

石橋貴明のたいむとんねるで「意外なカバー」として紹介され、相当良かったので検索。

 森川ココネ(高畑充希)が歌うデイドリームビリーバー

歌は見つかったのだけど、残念ながら?動画の背景には劇中のシーンが山盛り出ていて、図らずも本作が「SFである」ことが発覚。借りて見る気十分だったので、結構なネタバレをされた形になった。

高畑充希は、やや薄口で、とんでもなく美人ではないけど、イイ感じにユルい役が似合う女優。最初に見たのはガチのラブストーリー「植物図鑑」のヒロインだったけど、普通に生きてたら、「ケンタッキーにしない?」のCMの子という感じ。

 嫌いではない。

声優業も初めてではなかったと思うけど、個人的に声優というのは、上手いか下手かも重要だけど、

 リアルな本人が浮かんでくるか来ないか

と言うのも一つのポイントという気がする。役者である以上、アニメのキャラであっても、「実際の自分」が見えない方が、よりその役に入り込んでいると言えるはずだ。

 途中何度も高畑充希の顔を浮かべようとしたけど、全くキャラクターから想起しなかった。

つまり、もし「実は他の人だった」と言われても何ら違和感がないほど、「主人公は主人公であって他の誰でもないキャラクター」だった。

 まぁ演技が上手いかどうかと言われたら、正直あんまよくわからなかったけど。

ともかく、そんないきさつで「SFであること」を知ってしまったので、ついでにネットの感想も覗いてしまった。

 両極端。

1点の人も居れば5点の人も居る。フックする人にはフックすると言う感じ。「打ち上げ花火下から見るか、、と同じくらい」と言いつつ1点を付けてた人なんかは、

 打ち上げ花火が結構良かった自分にとって「こっちも結構良いのでは?」と言う印象を与えてくれたりもしたけど。

ともかく、「ガチめのSF」を頭に入れて見始めたら、、、

 存外ファンタジー色が強く感じられ、

「SFの振りをしたファンタジー?」と思わせたかと思いきや、

 中盤以降一気にファンタジーからSFに。

ちなみに「SF」とか「ファンタジー」とか言ってるけど、何を持ってそう言うのかと言えば、、、

 SF=メカが出て来る。タイムパラドックスっぽい

 ファンタジー=異世界。別世界。転生?

「ひるね姫」というタイトルからは、あまりイメージしづらい世界観だったのだけど、まぁつまりは、

 昼寝をしてる間だけ、別世界の王女様になる。

でもって、微妙にその世界とこっちの世界が繋がってるような、そうでもないような、、、。

主人公「森川ココネ」は、父親とひとり暮らし。父親は自動運転の実用化をしてしまうほどの技術者だったが、やってることは田舎の修理工。母親はココネが幼い頃に事故で死別していたが、実はこの母親の父親は、日本を代表する車メーカーの社長。迫る東京オリンピックに向け、自動運転の車を作り上げなければならない状況だった。

 うまく話せない、、、。

異世界では異世界で「科学と魔法」が、現実世界の「人間の運転と自動運転」に置き換えられていて、イイ感じに既視感と繋がりを感じさせてくれたり。

 てか、最終的にはSFというよりファンタジーな印象のが強く、さらに言えば、

 オチが相当良かった。

クリス評価は★★★。やっぱりデイドリームビリーバーは良かったし、九州?っぽい方言の完成度もベラボーに高かった。作画的にも不満はなく、メカデザインもなかなかかっこよかった。
※見てる時は「永野護?」ってちょっと思ったけど違ってた

 でも、がんばっても6点ってところ。

なぜか。

 テンポがちょっと悪かった。

尺が110分と、こういったオリジナル作品としてはやや長めなのだけど、よくある90分アニメと比べて20分伸ばした「甲斐」が全然感じられなかった。

 ここは0.5秒短く出来るだろ

とか、

 このカットは要らないんじゃないの?

と言うところが結構な回数出てきて、見ていて気持ちよく世界に染まりきれなかった。

 でもオチが良かったので、オススメは出来る。

あと主題歌も良かったし。

・・・

万人に勧めるのは難しいかも知れないけど、確かに賛否両論になるのもわからなくはない。オリジナリティの高いアニメだった。「君と波に乗れたら」何かよりは、全然楽しめたよ。

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