マスクの話
こないだも少し触れたけど、今ウチの店はマスクの話題で持ちきり。不謹慎かと思う気持ちと、生き延びるために売り上げが作れるところで作らなければと言うジレンマ。
愛知県はまだ非常事態宣言が出ていないのだけど、もし出たとしたら、「衣料品店」は自粛の対象になり得るのか。
「衣食住」という言葉があるとおり、基本的に衣類は生活必需品だと思う。特にウチみたいにおしゃれ着より生活衣料を主体にした店だとなおのこと。
でも、そこにマスクやらアルコールジェルやらが絡めば、より「営業資格」は上がる気がする。多少なりほかのものも買って戴ける可能性もあるわけで、
何とか「繋いで行けたら」と思う。
そのマスクだけど、今日は以前書いたところとは別のところから、
50枚3999円+税 青不織布マスク
が40パック入荷。高いと言う意見のが多いとは思うけど、値入れ(売価に対する原価の割合)は、ぶっちゃけそんなに良くない。普通に付けるなら4500円にしたいところをちょっと下げてこの値段。つまり、
仕入れも相当高い。
で、さすがにこの値段だと、少なくとも愛知県だとそう飛ぶようには売れない。飛ぶようには売れないのだけど、
それでも半分近く売れた。
たぶん3日持たずに売り切れるだろうな、と。
・・・
次に入ってくるのは14日くらいにウレタンのマスク白。3枚組500円+税。予定では330パックくらい入ってくるけど、これは不織布より「売りづらい」かなと思ったり。
ウレタンマスクとは、あのヤンキーがしていそうな「ソリッドポリゴン」みたいなマスクである。耳まで面イチ(段差がない)で、良く伸びて顔にフィットするヤツ。テレビで見た事がある人も多いと思う。色は割と黒、グレー、ピンク、ベージュが多いけど、ウチに入るのは白。まぁ黒よりは印象がいいとは思うけど。
で、ウレタンのマスクの特徴を一言で言えば、
凄く息がしやすい。つまり、ウイルスも筒抜け。
まぁ飛沫感染はカット出来るだろうけど、性能的には微妙と言う感じ。でももちろんしないよりいいし、何より洗えるのが経済的。最近ではしてる人も随分増えたし、伸びる性質上、比較的顔が大きい人もやりやすい。てか、
中にフィルターをかませば、それで機能は格段に上がる。
普通に一枚不織布のマスクをするより、二枚重ねの方が遙かにカット率は上がる。当たり前の話。ウレタンマスクも、
・不織布の取り替えシート
・エアコンのフィルター
・キッチンペーパー
・ガーゼ
などを内側に仕込むことで、カット率と安心感を上げる事が出来るだろう。
・・・
ガーゼのマスクも入荷予定がある。4/25頃、絶賛予約受付中の不織布マスクと同じタイミングで、
大人 2枚組298円+税
子供 2枚組280円+税
ガーゼのメリットは、洗えるということと、見た目の印象が「割と普通」ということ。一応阿倍さんの配るマスクはガーゼの予定らしいし、「みんながしてる」ことになれば、ひとまずその面での安心感はある。
まぁウイルスカットに対してどの程度効果的なのかって話はあるけど。
ウイルスにはあまり詳しくない僕だけど、軽く調べた感じだと、
インフルエンザウイルスは0.1マイクロメートルくらいの大きさらしい。
※違ってたらごめん
で、一方花粉の大きさは、25マイクロメートルくらいらしい。よく耳にする「PM2.5」とかってのは、この大きさをカットする性能、、、みたいなことらしい。
つまりこれは、25m四方の枠に、1mのボールを投げ入れるようなもの
ハッキリ言って効果があるとは到底思えないのだけど、
PM2.5対応のマスクは、普通の不織布のマスクとは比べものにならないくらい厚くて息苦しかった。
つまり、普通の不織布やガーゼ、ウレタンのマスクは、25mどころか100m四方の枠に1mのボールのような「筒抜け感」になりそうなのだ。
・・・ホントに効くのか!?
そんな気になる数字だけど、それも「近距離でまき散らされた場合」ではあるだろう。相手もマスク、こちらもマスクをしていて、2m離れていれば、「命中率」はグッと下がるだろうし、そこに2枚重ねとかならさらに安全性は上がるはず。重要なのは、
リスクを下げる手段は一つじゃないってことだ。
手洗いやうがいももちろんその一つだろうし、不要不急の外出をしないこともそうだろう。マスクをしてない人に近づかないとか、少しでもカット率の高いマスクを複数するとか。買えなくても洗う事は出来るだろうし、極端な話、
新聞紙をティッシュに挟んでハンカチやバンダナを折って輪ゴムを引っかけて作ったマスクでも、しないよりはマシだろう。絶対に。
むしろ、マスクをしていても「鼻の穴を出してる」人の方がずっと「やっちゃってる」と思う。お客様でも結構見かけるけど、「警戒する」ならそこも気をつけたいポイントだ。
・・・
月末に入荷予定のマスクだけど、これは入ってきたらお金を支払う流れになっている。つまり「後払い」だ。月末締めの翌月5日払いとか、翌月末払いとか、条件は様々だけど、僕らの扱ってる衣料品の分野では、基本は後払いだ。
お客様のお支払いに関しては、現金でのお支払いはその場でだけど、クレジットカードは結構先になる。さらに手数料も取られるので、実はこちらとしては「とてもありがたくない」のが本音。特に今回のように「高額・大量」の仕入れ品に関しては、正直お断りしたいレベルだったりもするのだ。てか、それ以前に、
行列が出来てしまうような売り方を避けたいから、予約を受けるようにしたのだけど。
クレカの対応は現金より明らかに時間が掛かる。これは、慣れ不慣れもあるだろうけど、ウチ程度の店では間違いない事実なのだ。
まぁどうしてもと言われたら対応するけども。
で、ホントに言いたいのはそこじゃなくて、
僕が仕入れる先、つまり問屋さんの「支払い」の話。
僕ら小売店は後払いだけど、僕の仕入れる問屋さんは、中国に対して「先払い」なのだという。マスクがいくら売れるからと言っても、「全て先にお金を払わないと買えない」ってことになると、それそれでかなりのリスクを伴う。てか、
今のご時世、「ホントに入ってくるのか」が、相当怪しかったりするのだ。
ソレも踏まえてウチの店のマスク予約に際しては「絶対ではありませんから」と口を酸っぱくして言っているのだけど、
先払いで、「1億円」とか聞くと、ホントに怖くなる。
何せその問屋さんは、12月に既に一度「マスクが港で止められ、あまつさえ半分を中国政府に徴収された」過去もあると言う。
お金だけ払って物が貰えないとか、どんな悪徳業者だよって感じだけど、
ある意味そこまで切迫していたと言う事なのかも知れない。
ともかく、僕が仕入れるマスクはさすがに1億円ではないものの、そんなリスクを払って貰った上で仕入れし、販売させてもらって、ご購入戴くってことは、忘れないようにしたいな~って思った。
無事に14日のシップに乗って、無事に税関でも止められず、無事に運送会社のトラックに積まれて、最速で23日くらいに入荷予定のマスクが、
65000枚。税込み売価394万4600円也。
既に150人以上の人に予約を戴いているし、神に祈るくらいしか出来る事はないかも知れない。
てか人はコレを「取らぬ狸の皮算用」という。
・・・
同窓会のLINEで、
・コロナの死者 100人ちょい
・インフルエンザの死者 年間3000人超
・喫煙関連の死者 年間約87000人
って話をを、現役の医師が教えてくれた。
タバコ怖っ!
でもまぁ言ってもそんなもんなのである。凄く苦しいかも知れないし、もしコロナに罹ったら自分も死んじゃう側かな、とも思うけど、少なくともインフルエンザと比べて極端に致死率が高いと言うこともないらしい。
まぁ今年1月にインフル罹った時は、マジで死ぬかと思ったけどな。
つまり、
僕がコロナに罹ったらマジで死ぬかと思うだろうけどな。
「コロナよりタバコのがずっと危険」。これは知っておいてもいい話な気がするわ。
| 固定リンク
コメント