ヲタクに恋はむずかしい
アニメ版。てか随分前に1話だけ見て、「ちょっと合わないかなぁ」とほったらかしにしていたのだけど、「翔んで埼玉」見た時に流れた実写版の番宣で興味が再燃。休みだったのでダラダラと9話くらいまで視聴した。
悪くない。
と言うか、
結構好みだった。
たぶん少女漫画原作だろうと思う。なぜなら、
・BL関連の描写
・主人公が女の子
・イケメン高身長メガネ爽やかなゲーオタ
・キスシーンは顔を映さない
特に最後のは、「女子向け」だなぁと思う。
勝手な思い込みかも知れないけど、少年マンガや青年マンガのキスシーンでは、まず「口と口」を描く。直接的とか間接的というのではなく、
男性は男性に感情移入するけど、女性はイケメンに恋をするからかなぁと。
男性読者は、主人公(♂)がヒロインとキスするとき、そのシチュエーションそのものにどきどきワクワクする、、、ってか僕はする。でも女性読者は、これも僕の勝手な思い込みかも知れないけど、
恋人(♂)が例え相手が主人公であっても、キスするのを許容出来ないのかな、と。
以前「私ミニー嫌い。だって私のミッキーを独占してるから」みたいなことを言ったお客さんが居たのだけど、それって男はまず思わない感性だなって。
まぁ原作の女性マンガ家自身がイケメンに恋をして、ヒロインとキスするシーンを描くのに抵抗があるのかも知れないけど。
あと、三つ目の「ゲーオタ」ってのもどこか少女漫画的。
男のオタクに「ゲーオタ」は存在しないと思うのだが。
別にゲームが好きなヤツは少なくない。だがしかし、「ゲームだけが好きなわけじゃない」。作中のイケメン主人公はまるで女性に興味が薄いような描写が多々見られる。ぶっちゃけ並んでるフィギュアとかが巨乳であっても、
ホントにフィギュアを趣味とする者なら、こんなハンパな数(8体くらい)並べて満足したりは絶対しない。
僕はそっちに掛けるお金もないし、女性フィギュアを買ったことは今まで一度も無いのだけど、
※プラモは一回だけ作った「イクサー1」。上手く出来て大満足だったけど
たとえば、ガシャポンHGとかプラモとか、レゴでもいいけど、
オタ気質≒コレクター気質であると思うので、もしその道を嗜み始めたら、あんな中途半端な数を棚に並べたりはしない。
これは絶対。
つまり、本作に出てくるのは、「少年マンガに出てくるヒロイン」と同じく、
ファンタジーの産物。
もちろんそれは主人公の女の子や、職場の同僚二人にも言える。
実際にこんな奴らは居ない。完全な虚構の産物。
だからこそ、居心地が良く、ラブコメとして普通に楽しめる。リアリティがあればいいわけじゃないし、マイナスの溜めなどなくたってドキドキやワクワクを演出することは出来るのだ。
てか、同僚のカップルが良すぎ。
特に、花子さん。ツンデレレイヤーで、かっこよくてカワイイ。露骨なまでに主人公とバストサイズが違うのは、「商売上」のことだろうと思いつつ、「こういう先輩欲しい」「こういう彼女が欲しい」と思わせるに十分過ぎるスペック。てか、
ヲタ恋は、商業作品としてスゲェ完成されてると思った。
9割は女性向けの仕上げだけど、別に男性が見て楽しめないわけじゃないし、その昔見た「野崎くん」と違って、主人公は既に恋人同士になってるのも据わりがいい。あくまでイケメンは「自分を投影するヒロイン」のことが好きでありつつも、キスシーンなどの詰めの部分は濁す。
テンポのいい早口の同僚二人のやりとりはコミカルで心地よく、ぎこちなさと初々しさだけじゃ物足りなくなりそうな主人公カップルには「オタク」というエッセンスを強引に混ぜることで鮮度を出している。
ぶっちゃけ旬が短い
※「おk」とか声で言う言葉じゃねぇし
テーマだとは思うけど、12話くらいならちょうど良く見れそう。てか実写版も実は結構楽しみ。
※DVD出たら借りる予定。だけど高畑充希が主人公なのは違和感しかないけど、ナナオの花子さんはピッタリ過ぎ
アニメスタジオはA1Picturesで、なるほどのクオリティだし、毎回OPの前からエピソードが始まり、EDの後にも1シーン入れると言うあざとさも、まぁ嫌いじゃない。
正直1話と2話以降の温度差が凄く大きかった気がするので、もし興味が沸いた人が居たら、「せめて2話まで」見て欲しいかなって思った。
クリス評価は★★★。無難に合格。
| 固定リンク
コメント