コロナにまつわるウソの話
以前チェーンメールに躍らされた僕ですが、
※でも今でもバファリンが飲めなかったり。そこまでひどい頭痛に苛まれてないこともあるけど、ガマンできるならしたいと思ったり
案外そう言う「上手いウソ」ってあるよなぁって。
僕は以前は全く新聞も読まず、ニュースや情報番組も見なかったけど、マスクを始めとして自分の仕事に直接影響する事案も多いことで、最近は一面くらいは読むようになり、毎朝「とくダネ」を見つつパンをかじるようになった。
先回のチェーンメールも、そうした情報番組も、新聞も、総理の発表さえも、本当のことばかりではない。でももちろんウソばかりでもない。ただ人間は「信じたいことを信じてしまう生き物」なのだ。そして、
言われない、考えて来なかったことの中にもリスクは潜んでる。
最近凄く気にするようになったのは、
スマホ。
スマホを触り、帰宅し、入念に手を洗い、そしてスマホを触る。
スマホ自体は何にも消毒もしないし、抗菌でも除菌でもない。もちろんスマホ毎洗ったりもしない。
どう考えてもヤバい。
だから今例えば、
「スマホ感染がヤバイ!」と言うニュースが流れてきたら、僕は普通に信じてしまうと思う。
いかにもあり得そうだから。
でもだからと言って手放すことは難しい。
スマートフォンを持ってる人の多くが、カバーを付けてたりスクリーンシールを貼ってたりすると思うのだけど、
カバーやシールの溝って、いかにもウイルスが入り込んでいそう。
だから、「特にカバーをしているスマホは危険度が高い」などと言う流言蜚語を耳目にしたら、「ヤバそう!どうしよう!消毒する方法ないかしら」となる可能性が高い気がする。そこに例えば、
「スマホ消毒にオススメ!」
みたいな肩書きのジェルやらスプレーやらウェットシートやらが売り出されれば、
間違いなく売れる。それがウソかホントかは別として。
正直ドアノブの消毒とかどうでもいいと思う。うがいもあんまよく分からない。「やり過ぎると逆効果」みたいな文言も同じ。だっていかにもじゃない?
大抵のことはやり過ぎは良くないよ?
血液型判断みたいなもので、どんな人間にもせっかちになる場面もあるし、神経質なとこも惚れっぽいとこもある人はある。「信じたい人に信じさせるのはそんなに大変じゃない」。
こないだ紹介してた「コンテイジョン」という洋画に、「人間は一日3000回顔を触る」という話があった。ぶっちゃけそれは今でも言い過ぎだと思うし、僕自身起きてる間だけで言えば100回も触ってないとも思うけど、
でも同時に、マスクを外して鼻を掻いたりする時、一瞬ハッとしたりする。
マスクをするのはお客様の前だけとか、人に接する時だけと言う人も少なく無い。トラックのドライバーとかもそうだと思うし、特に「顔が大きい人」とかで、「マスクのサイズが合わず、耳が凄く痛い」人なんかは、頻繁に付け外ししていてもおかしくない。
マスク自体、最も一般的な不織布のジャバラタイプであれば、
一度外して再利用する際に、ウチ側が何に触れているかわかったもんじゃない。
ここでそれっぽいウソを付くとしたら、
「一時的に外したマスクにウイルスが付着する可能性は極めて高い」
と言ったところか。でもマスクの慢性的不足によって、「外したらすぐ新しいものに代える」ことも出来ない。となれば、
・洗って何度も使う※外したら別のを付ける
・高額を覚悟して大量に買う
・リスクを負って再度付ける
・極力付け外しの機会を減らす
・外したマスクを何かに触れさせないようにする
※外側を下にして置くとか、ずっと手に持ってるとか、二つ折りにするとか
洗う時には「除菌ジョイ」がコロナに効果があると昨日聞いた。
もちろんそれもウソかも知れない。
二つ折りにしたから安全ってこともない。ウイルスの粒子の大きさは、0.1マイクロメートルと言われていて、ガーゼはもちろん不織布の生地の隙間も通ってくる。
まぁ皮膚との隙間が開きまくりな布マスクよりはマシかも知れないが。
つかほんの半年前までは、「ガーゼマスクは効果がない」とあれほど言われて「不織布じゃないと、、、」って言ってたのに、今は「洗えるから」と言う理由でウレタンマスクや布マスクを好んで買ったり使ったりする人がいっぱい居る。
「息苦しくないマスク」が「安全であるわけがない」と思うのだが、
情報の入り方で、その人ごとの優先順位が全然違ってしまったりするのだ。「羽生君がしてたから」そんな理由でマスクを選ぶ人、「1枚2000円もしたから」と値段で選ぶ人、「抗菌って書いてあったから」「PM2.5対応って書いてあるから」「2枚重ねれば大丈夫」「そもそも売ってないから」・・・
いろんな言い訳で、人は自分を納得させる。
・・・
院内感染で取りざたされる病院でも、「油断はしていなかった」と言う。油断してなくても、熟練の看護師でも、どこにリスクが潜んでいるかわからないのが現状なのだ。それはつまり、
どんな対策もウソになりうるし、ホントにもなりうる。
手を触れたものがヤバいのか、「ウイルスから5cmまで近づいたら」ヤバいのか、目に見えないものを警戒するのは凄く難しい。
でも、自給自足で山奥暮らしでもない限り、人との接触を完全に断つことは不可能だ。誰かが作って誰かが運んでこなければ、自分のお腹は満たされない。毒味役が居れば安全ってこともないし、加熱してあれば大丈夫って保証もない。
漠然とアルコール度数70度のウォッカとかは安全そうだけど、
もちろん僕は飲まない。
手を洗った後使うタオル。自分ひとりでも、家人と共用であっても、そのタオルにウイルスが付着してない保証はない。繁殖しない保証もない。
素手でポテトチップスを食べたあと、その指をなめてた。子供とかなら今でもなめてるかも知れない。マクドナルドのハンバーガー、バーガーは紙をめくって食べるだろうけど、ポテトを箸で食べる人はそう多くないだろう。簡易的なウェットティッシュでどれほどの除菌になっているのか。
人と会わないことが一番の特効薬だと言う。これはたぶんウソじゃない。でも、人は2週間ずっとカップ麺だけで生きていくのは難しい。断食も難しい。それでも世界には本当に抑え込んだ国もきっとある。
※中国は怪しいとも思うけど
きっと「本当の正解」もある。
でもそれを実行出来るかどうかにハードルがあるし、継続出来るかどうかもまた別の大きな問題だ。
・・・
ウソの方向としては、真逆もありうる。
「実はそれほど怖くない」というウソ。
重症化するケースももちろんあるけど、それはインフルエンザの重症化率より遙かに低いとか、元から疾患を持ってない人がコロナに感染した場合、健康体に戻る可能性は極めて高いとか、タバコを吸わない人で、毎日適度な運動をし、三食欠かさず食事を摂り、年齢が30歳未満であれば、陽性反応が出ても症状が出るまでもなく回復するとか。
余談だけど、小池都知事が言ってた「若い人の感染者が増えてる」っての、
「40代以下の若い人が全体の半数を占める」
ってのもスゲェ抵抗がある。
そりゃ半数占めるだろ、半数居るんだから。
寿命が75歳だとしたら49歳以下は65.3%の年齢だ。49歳を50%とするなら、平均寿命は98歳とかになる・・・計算合ってるかどうかはともかく。
「40代以下」じゃなく「30代以下」「40歳以下」にしてくれないと、イマイチ「若い人」に自分が入ってることに違和感があるんですけど。
僕を「若いか」「年寄りか」の二択に選別した時、前者に入るとはとても思えない。人生の折り返しが「まだの側」であることが事実ならそりゃ嬉しいけど、たぶんきっと間違いなく違う。
まぁ実際にもし自分がコロナに罹った時に生存出来るかどうかとは全く別の話なのだけど。
閑話休題。
結局のところ、今外で遊んでる人とか、高校時代に友達が「肺がんで死ぬならしょうがない」って言いながらタバコ吸ってたのとあんま変わらない。ただ、違うのは「影響が本人だけじゃない度合いが強い」ってこと。
感染者が非感染者に接触することが、法的に罰せられるようになるとしたら、それは「タバコを禁止する」のと似たようなものかも知れない。
何にせよ、自分は普通に仕事をしているわけで、接触する人数は以前より増えているわけで。僕も「加害者側」の可能性が多々ある。それはマスクを売っていようと、食料品や医療品を売っていようと同じこと。
人は自分が信じたいことを信じる。
「マスクを売っているから店を開けていても許される」、そう僕が信じたいだけだ。他の店より三密に対して気を使ってると思い込んでるだけだ。利益率を下げて売れば社会貢献してると錯覚してるだけだ。
現実から目を背けないようにしたい。自分くらいは自分にウソを付かないように。
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