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2020年2月 4日 (火)

白鯨との闘い

見ようか見まいか迷ってたけど、あまりにもネタがなかったので、見ることにした。

 ロン・ハワード×クリス・ヘムズワース

他に何人か見たことがある俳優も居たけど、基本はクリス・ヘムズワースの映画。

今のハリウッドにいる「稼ぎ頭」の筆頭は彼か、ドウェイン・ジョソンか、ジェイソン・ステイサムだろうな~と思うほど、「よく見る」ヘムズワースだけど、正直そこまで「彼じゃなきゃダメ」って映画じゃなかった。と言うか、見終わって今調べるまで、

 ザ・ブリザードという映画にも出てたかなぁ

と思ってたくらい。こっちの映画も事実を元にしていて、相手は鯨と吹雪の違いはあるけど、、、

 ってそっちはクリス・パインだった。

まぁ二人の印象が似てるってだけの話だけど。

監督のロン・ハワードは、ダヴィンチコードシリーズが一番有名だけど、「ハンソロ」も撮ってる。全体的にビッグバジェットでブロックバスターな映画を得意としつつも、

 どこか説教臭い、洒落臭いとこある監督

って印象。

で、本作はどうだったかと言えば、、、

 うーむ。ストレス。

正直見るに堪えないシーンが多くて、何回か飛ばしてしまった。

まだ石油が見つかってない時代、人は灯りを付けるのに「鯨から捕れる油」を使っていた。「捕鯨」とはつまり「油を取る」ことであり、「夜を明るくするための仕事」だったという。

 どことなしか、日本とかの捕鯨産業が「食用」であることと対比しつつ、「産業のためなら仕方ないよね?>ALL」と言い訳してるような気がしないでもないけど、、、

 まぁ史実なのでしょう。

腕のいい船乗りであるチェイス(ヘムズワース)は、家族と自分の船のために、お偉いさんがあつらえた経験の浅い船長のサポート(一等航海士)を任され、2000タルの鯨油を持ち帰ると船出する。

しかし、思うように鯨は捕れず、途中寄港した酒場で、「とんでもない怪物が出るが、めちゃめちゃ穴場」な情報を耳にする。

立場も価値観も経験も違う船長とチェイスだったが、欲に目がくらんでその海を目指す。

・・・

物語は、その航海の生き残りである当時15歳だった老人のもとへ、「白鯨の話を書きたい」と小説家が訪れる場面を縦糸にしている。

・・・そう書くことがないので、人の話を少々。

この老人はブレンダン・グリーソンという俳優で、ちょいちょい見かける白人の小太り。ハリポタやミッションインポッシブル、デンジャラスランなど、強くはないが記憶に残る役者って感じ。

で、僕はこの人の名前を知らなかったのだけど、「グリーソン」という名前に何となく違和感を覚えた。ウィキペには「息子のドーナル・グリーソン」の文字が。ドーナル・グリーソン、、、

 アバウトタイムの主人公や、スターウォーズのハックス将軍など、こちらも結構な頻度で見かける俳優だった。
※今作には出てないけど

親子揃って「いい感じの脇役」ってのも、なかなか面白い。そりゃそういう人も居るだろうなとは思ったけど、意外と多くはないんだよな。

白鯨に出てたその老人の若い頃も、

 どっかで見たことあるような、、、ってかトム・ホランドかな?

まんまと正解。トム・ホランドは、「ホームカミング版スパイダーマン」。バットマンビギンズでスケアクロウをやってたキリアン・マーフィーや、小説家のベン・ウィショーは、007の「Q」役や、こないだ見た「クラウドアトラス」でもヒゲの若者を演じてた。

 結構な豪華キャストなのも、ロン・ハワードっぽい

でもだがしかし、、、

 話は相当暗かった。

こういうところが「事実を元にした映画」の悪いところだと思うのだけど、なんて言うか、

 どこまでが本当かわからないし、本当なところが「良いところなのか悪いところなのか」がわからない。

見ていてつまらない理由は、それが事実だったからなのか、否か。

ネタバレを書いてしまえば、本作は「白鯨とのダイナミックな闘い」を描いた作品では、

 全く無い。

邦題が元々「白鯨のいた海」だったのも非常にうなずける話で、

 どっこも「戦ってなんぞ居ない」のだ。

ただ一方的に蹂躙され、船を壊され、仲間を殺され、漂流して、最終的に何とか生還する。そういう映画だ。

 「生き残るのは、人か!?鯨か!?」

みたいなコピーではあったけど、全然。ジョーズみたいな展開は無く、

 人間ドラマ95%

そんな映画。つまり、、、

 つまんない映画だった。

キャストが豪華で、VFXもそれなりにお金を掛けて撮ってる感はあるし、決してメリハリがない展開だったとは言わないけど、

 僕が見たかったのはそんなドラマじゃないわけで。

・・・

「白鯨」という小説は、もちろん読んだことがないのだけど、

 頭の中で、ヘミングウェイの「老人と海」がごっちゃになってた。

もちろんそっちも読んでない。さらに、釣りキチ三平にも、そんな老人と海を想起させるエピソードがあり、さらに本作のポスターで描かれる「巨大な鯨に銛一本で挑む船乗り」である。

 そりゃぁダイナミックな冒険譚を期待するなというのが無理ってもんだ。

だからこそ、邦画のタイトルは「白鯨のいた海」から「白鯨との闘い」に変更になったのだ。

 そっちのが儲かるから。

・・・つまりこの映画は、「最初からつまらない映画」だったことがわかる。

中身にそぐわない邦題が付けられた時点で、売れ筋とはかけ離れた内容で、いかに消費者を騙すかに腐心された、小悪党のに墜ちた。元から日本人向けでない「漂流映画」を、上司が買い付けてきて何とかお金に換えなきゃならなかった当時の営業担当の気持ちを考えると、

 そりゃウソも言いたくなる

気持ちはよくわかる。だから、別に騙そうとしたタイトルに文句があるわけじゃない。ただ、

 映画はクソつまらなかったから0点だ。

と言うのも、また僕の勝手なはずだ。

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コメント

クリスさん、皆さん、おはようございます。
この記事とは関係ないですが、アッシェントからバルキリーを作ろうが出てますねぇ~(^▽^)

投稿: KC | 2020年2月 4日 (火) 08時44分

どもですKCさん、僕もそのCM見ましたが、、、

 個人的には飛行機形態「だけ」というのは、そんなにそそられなかったりして。

KCさんと僕の年代ギャップもありますが、僕は初代タカトクトイスのバルキリー購入者でして、

 あのプロポーションでこの飛行機形態になる

と言うセンセーショナルな体験をリアルタイムでしました。
※だからマクロスフロンティアのメサイアも買っちゃったり

てか一周回ってむしろバトロイド形態のが好きだったりしますね(笑。

投稿: クリス | 2020年2月18日 (火) 01時01分

クリスさん、皆さん、おはようございます。
僕もCMよく見たら、変形しないんですね(残念)
バトロイド形態好きです。
昔、アーマードバルキリーとかプラモデル買いました。
パクリっぽい、モスピーダとかも好きですが(笑)

投稿: KC | 2020年2月18日 (火) 08時54分

ちすKCさん、どもども。
アーマードバルキリーのプラモは僕も買いました!でもうまく作れた記憶がない、、、。アリイとイマイがサイズによって分かれてたような曖昧な記憶。デストロイドファランクスもかっこよかったけど、作ってみるとトマホークも十分カッコ良かったり。

モスピーダもおもちゃがかなりかっこよかったけど、結局買いそびれちゃった。オーガスに出てたナイキックと言うのを買ったけど、こっちはそこまでカッコよくもなかった。

なんか変形するトイでオススメとかあったら買ってしまいそう。笑

でもメサイアは超えられないだろうなー。

投稿: クリス | 2020年2月18日 (火) 17時34分

ちすKCさん、どもども。
アーマードバルキリーのプラモは僕も買いました!でもうまく作れた記憶がない、、、。アリイとイマイがサイズによって分かれてたような曖昧な記憶。デストロイドファランクスもかっこよかったけど、作ってみるとトマホークも十分カッコ良かったり。

モスピーダもおもちゃがかなりかっこよかったけど、結局買いそびれちゃった。オーガスに出てたナイキックと言うのを買ったけど、こっちはそこまでカッコよくもなかった。

なんか変形するトイでオススメとかあったら買ってしまいそう。笑

でもメサイアは超えられないだろうなー。

投稿: クリス | 2020年2月18日 (火) 18時15分

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