« 長男のLINEに | トップページ | ゴシックは魔法乙女~再開2~ »

2020年7月 6日 (月)

ハンマーウォッチ HAMMER WATCH

久々プレイ。何だろう、こういう感じって何て例えたらいいんだろう。たぶん、これは凄く個人的な話で、他の人に流用しづらいことだと思うのだけど、

 ずっと楽しめるゲームのひとつだな、って。

キャラクターはレンジャー一択。いつも色気を出して他のキャラで始めてみるけど、ほどなくして「お話にならない」ことに気付いて、またやり直す。レンジャー以外でもクリア出来る人は居るのだろうけど、自分には「絶対無理」。つまり、

 レンジャー以外では楽しめない。

ゲームと映画やドラマの違いは、自分で動かす、内容に「介入する」かどうかだと思うのだけど、物語性が強い場合、往々にして記憶に印象や結末が刻まれてしまう。ポートピア殺人事件の犯人がヤスであることや、ヒットラーの復活のクライマックスで飛び降りながらバズーカを撃つことなど、忘れようにも忘れられないことはゲームにもある。でも、

 映画の結末と違って、ゲームはその過程の楽しさも大きい。

いや、映画でも大きいでしょって言われると言葉に窮するのだけど、「操作する気持ちよさ」は「受動的な娯楽」より一枚上のような気がすると言う話。何を言ってるのかよくわからなくなりかけてるけど、

 ハンマーウォッチの記憶は、とてもイイ感じに忘れ、イイ感じに覚えている。

例えば、ウッドプランクという最後の最後グッドエンドを迎えるために必要なアイテム。特に取りにくかったところは、おぼろげながら覚えている。だから、グッドエンドを目指してプレイする場合は、その記憶がありがたい。

一方で、ボスの攻略方法や、細かなスキルの優先度、マップの繋がりなどは、綺麗さっぱり忘れている。だからプレイする時に新鮮な気持ちで攻略も出来るし、そもそもがアクションなので、操作して倒す気持ちよさがある。

映画「オーロラの彼方に」が、クライマックスの記憶にそのカタルシスの9割以上が集約され、だからこそ忘れられず、何度も最初から見ようとしても結末を知ってるが故に気持ちよく楽しめないことと対照的。

 「物語の魅力」への依存度が高いと、「リプレイの魅力」はその分目減りする。

もしくは、「記憶を忘却するのに掛かる時間がより長く必要になる」。

カリオストロが何度見ても楽しめるのは、脚本、映像、演技の持つ心地よさ、テンポの気持ちよさが高次元でまとまっているからで、結末がどうであっても、どのシーンからであっても、何度でもいつでもそれなり以上に楽しめてしまう。

逃げ恥や俺物語をヘビロテ出来るのは、ラブコメとしてキュンキュン出来るシーン、ニヤニヤが止まらないシーンの快感に再現性があるからだ。何度見ても楽しめるシーンなら、何度も見ればいい。余計な贅肉は早送りして、好きなシーンだけを繰り返し見ればいいのだ。

ゲームでももちろんそう言う作品はいっぱいあると思う。ただ、ハンマーウォッチが際立って素晴らしいのは、

 序盤から一気にピークに持っていってくれること。

長ったらしいデモが入るわけでもなく、逐一操作を覚えさせるパートがあるわけでもない。キャラのスペックは上がるけど、武器種が変わったり、リーチや攻撃範囲が変わったりするわけでもない。ルールも特に複雑化するわけでもなく、でもマップはとても練られていて、自動育成系のような行き当たりばったりな感じはない。

自動育成には自動育成の良さがあるとは思うけど、才能のある人間が時間を掛けて磨き上げた「芸術作品」には、遠く及ばない。

似たような心地よさを感じた作品は他にもあったと思う。初代ゼルダ、メトロイド、こないだ触れたカオスシードもそうかも知れない。ダークソウルIも結構そうだった気がする。

 そう言えば、PS5でデモンズソウルがリメイクされるね。

何にも欲しいゲームがないなら、買ってもしょうがないって思ってたからちょっと嬉しかったり。他はさほどピンと来なかったけど。スクエニの「なんとかアテナ」が面白そうかな、くらい。

2Dのドット絵というのも、操作が煩雑になり過ぎなくてイイし、ロード時間やセーブ時間もほぼ掛からない。ただただ居心地いい世界。ストレスフリーで敵を倒し、軽い謎解きをし、アイテムを選別するリロードを繰り返す。このリロードに関しても「やり続けられなくなってる」のもまた素晴らしい。
※もう少し詳しく説明すると、ゲーム中に出て来る高耐久の砲台を倒すと、ステータスが上がるアイテムが「出るかも知れない」。ただ、出ないかも知れないので、セーブして倒して出なかったらロードする、を繰り返したりも出来る。しかし、それを繰り返していると、「アイテムが全く出なくなる」。つまり、ちょっとしたズルは許容するけど、それにも上限が設けてあると言うわけ。

武器や射程は変わらないと言ったけど、威力は上がるし、「貫通力」も上がる。貫通力が上がると、大量の雑魚の殲滅速度が目に見えて向上し、

 気持ちいい。

盾を取れば被ダメが「1」軽減される。わずか1ではあるものの、「飛び道具などそもそも被ダメが5程度の攻撃」にも適用されるので、「1の重み」を感じる場面もある。

 いろいろ上手いなぁと思い、作者をリスペクトしながら遊び続けられる幸せ。

ついつい遊び続けてしまって、気付けばソシャゲのスタミナが溢れてたりする。

 気付けば4時間とか平気で遊び続けてたりする。

凄いなぁと思う。他のことを一切忘れて、これだけに没頭する。両手の指を使いまくるので、プレイ中にお菓子を食べたりジュースを飲んだりもしない。ロードが挟まれないから、そんなヒマもない。

ミスは全て自分の責任だと思えるし、マップ
※表示方法をスッキリ忘れて6面くらいまで行っちゃったけど
を見れば行きそびれてる場所もわかる。今持ってるプランクの数がわからないとか、多少の「かゆいところ」は残るものの、全体からしたら本当に微々たること。

 惜しいのは、続編の評価がここまで高くなかったことくらい。

余談だけど、Steamに「ラムラーナ2」もリリースされてたね。ぶっちゃけ「1」が難しくて、途中で諦めてしまったので、「2」に素直に手が出せない状況なのだけど、
※ちなみに今日日「謎で諦める」というのは、極めて稀なことだと思う。ネットで調べても調べられないことで頓挫したわけだから

 誰かが、出来たら3人くらいで一緒に協力し、競い合いながら遊べたら最高なんだろうな~と思ったりはする。

長男とK太辺りが付き合ってくれたら嬉しいんだけどなぁ。

閑話休題。

あ、Steamと言えば、ハンマーウォッチのプラットフォームがSteamってのも凄くスゴーーーク大きい。いくら楽しくても、家庭用の据え置き機で遊んだゲームを、「ずっとこの先も遊べる環境で維持する」のは、現状ほぼ不可能と言っていい。特に任天堂のWiiやWiiUなんかは、情報共有やオンラインコミュのミーバースがサービス終了して、スクショ一枚残すことすら出来なくなった。
※撮っても移動出来ないとか

一部の名作はアーカイブや「ミニ」で残ったりもするけど、コントローラも変わるし、画面の見やすさも全然違う。昔はボヤけてるのが当たり前だったけど、高解像度でブレのない映像に見慣れてしまうと、「もう戻れない」ってことも良くある話だし。

その点Steamのゲームは、「かなり寿命が長い」と言える。過去に買ったゲームはいつでも何度でも、ハードを超えて財産として持ち続けられる。セーブデータは消えるかも知れないけど、まぁ10年ぶりに続きからやりたいなんてケースは稀だろう。むしろ新鮮な気持ちで最初から遊べてラッキーくらいなもんだ。

・・・

人にゲームを勧める場合、相手の趣味嗜好をどれだけ把握しているかがとても重要になる。だから、僕はこのハンマーウォッチがスンゲェ大好きで面白いと思うけど、

 手放しで勧めたりは出来ない。

言っても「2D俯瞰ドット絵のアクション」で、お世辞にも最新ゲームって感じじゃない。煌びやかなポリゴンワールドで遊んでこそとか、対人戦が何より大好きって人には、「ナニコレ」だと思うし、きっと世代も大きく影響してるとは思う。

でも、今僕が何度目か忘れてしまうほど
※つっても4度目くらいだけど
プレイした本作をまた「思いっきり楽しめていること」はウソじゃない。

 評価★★★★。

英語だけど、そんなに難しくもないし、頻度も多くない。価格は、

 7月9日まで80%OFFの196円だ。

誰かひとりでも遊んで貰えたら嬉しいなって思う。

|

« 長男のLINEに | トップページ | ゴシックは魔法乙女~再開2~ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 長男のLINEに | トップページ | ゴシックは魔法乙女~再開2~ »