久々に休日らしい休日
長男が一時帰宅して、以前提案した「ゲーセンの写真を撮りに行こう」企画を発動。気付いたら無くなってるゲームセンターの写真を、今のウチに撮っておこうと。
つっても早朝から出掛けるわけでもなく、おもむろにゲーム音楽をいくつかスマホに入れつつダラダラと朝を過ごし、10時過ぎに出発。周辺地図でゲームセンターが何件かあることを確認しつつ、メインの目的地は、
愛知県西尾市「天野ゲーム博物館」
車で1時間ほどの距離にある、レトロゲーを今でも遊べる状態で置いてくれている「こだわりにゲーセン」。
調べたら、「2006年」に、このブログでも紹介しつつ行っていて、当時も相当古いゲームを堪能していたのだけど、今回はどうなんだろと、軽く胸を膨らませつつハンドルを握る。
道中反対車線側に「ヤングプラザ」なるゲーセンを発見し、帰りに寄ることにする。で、一旦目的地を「ゲームファンタジア」に設定。そこに向かうことに。
●ゲームファンタジア
着いてみるとその建物の大きさに圧倒される。
パッと見は「中学校の体育館二つ分」くらいの大きさ。誇張するなら「幕張メッセ2つ分」くらいの大きさ。
中は二つに区切られていて、向かって右がスポーツ系。ビリヤードやバドミントンとかが出来るらしい。で、向かって左がいわゆるゲーセン。プライズ台が多く、あとは複数の座席がある競馬?三国志?みたいなのがそこそこ。いわゆるビデオゲームは15台くらいかな。それほど多くない。あと音ゲーもほとんど無かった。
何にもやらずに出るのもどうかと思ったので、
○ローリングガンナー
と言う横シューをプレイ。デフォルトでビットが付いていて、A押しっぱなしで移動が遅く、ビットの射線が固定に。Cボタン押しっぱなしで、ビットの射線が進行方向の反対向きになりつつ連射。Bがボム。
メガドライブの「グレイランサー」っぽい操作感。
もちろんグレイランサーの記憶はほぼ無いのだが。
つい見栄を張ってイージーではなくノーマルでスタートしたら、序盤から敵の弾幕が凄くて「あわわ」ってなってしまったけど、どうにかこうにか1面をクリアし、2面ボスでエンド。
50歳が20年ぶりくらいのゲーセンシューティング、15年ぶりくらいのスティック操作でそこまで遊べれば上出来過ぎる。
どこのメーカーかとも思ったけど、「プロジェクトローリングガンナー製」らしく、詳しくはわからない。つか、ポリゴン系のメカデザインはお世辞にもかっこいいとは言えなかったけど、操作感は悪くなく、「昔の自分なら家庭用買ってただろうな」って思った。
※スイッチで出てるっぽい
てかそのゲームも、複数のゲームが一台の筐体に入っているタイプで、操作説明とかも開始直後にキッチリ教えてくれて、
今風のゲーセン
を感じた。
相変わらず対戦格闘とかは対面台で置いてあったりもしたけど、ぶっちゃけお客さんは少なく、やや薄暗い倉庫のような広い空間に「寄せ集められてきた筐体」って感じだったな。
・・・
道中では、「ベヨネッタに入ってたアフターバーナー、スペースハリヤー」とか、適当に録音したスマブラX、モンハン、ドラキュラ、沙羅曼蛇、ドルアーガ、ゼビウス、ダライアス、ワルキューレの伝説、YS、塊魂、パロディウスなどの音楽を聴きつつドライブ。
結構な打率で長男も知ってることが嬉しかったり。
地味に「サンドラの大冒険」が遊びたくなったな~。バーチャルコンソールにあるのかしら。
●天野ゲーム博物館
昔来た時と入り口の印象というか「入り口が面する道路の印象」が全然違っていたのだけど、聞けば、「もう一つの入り口の前にコンビニが出来て塞いだ」とのこと。以前の入り口はそっちの印象だったか。てか、
同じジジイが変わらず横柄な態度で店番していてニヤリ。
これは、誤解の無いように言っておくけど、
横柄であることは全然問題じゃない。
重要なのは「凄く昔のアーケードゲームが、今でもキチッとしたボタンとレバーで遊べる場所を提供してくれている」と言う事だ。
こんな場所は、日本中探しても数えるくらいしか無いはず。
※下手したらここ一箇所しかないかも知れない
乱暴な操作をする人は「お客じゃない」と思っても不思議はないし、実際そんな人が居たら、この環境は絶対的に維持出来ない。そうでなくてももう廃番の部品ばかりで、
前回来た時は遊べた「ロストワールド」「アルティメットエコロジー」が遊べなくなってた。
くどいくらい貼り紙がいっぱいあって、
・遊ぶ時は電源を入れて、終わっても点けっぱなしにしておいて下さい
とか、
・日本でここでしか遊べません!
とか、
・VIPルームで遊ぶ時は店長の許可を得て下さい
とか。
VIPルームは以前は「会員登録」みたいなのをしなきゃ入ることも遊ぶことも出来なかったのだけど、今は面倒になったらしく「見た目と知識」で店長が「OK」出せば遊べるようになってた。つまりは、
その人がどれだけゲーセンのゲームを知ってるか、「愛があるか」が基準。
その辺は昔と変わらずだ。
ただ、残念なことに僕が特に遊びたいような「VIPゲー」は無かったのだけどさ。
一応覚えてる感じだと、、、
・バトルガレッガ
・アルカノイド
・ダライアスII
・スペースハリヤー※イスが動かない筐体
・ギャプラス
・リブルラブル
ほか全部で20台くらいがVIPルームに置いてあったかな。
一方、それ以外の普通に遊べる筐体は、たぶん100台くらい。直前に見たファンタジアとは打って変わって、
必要十分に楽しめるゲームがてんこ盛り。
まさに直前に音楽を聴いていたので、長男とワルキューレの伝説を遊ぼうと思ったら、
なにやら画面にリストが表示。
「コレって、エミュですよね?」
「そうだよ~。よく壊れるけどね」
エミュ≒MAMEだと思うのだけど、こんな風に商売しちゃっていいのか?って思ったあとで、
たぶんこのオヤジは入ってるゲーム、全部基盤で持ってるんだろうな~って。
だからやっていいかどうかは、ぶっちゃけよく分からないけども。
で、そのエミュのリストにワルキューレを見つけて遊ぼうとしたら、
「それだったら本物が後ろにあるよ」
なんだか愉快。
○ワルキューレの伝説
大きなエアロの筐体と、完璧なコンパネ状態。フォーカスが少しだけ甘くなったブラウン管の画面、最高にイカスBGM、二人で遊んで普通に楽しい傑作。てか今思えば、
3000円くらい出してもコンティニューしてクリアまで遊んでもよかったかも。
まぁそこまで古いゲームじゃないんだけどさ。
あと、適当に遊んだゲームの感想少々。
○エグゼドエグゼス
カプコン最初期の縦シュー
※デビュー作はバルガスなのでたぶん2作目?
当時は西武のゲーセンでよく遊んでたけど、
思った以上に自機の判定が大きく、喰らいまくり死にまくり。
残念な感じに。
○ガントレットレガシー
専用のアップライト筐体で、長男とマルチプレイ。64版はしこたま遊んでたけど、ゲーセン版は、、、てか全て忘れてゼロから学びながら。ジェネレータを壊さないと!とかほっといてもガンガン体力が減っていく!とか。
特にボスらしいボスも倒せないまま、「8方向レバーとポリゴンフィールドゲーの相性の悪さ」を痛感した次第。64版のが楽しい。
○極上パロディウス
二人プレイでのらりくらりと2面ボスエンド。でも二人で遊ぶには画面も賑やかくて、パワーアップも派手。ベルもイイ感じにメリハリになって、
とても面白かった。
今でも360のオトメディウスを買う事って出来るのかな~。結構欲しいぜ。てかSteamに入れて欲しいわ。
○クレイジークライマー
まさかの本物。ただし筐体は「1Pと2Pのスティックを使う」エアロ。
※オリジナルはテーブル筐体で、スティックは「側面に付いてた」。
今更ながら操作がしづらいゲームという印象だったけど、現役当時一度も1面クリア出来なかったのが、「今日初めて1面クリア」。これはなかなか嬉しかった。当時のまんまの音楽だけど、きっと画面はバカデカくなっているし、オヤジの真横に置かれてただけあって、
乱暴に操作する人が多そうだな~って。
コツがわからないと全然登れないもんな。
○ミスタードリラー
僕ではなく長男がスゲェ食いついて遊んでた。たぶん唯一連コインしたタイトル。
記憶では、ゲームボーイアドバンスの初期の傑作だったと思うけど、改めてプレイしてるのを見てると、「闇雲にエアだけ取りつつ掘っていくゲームじゃないんだな~」などと思ったり。僕は全然上手くなかったからな~。
○ハングオン
プレイはしなかったけど、お客さんのリクエストで、
モニターが液晶になってた。
なんかそう言うの凄いな~。って。専用筐体だから、モニターも結構小さくて、たぶん他にブラウン管で代替え出来るものがなかったのだと思うけど、
そう言う改良もちゃんとやってくれるから、こうして遊びに来る人が居るんだろうな、って思った。
○ドルアーガの塔
行きの車でひとしきり音楽を聴きながら当時のエピソードを話したので、長男にやらせてみた。
改めて見ると凄く移動が遅くて、スライムの倒し方すらよくわからない。
「相手が移動中にすれ違うと死ぬ」とかだったと思うけど、何とか2面到達でエンド。むしろ懐かしいと言うより、「芸術性を感じるゲーム」だと思った。音楽にしてもグラフィックにしても。
○超絶倫人ベラボーマン
モニターのフォーカスが甘かったのが残念だったのと、あまりベラボースイッチの感じがしなかったけど、それでもエミュじゃない本物のベラボーマンを遊んだのは超久しぶり。現役以来だから30年ぶりくらい?
相変わらずふざけた昭和の雰囲気が悪くなく、イイ感じに懐かしい気持ちになれたわ。
・・・
帰る直前にふと気になって、オヤジに年齢を尋ねると、
83歳!
ビックリするくらい元気でビックリした。その年齢でまだこんなデジタルなブツのメンテナンスをこなせるのってマジスゲェ。イカス。ガンコジジイ街道まっしぐらで全然OKだわ。
次来るのがまた14年くらいあとでも、「100歳までやる予定」とのこと。普通に生きてそうで、心強いやら恐ろしいやらだ。
・・・
長男とも話をしてたのだけど、言っても1時間程度の距離に、ここまで古いゲームを普通に遊べる場所があるというのは、ほとんど奇跡のようなもの。東京でも大阪でも名古屋でもない。休日どころか夜間ちょっと足を伸ばしても届くほどの距離に、今でも遊べる「昔ながらの雰囲気のゲーセン」が「稼働してる」のがなんとも嬉しい。
ゲーセンに足を運ばなくなって久しい自分だけど、なんだろ、定期的に行って、1000円くらい使って帰ってくるのも「悪くない」と思った。ただ、
一番遊びたかった「ワイバーンF0」はやっぱり持ってないみたいだったのが残念だけどさ。
●ヤングプラザ
蒲郡の海沿いにあるメダルゲームオンリーのゲーセン。広さは、、、大きめのコンビニくらい?もっと広いかな。
ゲームファンタジアでは、メダルが1000円で300枚だった(と思う)のが、
ここでは、1000円で600枚!
てか子供の頃って「1000円で50枚」とかだったような記憶があるのだけど、まぁ随分安くなったもんだ。
でもその代わりと言っちゃなんだけど、
ゲーム自体「凄まじいスピードでコインを消耗する」。
つまり、「インフレが凄い」。
当たる時もド派手に当たる。今回「プッシャータイプ」※コインを動くテーブルに落とすやつ をやったのだけど、
空から降ってきたり、液晶でイベントが発生したりと大賑わい。
最大で、「スーパージャックポット×2」が出て、
1760枚がフィールドにバラ撒かれた!
思わず写真撮っちゃったわ。てか長男も別の台で似たような状況になり、実際に落ちるコインはそこまで多くないにしても、
1000円600枚のコインを二人で分けて、実質3時間くらいずっと遊べてた。
凄いもんだな~って。てか一生の間で一番コイン出た想い出になったわ。笑。あと、
楽しかったけど、途中で結構飽きた。笑
他のビンゴみたいなヤツとかルーレットみたいなのとか、競馬っぽいのとかイロイロあるにはあったけど、とにかくルールがわかりづらくて、
それを理解するまでがんばれず。
あと専用のカードが要るとか言われても、そこまで入れ込めず。まぁ「バンク」と呼ばれる「コイン貯金システム」もあるみたいだったけど。
次行っても同じだけ遊べるとは限らないけど、「平日の昼間から10人ほどのお客さんが居る理由」は何となく分かった気がした。
・・・
結局どのゲーセンも「今の時代にあったスタイル」で生き残るための努力をしてる感じ。まぁ天野のオヤジなんかは、
こないだダブってる基盤の一部をネットで処分したら800万になったわ。
って言ってたりして、
※多少サバ読んでると思うので、実際は450万くらいだと思うけど
特にゲームの稼ぎだけで食べていく感じじゃなかったけどね。
・・・
全国区で言えば、東京ならまだゲーセンもかなりの数現存してるんだろうな、と思いつつ、ラウンドワンとか、セガワールドみたいな大型の施設が大半で、「場末の薄暗いゲーセン」みたいなところは、ほぼほぼ壊滅しちゃってると思う。
行く前には、国道一号線沿いにある「ゲームパラダイス」という、いかにも寂れたオートレストランみたいなところにも行く予定だったのだけど、調べたら、
ビデオゲームは麻雀が数台あるだけ
ほぼ雰囲気だけの店って感じみたいで、何とも残念な感じ。豊川も豊橋も、僕が中高生くらいの時には相当な数のゲーセンがあったと思うのだけどな。
・・・何となく思い出せるままに書いてみる。オフの友人ならピンとくる人も居るかも。
○豊川界隈
諏訪駅近くのスーパーマン、サニーランド近くのビリヤードと一緒にやってたところ、国府のユニーの向こう側のマッハII、コロナの辺りにあった豊川エースボウル、東名豊川インター近くのホットライン、バッティングセンター併設のホットラインII、151号線沿い三河一宮の辺りにも一軒、151号線沿い中古ゲーム屋の奥にそこそこ大きいヤツ、コロナ※今でもある。相当デカイ。WAVEは国府店はまだある小坂井店はゲームは無くなった。ほか、駄菓子屋のしんぺいとか、ヤマナカのゲームコーナーとか、国道沿いのオートレストランとか、、、
あ、コロナの前にもデカいゲーセンがあって、僕の知る限り唯一「R360が置いてあった」んだよな。今考えたら「そんな金よく出せたわ」って感じだけど。
ほぼ壊滅。
○豊橋界隈
ダイエー、西武、精文館のときわアーケード側※まだある、そのすぐ向こう辺りにスーパーマンII※もうない、広小路のスーパーマン、駅前大通のキャロット、郵便局の方に進んでいったところにあったギャラクシアン3があったナムコ系、国道一号線沿いセガワールド※まだあるかも、名豊のゲームコーナーもかなり広かったな~、豊橋松竹※凄く広かった、スカラ座の跡地※そこまで古くないけど今はもう無い、、、下地にも2軒くらいあったような気がする。
国道23号線の愛知御津にあった「ポート24」というゲーセンも、調べたら2018年、つい最近閉店してた。あと蒲郡に向かう途中にも数件小さなゲーセンがあったはず、、、。
僕がひとり暮らしをしていた静岡県小笠郡までの道すがらも、結構な数のゲーセンがあったけど、今はもう一軒もないレベル。
まさかこんな未来が来るとは思っても見なかったもんな~。
最後は、前述のコロナ前のゲーセン跡地にあるブックマーケットでマンガを2冊買って帰宅。ここには相当数の中古ゲームが置いてあったのだけど、XBOX360のコントローラが欲しかったけど置いては無し。そりゃそうか。
・・・以下余談
帰宅して、長男の食い付きがよかったミスタードリラーが「確かこの引き出しにあったはず、、、」と、GBA版「ドリラー2」を発見。しかしGBA本体が見つからず、途中で「DSで動くか!」とDSを探し、発見。でも充電ケーブルが、、、
コンセントに差しっぱなしだった!
20年前のゲームをゲーセンで遊び、その移植を家でも遊ぶ。何か凄いことだよな。「いつかは家庭用に移植して欲しい」なんてことを思ってた時代とは、いろんな意味で全然違う。
でも、
「普通に親子でゲームに興じる」のは、まんざら悪いもんじゃないって思ったわ。
・・・ムチャクチャ疲れて0時前に寝オチしちゃったけど!笑 ▲▲▲。
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