日々を有効利用する
「有効利用」とは何か。有効利用とは、振り返ってみた時に「浪費したな~」と思わない使い方だ。では浪費とは何か。眠気が限界を超え、落ちるように眠る睡眠は「惰眠」ではない。僅かな時間で深い眠りに落ちるのは、むしろ有効利用の一端ですらある。だからと言って眠くなるまでずっと起きてるのが正解とも思わないけど。
最近有効利用したなぁと言う時間の使い方としては、逃げ恥やARROWなど、ドラマを「一気見」したことか。映画やマンガにも言えるけど、初見の物語は「触れなければ永遠に知らないまま」であり、「面白かった」と過去形で語るには、最低限時間が必要。日々の暮らしの中で「面白かった」と呼べることに時間を費やすことが出来るなら、それは間違いなく有効利用だ。
有効利用の定義の中には、「残ること」と言うのもある。思い出として鮮烈に刻まれたり、ブログのネタとして普段とは違う「異彩を放つネタ」であるなら、それはやはり有効だったと思う。歳を取っていろんなことに及び腰になったり、新しい楽しさや「お金の使い方」をしにくくなってきてる中で、「何かを残す時間の使い方」は、とても魅力的に思える。
かなり前の話になるけど、このブログでイントロクイズをやった時とか、エヴァのスクショを撮りまくったこと、ワールドホビーフェアみたいなイベントに行ったこととか、まぁ小粒だけど映画に行ったりするのも「残る使い道」のひとつ。最近だと動画を編集して自己満足したのも「いい使い道」だったな、と思う。
人は、、、と言うか僕は、油断すると、すぐ浪費してしまう。凄く飢えているくせに、つい過去の居心地の良い世界へ入り込んでしまう。座椅子の横には「川柳少女」が積んであり、ゲームのロード時間やパソコンの起動時間など、つい手を伸ばして読んでしまう。もう何回読んだか分からない話を読み、それでもニヤリとしてしまう。それが悪いわけではないとは思いつつも、「有効度」という点においては、決して高いものではあるまい。だったら、そろそろ出ているであろう新刊を買いに行った方が、よっぽど有意義だ。
新しいと言う意味では、新しいスマホはかなり新しい楽しさを提供してくれた。あまりに使う時間が長すぎて、
新品なのに1日バッテリーが持たないような使い方をしてしまう
ことに関しては、正直「いいの?それで」と思ったりもするけど、極力充電しながら使わないようにするには、日に複数回充電せざるを得ない。てか蛇足失敬。
ともかく、そんな新しいスマホでは、「とても綺麗に写真が撮れる」。これまで特にスマホで風景等を撮ってこなかったのは、
思ったより空が青くない
とか、
思ってる以上に粒状感が出過ぎてて微妙
だったからだ。S10のカメラは、こと望遠に関してはS20に大きく見劣りするものの、「鮮やかさ」と「広角」に関しては、むしろ優れていると聞く。「より自然な青空」と言えば聞こえはいいが、「綺麗な青空」と「自然な青空」なら、僕は前者の方が好きだ。
だから、もっとこのスマホで写真や動画を撮ってもいいんじゃないか、と思ったりもしている。カメラにはいろんな撮り方が出来る機能がいっぱいあるみたいだし、覚えたり調べたりするのは面倒でおっくうだけど、「新しい世界の新しい娯楽」は、間違いなく時間の使い方として有効で、そして愉快だ。そう言えばまだ前の機種の頃だけど、近鉄電車「火の鳥」の写真を撮った時もちょっと楽しかったし、常連のお客様がくれた「ホタルの写真」とかも、ちょっとワクワクした。自分でこういうの撮れたら楽しいだろうな、って。
お財布にはそれなりにお金が入ってるはずである。少なくとも、「ハイレモンを買おうと思ったけどやっぱりクッピーラムネにしよ」等という妥協をしなければならないほど切迫してはいない。てか、実際はクッピーラムネも「10個綴り」とかでハイレモンと大差無いのだけど。
「これがあったら便利なのに」と思えるものは、どんどん買っていい。こないだ買った小型の扇風機。仕事中に使うものだけど、
スゲェ便利。
でもUSBケーブルは短く、取り回しはしづらい。
長いケーブルと、コンセントに接続するアダプターを買えばいいじゃん。
二つ合わせても2000円はしないだろう。対価に見合う使い道=有効利用であり、有効利用されたお金が生み出すのは、有意義な時間だ。
スマホの接続が「USB:C」になって、充電やPCとの接続が煩わしくなった。だったら、「それ用のケーブルを買えばいい」。3アンペアに対応してるなら、ANKERでそれを買えばいい。3000円するのか5000円するのかわからないけど、たぶん2、3年は使う。2、3年の日々が「ちょっと心地よくなる」なら、さっさと決断してポチった方がいい。新しいゲーム機を発売日に買うように、「どうせ買うなら早いほうがいい」ものは結構ある。
しかし、そんなことを思いつつも存外使い道が見えてこないのが、
新しいゲーム。
昔はファミ通の発売カレンダーに赤線を引いてチェックしていたのに、今欲しい、今買う予定のゲームは、、、
ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド~発売日未定~のみ
結局のところ「歳を取る」と言うことは、「いろんな部分が衰える」ということ。物覚えが悪くなる=新しいゲームを覚えるのに気合いが必要になるし、単純な指先の操作も、前ほどは上手く出来ない。特にPCエンジンミニなどで昔のゲームを遊んだ時とか、
もうちょっとまともに遊べた気がするのだけど、、、と軽く凹んだりする。
※武者アレスタとか。これはメガドラミニだけど
視力に関しても、パソコンの画面、、、50インチもあるパソコンの画面を1mほどの至近距離から見ていても、指先のスマホと平行して視認することが難しくなってきている。メガネを外してスマホを見て、メガネを掛けてテレビを見る。
とても煩わしい。
今は「惰性の延長」でやってるけど、今やってるエクスヴィアスが区切りを迎えたら、正直また「テレビと携帯機を平行して遊ぶ」日が来るのかって思う。
「歳は取りたくないもんだ」とは昔から言われる年寄りの愚痴の代表的なものだけど、全くもって同意するしかない。ただ腹ばいに寝ていても、体の節々が痛くなったりするし、関節自体随分堅くなったなぁと思う。まぁ努力も配慮もしてないから自業自得なのだけど。
きっと今からじゃ、プラモもまともに作れないと思う。でも、こないだテレビに出てた石坂浩二さんは、今でも「ろうがんず」と言うプラモデルチームを主宰して、プラモを作ってたりする。
年齢のせいにするのも、それに抗うのも、最終的には自分自身の決断と責任。
今のような暮らしがかれこれ3年くらい続いてる気がする。いや、もしかしたらもっとかも知れない。てか世間には僕以上に変化のない毎日を送ってるアラフィフがきっと凄くたくさん居ると思う。僕より笑顔が少なく、僕より会話が少なく、僕より趣味が少ない人も。
でも、僕以上に楽しんでる人もきっとたくさん居る。釣りとか鉄道とかBBQとか、趣味の世界はどれも深く入れば入るほど、それまで見えなかった楽しさが見えてくるものだ。時間の使い方は人それぞれだし、お金の使い方も同じく。人にはそれぞれ合った使い方がある。僕の年齢だとそれはもうある程度固まってきてると思うけど、固まってきてる中でも、選択肢はきっといっぱいある。
・・・
こないだ半日掛けて古本屋で大量のマンガを選び、どっぷりと読みふけった。充実してた。
去年の夏は、みんなに振る舞うためのかき氷をいろいろ研究して、そこそこお金使ったけど、対価に見合う笑顔を見ることが出来た。
別に何もしたいことがないわけじゃないはずだ。「したいと思ってなかったことでも、いざやってみたら凄く楽しいこと」だってきっとある。間違いなくある。絶対ある。それを見つけるには、
試してみるしかない。
やったことがないことをして、見たことがないものを見て、食べたことがないものを食べてみる。
有効利用とは、つまりは挑戦すること。
てかだから定年退職した人はみんな蕎麦打ちを始めるんだろうな。あとカレー作ったりとか?
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