恋は雨上がりのように
面白かった~。あと、
いい夜だった!
僕が見たのは劇場実写版。主演は小松菜奈と、相方大泉洋。以前から「イイ感じ」のオーラが見え隠れしていて、マイリストには加えていたのだけど、
スッキリ忘れて幾星霜。
今日近日公開のリストに「アニメ版」が載ってるのを見て、
あ、実写の方見よう、と。
これも逃げ恥効果。あれで実写のラブコメを楽しむ下地が出来たと言うか、
ラブコメに飢えてた。
小松菜奈は、ぶっちゃけ見た目マッタクかわいくない。人によるとは思うけど、少なくとも僕の好みのかわいさとは全く違う。と言うか、
ブサイクに近いくらいの立ち位置。あくまで僕の好みでは。
だからこそ見始めるきっかけが得られなかったのだけど、
いやいやどうして。この作品には彼女ほどピッタリな子は居まい。
てか、
大泉洋もしっくり来すぎ。
素晴らしいキャスティング。てかこの二人が居たから映画を撮ろうと思ったんじゃ無かろうかというくらいフィットしていて、
そのシンクロ度の高さがたまらなく心地よかった。
高校女子の記録を持つほどのスプリンター橘あきらは、練習中にアキレス腱断裂。陸上への思いを砕かれてしまう。そんなときフラっと立ち寄ったファミレスで、
なんだか元気が無さそうだったから
と一杯のコーヒーと、ささやかな手品を、
45歳バツイチ子持ちの店長に見せて貰う。
見た目冴えない店長が、一度はきらめきを体験した女子高生に想いを寄せられると言うのが、
まずロマン。
その上で、この店長がとても人間としてイイ感じで、二人の歯車も「イイ感じにかみ合わない」。言ってしまえば、
かわいい女子高生が、ひとり暮らしの45歳の中年オヤジに恋をする話。
・・・まずこの時点で興味が沸いたのなら、見てもいいと思う。クリス評価は、
★★★☆。
素晴らしく最高ではないけど、「及第点より少し上」の満足感。小松菜奈の「ドスの効いたニラミ」がとにかく素晴らしく、たまに見せる笑顔が、
わかっていてもキュンとしてしまう。
まず結末に関するささやかなネタバレを書いてしまうぞ?見る予定の人はここで読むのを止めてくれたまえ。さぁ借りに行くなり、ネットフリックスを起動するなりしたまえ!そこの月ノ丞さん、もう読むのは止めるのだ!笑
・・・ハッピーエンドです。概ね。
年の差がありすぎるので、さすがに恋人同士になって結婚しちゃう、なんて結末までは描かれないけど、二人は二人とも一歩を踏み出す系の終わりで、
とっても爽やか。まるで「雨上がりの青空」のよう。
こういう後味の映画は、ありそうでそんなに無い。それこそ「風が強く吹いている」くらいしかパッと思い出せない。とても爽やかで気持ちのいい終わり方。
・・・さらなるネタバレに進んでいく。てかもう完全に見てる人以外は門前払いの様相である。
・・・二人はこのあとどうなるのか。
エンディングで、あきらは店長に「友達ならメールのやりとりとかしますよね!」と泣き笑いの笑顔を見せ、店長も頷く。
あきら「友達から恋心が芽生えるってあるよね!」
あきら「だって私若いし、店長だって男だし!ハグだってさせちゃったんだから!」
あきら「これからもグイグイ攻める!メールはあくまできっかけ!でも、陸上もがんばる!がんばらないとたぶんあの人のことだから、また心配しちゃうだろうし、同情から恋心へのステップアップは難しそうだもの」
あきら「でも最終的には恋人!狙っていく!」
あきら「なんなら結婚だってしたい!またハグして欲しい!凄くして欲しい!記録会で優勝したあとギュッってして欲しい!!めちゃして欲しい!なんなら今して欲しい!!好き店長!大好き!」
あきら「・・・妄想が過ぎたわ」
こんなことを考えてしまうほど楽しめた。
主人公あきらの熱烈な恋心は、そう簡単に消えるようなレベルじゃない。でもって店長の方もまんざらじゃない。店長には子供が居るけど、その子は母親と暮らしていて、時々一緒に遊ぶ程度。既にあきらとは顔合わせもしていて、かけっこの練習にも付き合わせている。
結婚するのに何一つとして障害はない。
店長は昇進し、給料にも将来にも不安は薄い。学生時代の夢であった小説家を目指し出すと言う未来も、今後息を吹き返す可能性が無くはないけど、
それでも大丈夫。あきらはそんな店長が一から十まで大好きだから!
だから見ていて安心出来たし、終わりにも納得出来た。歳が離れた二人だから、安易にバッドエンドにしないところが、
さすがビックコミックスピリッツ。
男性向け青年誌の展開だなぁ、と。少女漫画や成人女性向けだったら、こんな組み合わせはまず無いし、結末もこれほどキレイには終わるまい。
いやはや見て良かった。
アニメもアンロックされたら見る予定。とても楽しみ。てかやっぱ友達っていいなって思った。ふたりともそれぞれに親友が居て、ふたりともとってもイイ感じ。あきらの親友はるかも、あの店長と結婚するってなっても、きっと祝福してくれると思う。
ただ、男性があそこまで年上だと、死別は随分早く来てしまいそうではある、、、
ま、そこはフィクションでありファンタジー。妄想には不要か。案外大泉洋なら100歳くらいまで生きるかも知れないしな。てか、
店長が100歳の時、あきらは72歳か。
イイ感じのバランスかも知れないな。
・・・こういう夜の過ごし方は、実は結構好きなのだ。面白い映画を見て、後日談を妄想し、言葉に残す。
無駄遣いしてない気がするから。
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まだ妄想したりないので、もう少し書き足す。こういうのはテンションが大事なのだ。
あきら「やっぱり私、店長のこと諦められません!」
あきら「わ、わ、私と、結婚を前提にお付き合いして下さい!」
店長「こんな僕のことを、ずっと好きで居てくれて、、、本当~にありがとう」
あきら「じゃぁ、、、」
店長「最後にひとつだけ。もし僕に幻滅したり、僕のことを嫌いになったら、いつでも正直に言ってくれ」
あきら「店長のこと、嫌いになんかなりません!」
店長「約束だからね」
あきら「ハイ!※目がハート」
・・・
あきら「お母さん、私、結婚を前提にお付き合いしてる人が居るの」
母「ええ!!あきらが!?いつから?」
あきら「半年くらい前から」
母「全然気付かなかった」
あきら「それでお母さん、お母さんは私の性格知ってるよね?」
母「当たり前でしょ」
あきら「だったらもし、もしも反対されても、私諦めたりしないから!」
母「・・・どんな人なの?」
あきら「・・・ちょっぴり年上」
母「何歳くらい?」
あきら「2歳、、、」
母「そのくらい全然どってことないじゃない!」
あきら「お母さんより、、、」
母「ええーーーーー!!!」
・・・
あきら「・・・マサミ、、さん」
店長(正巳)「は、ハイ!」
あきら「お話したいことがあるんですが、、、」
正巳「はい」
あきら「私たち、付き合い始めて今日で3年ですね」
正巳「はい」
あきら「以前、正巳さんが『嫌いになったらいつでも言ってくれ』って言ったの覚えてます?」
正巳「もちろん覚えてます」
あきら「それって今もですか?」
正巳「え、あ、、、はぃ、、、」
あきら「本当に?」
正巳「、、、いや、えっと、、、」
あきら「ホントに私が別れたいって言ったら別れるの?」
正巳「、、、なんか僕嫌われるようなことしたかな?」
あきら「答えて下さい!」
正巳「、、、もし何か気に触るようなことがあったら、言ってくれ。直せるところは直すから、、、」
正巳「、、、別れたくない、、、もうひとりに戻るなんて、考えられない!」
・・・
あきら「、、、だったら、私、、、待ってますから」
あきら「正巳さんからの言葉、待ってますから!」
・・・
正巳「言葉だけでいいのかな?」
あきら「え?」
正巳 右手をポケットに入れて、何も無い手のひらを見せる
あきら「ええ!?」
正巳 左手を添えクルッと回す
正巳「僕と、結婚、してくれる?」
手のひらに銀のリング
あきら「ハイ!!」
・・・
あきら「正巳さん、それ、いつからポケットに入れてたんですか?」
おしまい。▲▲▲△!
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コメント
クリスさん
読むのやめました^^;
もう、観る気満々でAmazon prime検索。ウォッチリスト登録。そして続きを読もうとしたら……読むのをやめろと!
興味をそそられるのがバレバレでビックリです(笑)
今は我慢します。今週中に観ます!
アニメ版のシーズン1もAmazonなら観れるので、そちらも観ます!
明日は朝からビデオ会議が2本。眠れると良いのだけど……
投稿: 月ノ丞 | 2020年8月11日 (火) 01時10分
クリスさん
こんにちは。
週末、急な資料作成が入ってしまい、ようやく今日観ることが出来ました。
いや〜良かったです!
可愛くないなぁ……と思っているのに、冒頭の走る姿が綺麗なので、それだけで引き込まれて逆に好きかも? になってしまいます^^;
大泉洋もいつも通りの良さが出ていて、役柄もこんな良いおっさんいるかなぁ? くらい。
二人にはうさぎドロップの様な未来を観たいです。
歳の差なんて、二人さえ良ければ何の問題もありませんから。
そもそも、あんな告白で冷静に拒めるおっさんは、そうはいないと思いますし、未来を求めて良い関係に思えるので、本当に全部満足して見終われました。
ご紹介。ありがとうございました!
もちろんアニメも観ます。それも今週中が目標です(笑)
投稿: 月ノ丞 | 2020年8月18日 (火) 01時35分