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2020年6月19日 (金)

ロードス島戦記邪心降臨

ドリームキャストの俯瞰視点RPG。ディアブロライクだけど、マップは自動育成ではなく、マルチプレイでもない。グラフィックは今見ると相当しょぼい。と言うか、ドット絵ではなく、「黎明期を感じさせるポリゴン」なので、
※「メタルボールで作られた素体」みたいな

 見た目では決して楽しめるシロモノじゃない。

だがしかし、当時僕はこのソフト1本に対して、

 「ドリームキャストを買った価値」を見いだしたほど楽しんだ。

小さい目標から中、大と複数の目標が常に提示され続ける「モチベスパイラル」の構造が完璧で、「やればやるほどやりたくなる」。具体的に言えば、

 ちょっと敵を倒して手に入る素材を使うことで、自分の攻撃力がサクサク上がっていく。

 少し強くなれば、より美味しい敵を倒したくなるのでマップを探索するし、探索すればするほど「簡単に死ねる」エリアに足を踏み込むことになる。

 それでも強化は火力寄りにしてしまう。耐久寄りの強化にすればすぐには死ななくなるのがわかっていても、「つい」火力を育てて、そして死ぬ。
※死ぬとロードになる

セーブはほぼいつでも任意で出来るのに、「つい」踏み込みすぎてしまう。丁寧にプレイすれば余裕がある局面でも、育てた火力を過信して「つい」勇み足をしてしまう。

バカみたいに強い敵が居るエリアが複数確認出来ていて、「いつか強くなったら来よう!」と夢を馳せる。探索の手をもっと広げれば、フィールド上にあるエンシェント(※武器強化に使うスキルワード)の発見にも繋がるから、どんどん先へ進めたい。でも先へ先へ進めたら、「見落とすエンシェント」も増えてしまう。ジックリと探索するにはマップは広く、シンプルに見えるけど存外迷いやすいのも上手い。

 いかにも迷いやすくて迷うのは、ただ難しくしただけ。「一見こんなの迷いようがないだろ。全体マップだっていつでも確認出来るし」と思わせておいて、実は迷うと言うのがニクイ。

 さすがネバーランドカンパニーだわ。

てか、数年前にも一度「リプレイを試みた」ことがあった。その時はまだそこまで「雑なポリゴン」に耐性が出来上がっていなかったので、このルックスを受け入れられず、ほどなく止めてしまったのだけど、

 今は一周回って平気になった。

ネバーランドカンパニーは、つい先日も触れたけど「エストポリス伝記II」「カオスシード」をスーファミで送り出した「モチベ作りの天才集団」。元はPC8801のゲームメーカーとして名を馳せた「日本テレネット」出身の「ウルフチーム」のメンバーだったらしいけど、その中の誰が「この仕上げを可能にしたのか」はわからない。

ちなみに「煉獄」というPSPのゲームもネバーランド。「ルーンファクトリー」というDSの牧場物語系のゲームもネバーランドなのだけど、残念ながらDS時代にその幕を引くことになってしまったけど。

「ロードス島戦記っぽさ」は、パーンやディードリットと言った登場人物をゲスト的に登場させるに過ぎず、ぶっちゃけ、

 全く別のタイトルであっても違和感など無い。

僕自身ロードスにこだわりも思い入れも一切無かったので、その面のCGデモがダサかろうが何だろうが、全く評価に影響もない。

リビングにあるテレビに繋がっているので、そこまで長時間プレイしたりもしないし、今は「逃げるは恥だが役に立つ」にドハマりしているので、そこまで「遊びたくてしょうがないモード」に入ってないけど、

 10年ぶり以上で起動したドリームキャストのシーク音が、しばらーくやってて静かになってきたのが妙に嬉しかったり。

遊び始めたことで、「死にかけた体に再び光が宿り始めた」ような。1コンスロットも無事機能してくれたし。

余談だけど、DCのコントローラは、デュアルショックと違って「ゴムに近い素材が使われていない」。ゴムに近い素材だと、経年劣化でベタベタになったりするのだけど、硬質な樹脂、たぶんABSとかのスティックなので、表面も違和感がなく※ただちょっと傾けが重いけど、ボタンも全て生きていてホッとする。

 レーシングコントローラのバタフライシフトが「固まり掛けてた」のとは大違い。

まぁ言っても2つのメモリーカードをブッ挿す構造なので、「相当重量が重い」のは、当時と変わらないマイナスではあるんだけどさ。

・・・

たぶんクリアまでは遊ばないとは思う。てかこのまま放置してしまう可能性も少なからずある。でも、何ツンだろ、

 一度は自分が凄く好きで面白いとは思っても、残りの余生で、もう遊ぶことはないだろうと思っていたゲームに再び触れることが出来たのは、何とも言えない嬉しさがあった。

読者のみんなは大抵僕より若く、そこまでゲームに思い入れとか感じたことも少ないかも知れないけど、歳を取ってこれまでの時間よりこれからの時間の方が確実に短くなって来ると、そうした「センチメンタルでノスタルジックな感傷」に浸ることも出てきたりもするのだ。

ぶっちゃけDCはまだ辛うじて動かすことが出来た。たぶんスーファミやファミコン世代のものはアーカイブスとかで遊べる機会もある。PCエンジンミニやメガドライブミニみたいなので拾い上げられるタイトルもあるし。

でも、メディアがDVDとかになってくると、それもきっと難しくなってくると思う。通信速度が「1GB/S」とかになる未来が来るなら、、、HDDやメモリーカードの容量が「1エクサバイト」とかになる未来が来るなら、まだわからないけどさ。

てか、光回線が一般化する前は、「3MB転送するのに1時間」とか平気で掛かってたからな。今なら3秒とか。5Gなら1秒とか?よくわからないけど。

 気楽にロードス島がダウンロード出来て、「8K」の超高画質にアップスキャンした状態で遊べるような未来が、「僕が生きている間に」来たりするんだろうかな~。

 まぁ生きてるだけじゃゲームは出来ないんだけどな。まともに見える目や動く指、考えられる脳も生きてないと。

きっと今止めたら、もう永遠に遊ぶ日は来ないと思う。後ろ向きでも悲観的でもなく、現実的に。そう言うゲーム、既にいっぱいあるんだろうな。

 なんか悔しいから無理矢理遊ぶ努力をしてみようかしら。笑

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